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すべてのひとに共通するユニバーサルデザインは存在しないと思う。

先日、いろんな障害種の方がメンバーとなっているイベント実行委員会に参加して思ったことなのですが…

「障害者」という3文字でひとくくりにされがちな私たち。
 障害の種類が違えば全然わからないし、ましてや同じ障害種であっても、症状や状態は千差万別十人十色。障害者が100人いれば、100通りの特性があって、必要な支援も100通り。 

 障害を語るにおいて欠かすことのできない概念に「ユニバーサルデザイン」があります。

ユニバーサルデザインとは、年齢や性別、国籍、障害の有無などに関わらず、誰もが使いやすいようにデザインされた建物や製品、サービス、環境などのことです。英語では、「Universal(=普遍的な、万能の)」と「Design(=設計、デザイン)」となり、この頭文字をとって「UD(ユーディー)」と呼ばれることもあります。(ベネッセ情報教育サイトより)

 視覚障害の人にとって使いやすいものが、聴覚障害の人にとっては使いにくいものであったり。知的障害の人にとって分かりやすいものが、発達障害にとっては分かりにくかったり。

 例えば、知覚障害の人向けにルビを振ってあたり平仮名を多用してある文章は、私にとっては視覚情報が多すぎてしんどいなぁと感じます。
 じゃあ、音声情報にすれば分かりやすいかというと、聴覚障害の人には伝えることが出来なくなります。

 例えば点字ブロックも、視覚障害の人にはなくてはならないものだけど、車椅子ユーザーの人にとっては通りにくい段差となります。

 これらのようなことが世の中には山ほどあるわけです。
 すべての障害者に共通したユニバーサルデザインなんて存在しなくて、それぞれに必要なのだと思います。

 SDGsでは、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」と宣言されていますが、まさにその目線を忘れないでいたいものです。

 ですが、私には発達障害の目線しかわかりません。
 誰一人取り残さないユニバーサルデザインな社会の実現のために、私ができることは、発達障害の目線が一人でも多くの人に伝わるように、伝え続けていくことだと思っています。
 そして、ほかの障害種の人たちや定型発達の人たちの特性も学んでいきたいと思っています。

 以上、発達障害~母ごころ当事者ごころのあゆでした(*'ω'*)

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