今話題‼腸の新しい病気SIBOとは?
以下の症状がある方はSIBOかも知れません。
いくつ当てはまりますか?
①胃や腹部に不快感、痛みがある
②軟便、水様便によくなる
③便秘によくなる
④排便に苦労する(力み、残便感)
⑤便秘や下痢を繰り返す
⑥腹部膨満感がある
⑦乳糖不耐症である(牛乳を飲むとお腹を壊しやすい)
⑧貧血によくなる
⑨食後よくゲップをする
⑩おならをよくする
⑪胃酸が逆流する
⑫便が臭い
⑬不安感、うつ症状、イライラ感、気分のムラ、不眠症いずれかの症状がある。
当てはまった数が多ければ多いほど、SIBOの可能性が高くなります。
放っておくと、様々な健康障害を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
では、そもそもSIBOとは何なのでしょうか?
~SIBOとは~
SIBOは"シーボ"と読み、現在注目されている腸の病気です。
別名"小腸内細菌増殖症"と呼ばれています。
名前の通り、小腸内細菌が急激に増殖してしまう病気です。
小腸内細菌が増えることにより、多量のガスが産生されます。
このガスのせいでお腹が膨らみ、腹痛が起こります。
人によっては、お腹が膨らみすぎて、シートベルトをするのも苦しくなってしまうそうです。
IBS(過敏性腸症候群)は比較的存在が知られるようになってきましたが、SIBOに関してはまだ認知度が低く、知らない方がほとんどです。
*IBSに関しては、こちらの記事をご覧ください。
SIBOは最近わかってきた病気であり、いまだ検査方法や治療方法がはっきりしておりません。
世界的には研究が進んでいるものの、日本では一般化されていない疾患です。
この記事では、今現在明らかになっている情報を掲載していきます。
SIBOはIBSの内に含まれます。
調べでは、IBSである方の約60~85%がSIBOを持ち合わせていると言われています。
IBSは、便秘や下痢、ガス溜まり、胃痛などの症状が一般的ですが、SIBOは特にガスや胃痛の症状が大きく現れます。
IBSの方でも次に挙げるような症状が見られる場合、
もしかしたらSIBOを併せ持っているのかも知れません。
~SIBOの症状~
SIBOの主な症状は以下の通りです。
・腹痛
・腹部膨満感
・便秘
・下痢
・ガス
・頭痛
・胃酸逆流
・カンジタ
全てが当てはまる訳ではないのですが、
特に腹痛や膨満感、ガスや胃酸逆流などの症状が見られる場合は、SIBOを疑ってもよいかも知れません。
また、以下の症状もSIBOが原因で引き起こされると言われています。
・ニキビ、湿疹
・アレルギー
・口臭、歯周病
・ブレインフォグ(頭がボーっとする)
・抑うつ症状、不安感
・痩せにくい
・すぐに空腹感にかられる
・食べても体重が減る
・関節痛
・吐き気、嘔吐
・栄養不足
・皮膚の赤み
・陰部のかゆみ
別の病気とも考えられるため、当てはまるからと言って全員がSIBOとは限りません。
こういった症状もあるんだなぁくらいで留めておいてください。
ちなみに筆者はIBS兼SIBOなのですが、
IBS症状である下痢や膨満感、ガス溜まりに加え、SIBO症状である胃酸逆流、不安感、吐き気や嘔吐といった症状を抱えています。
~SIBOの原因~
では、なぜSIBOになってしまうのでしょうか。
実は、わたしたちが病院で処方されている薬が原因とも言われています。
まず、体内の生理的原因としては4つ挙げられます。
①胃酸の減少
胃酸は小腸内への雑菌侵入を防いでくれています。
その胃酸が減少してしまうことにより、小腸内の細菌が増えてしまいSIBOになってしまいます。
胃酸が減少してしまう原因としては、
過度なダイエットなどによる摂食不良、鉄の欠乏、ピロリ菌感染、胃酸抑制薬の乱用などが挙げられます。
②胆汁の減少
胆汁の減少は、ストレスなどにより引き起こされます。
③腸内クリーニング機能の低下
糖尿病や低血糖などの腸の過緊張により、腸管運動が低下。
そのため腸内が上手く掃除されないため細菌が溜まってしまいます。
④回盲弁の機能低下
回盲弁は大腸と小腸の境界となっているのですが、機能が低下することにより、小腸に細菌が溜まりやすくなります。
SIBOに導く恐れのある薬
①オピオイド、麻薬
腸の蠕動(ぜんどう)運動を抑制してしまうため、腸の機能が低下しやすい。
②抗蠕動(ぜんどう)薬
胃痛の薬としてよく使用されます。
こちらも蠕動運動を抑制するため、腸の機能を低下してしまいます。
③胃酸抑制剤
胃酸が抑制されることで、殺菌能力が低下。
そのため小腸内に細菌が溜まりやすくなります。
④三環系抗うつ薬
こちらも蠕動運動を抑制するため、SIBOになりやすいと言われています。
⑤抗生物質
腸内細菌のバランス以上を引き起こすため、腸の機能を悪化させます。
⑥甲状腺製剤(T4製剤)
こちらははっきりとした理由はわかっていませんが、SIBOの増悪に関連すると言われています。
病院で処方される薬が絶対悪いという訳ではありませんし、病気を治す上で必要不可欠な場合もあります。
ですが、薬の頼りすぎは本来の身体の機能を弱めてしまい、また別の病気を引き起こしてしまう可能性にも繋がります。
薬代だって、病院代だって安いものではありませんしね…。
薬に頼りすぎるのではなく、なるべく食事で改善していくよう心がけていきましょう。
~SIBOの治療法~
SIBOの治療を取り入れている病院もいくつかあります。
ですがSIBOと判断するまでの検査方法が充分ではないのも事実です。
検査するだけでも色んな工程を重ねていくので、それプラス治療だと多大な時間と費用を要します。
費用も安くても20万、高いものだと55万にも及ぶと言われています。
*SIBOの重度により個人差があります。
そのため、病院に頼るよりは、ご自身で食事療法していくのが先決かと思います。
食事療法で挙げられるのが、‟低フォドマップ食”です。
低フォドマップ食とは、腸に刺激の強いものは避け、刺激の少ないものだけを口にし、腸の機能を改善していくという食事療法です。
食べ物には、腸に刺激の強い高フォドマップに分類されるものと、腸にやさしい低フォドマップに分類されるものがあります。
*フォドマップ一覧表はこちらでご確認いただけます。
3週間ほど続ければ、腸の機能も改善されると言われています。
こちらの食事療法はIBS治療にも用いられています。
またSIBOに関しては、
玄米、豆腐、青汁、自然塩、魚のだし汁のみの食生活を1週間続けると治る
、との情報もあります。
筆者もまだ試していないので定かではありませんが、挑戦してみるのもよいかも知れません。
また、これはフォロワーさんに教えていただいたのですが、
胃酸逆流にはしじみ汁が良いそうです。
わたしも胃酸逆流がひどく、食べるとすぐ逆流してしまって食事に困っていたのですが、試しにしじみ汁を飲んでみたら、症状が不思議と治まりました(*´ω`*)
今は普通の食事をしても逆流することなく、食事を楽しめています。
医療も発達し、薬局でも薬がすぐ手に入りやすいため、ついつい病院や薬に頼りがちですが、そこには落とし穴が必ず潜んでいます。
‟身体は口にしたものからできている”
このような言葉があるように、わたしたちの身体は食事からつくられています。
食生活を変えるだけで身体は良い方向にも、悪い方向にも傾きます。
今一度食生活を見直し、医療に頼らずとも健康な身体づくりをしていきましょう!
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IBS料理研究家あゆ
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