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お兄ちゃんの命日

今朝は晴れるって天気予報が言ってたのに、なんだか曇り空で、
予定してた洗濯の回数を減らして、部屋の片づけ、、、
思い出の片づけのつづきを。

高校1年生の春、父は私に「なんでもいいから、手帳にその日あったことを
1行日記に書いておけ」と言った。
それからずっと、途絶えることなく毎年、その年の気分で選んだ何十種類もの
手帳を、ひとつの引き出しに年代順に並べて保管している。

今日はその引き出しをなぜか開けてしまった。
入社した1989年の手帳には大事そうに1通の手紙がはさんであった。
何十年ぶりに恐る恐る読み返しながら、クスっと笑った時に
誰かに隣でこっそり見られてる気がしてハッとした。

お昼を食べたら、
なんとまぁ、
久しぶりに手紙の差出人から「今日はお兄ちゃんの命日だね。
いつの間にかあの人の年齢を越えてしまいました・・・、」
とメッセージが届いた。

お兄ちゃんは差出人と私の、時期や部署は違うけど上司で、
頻繁ではないけど、3人で会うと前世は三兄弟だったんじゃないかみたいに、
素になって、言いたい放題で、歳も性別も立場も超えて、ホントに楽しかった。

「いつか3人で旅行に行こう‼️」って、お兄ちゃんは飲みながら
よく言ってたなぁ。

そっか、
さっき、こっそり隣に来て手紙をのぞこうとしてたのはお兄ちゃんだな‼️
お墓参りと献杯の催促にきたんだな‼️

なんてね、
なんだか、もういっかい、
クスっと笑ってしまった。

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