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伝統を守ること/イーネオヤ新作ストール

Creemaさんの商品登録をしていたら、選択項目に「 #オヤ 」と「 #トルコ 」が追加されてました。
いよいよ「オヤ」も知名度が上がってきたんですかね?
ありがたいことです。

廃れる伝統、残る伝統

オットマン時代から続くオヤ。
もともとはイタリアのレース編みがトルコに伝わり、広まったものです。
イスラムの女性が被るスカーフにレースの縁飾りをしたのが始まり。
当時の女性たちの限られたオシャレだったのでしょうね。

そして現在・・・

トルコでも、スカーフを被る人自体も減っています。カッパドキアは田舎ですから、保守的なほうですけど、それでも、先日の結婚式もスカーフを被らない花嫁さんでしたしね。
これって宗教的に反しているのではなく、新しい文化。
スカーフを被るかどうかは、家族ごとといったところです。

同様にスカーフの縁を飾っていたオヤも、作る人が少なくなっています。
興味がないから、作らないってことですかね?

特に針で編むイーネオヤは難しいだけあって本当に少ないです。
根気のいる細かい作業ですからね、
今も作れる人々はほとんどが高齢のおばあちゃん、
でも年齢も上がると目の負担も相当なものですから、もう作らないと言われることが多いです。・・・伝統の消滅・・・しょうがないんですかね。

歴史あるオヤも
オットマン時代の女性のオシャレのツボには、はまったけれど、

現在のオシャレのツボには、はまらない・・・

これがオヤの伝統の廃れてしまう理由ですね。

ならば、ツボにはまるデザインにすればいい!

伝統のデザインや形を好む方もいるけれど、
毎日使いたいとなると、

オシャレで心地良いもの、
今のファッションに取り入れやすいもの。

国ごと好まれるデザインやカラーは異なるけれど、
トレンドは一緒。


この路線でデザインを考えています。
特に実店舗・・・

日本で「オヤ」の知名度が上がっているのに、
本場のトルコで廃れてしまうのは、悲しすぎる。
ギョレメにあるお店は、今までは、オヤを中心としたお土産屋さんでしかなかったけれど、
「オヤ」のブランドに格上げして行くためは、
デザインの改良が必要なことと思っています。

まぁ、大変な目標ですけどね。
でもこれが「オヤ」の伝統を守る道でもあるのだと思います。
伝統を守りつつ、AYTURKらし作品を作ってまいります。

伝統ある究極の技!イーネオヤの新作完成

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仰々しいタイトル付けましたが、
希少な技術「イーネオヤ」の新作・新色が完成してきました!
夏から初秋に合わせてデザインしたものです。

星空のストール

満天の星空をデザインした「ステラ」
「ネイビー」と新色「ミルキー・ホワイト」が完成しました。

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「ミルキー・ホワイト」は掲載直後にSOLD OUTです。
ありがとうございます!
これって本当にうれしいです。

AYTURKの新作を待っていて下さる皆さんがいること、
そして私のデザイン路線が間違っていないと思えるから。

自分で考えたデザインを公に出すって、とっても勇気のいることです。
なにげに・・・
新作を掲載するときは毎回、自信と不安が混じってます(苦笑)

※再販ですが、生地の入手ができましたので、受注製作としてご注文承ります。

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「ネイビー」は
ご好評いただいている、150㎝のシフォンベースの再販です。

「ステラ」デザインを思いついたのは、
仕入れたのに、あまり出番のなかったネイビーのシフォン生地を見ていて、
星空のストールを作りたいと思ったのがきっかけです。

でも私の年代(40代後半)には、
星のモチーフってかわいすぎなんですよね・・・
ですからイーネオヤで作ることで、
気品と繊細さ、高級感を出してみました。

おかげさまで、「一目ぼれしました」とのコメントをいただける作品になり、複数回目の再販です。

贈り物として

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さらに完成してきたのは、「リーフ」
葉のモチーフのストールです。

毎回感動するのですが、
この5点を1か月足らずで作り上げるソルマズさんの技と速さ、
そして完成度の凄さ、正に職人技です。
素は、笑い上戸のパワーあるおばちゃんですけどね。

「リーフ」は贈物として選んで頂くことが多いです。
控えめに小さな「葉」が舞うデザイン。

どんなコーデにも合わせやすい
上品なストールになっていると思っています。
風が吹くとチラチラと揺れる小さな葉が、気に入っています。

今回は初秋に向けて
「リーフ」の新色を作りました。
爽やか・シャープな「ペール・アイリス」と、
初秋に使ってほしい「クリーム・ベージュ」
近くご紹介の予定です。お楽しみに!

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