見出し画像

切迫早産で緊急搬送🚑入院の記録(3)羊水除去後の変化

2023年5月に出産予定の妊婦である

至って健康な妊婦だったはずが緊急入院、羊水の量が異常に多い羊水過多、逆子、このまま破水しては危険とすぐに羊水を抜くという処置をすることになったわたし。

▼最初から読む方はこちら▼
34週手前、切迫早産で緊急搬送
入院の記録(1)

▼前回の記事はこちら▼

1600mlの羊水が抜かれた

無事に処置が終わる。点滴の副作用と針をお腹に刺す条件反射でへろへろになっていたわたし。
オペをしてくれた先生もメガネが曇り、額や髪が汗でいっぱいだった。

それでも、妊娠後期に入ってからついさっきまで強く感じていた背中の痛みや、肋骨の痛みがなくなっていることを顕著に感じた。

仰向けのまま、自分のお腹に目を向ける。あきらかに高さが違う。びっくり。

そりゃ1600ml分減ってるんだもんな。

その後、お医者さんから前回の記事にあるような説明を受け、夫とまたふたりにしてもらった。

面会禁止、次に会えるのは一体

引越やらなにやらが重なり接種申請を受け取り損ねた夫はコロナワクチンを2回しか接種していない。面会は3回打っている人でなければできないとのこと。
(ちなちにわたしは一度も打っていない)

色々な考えがあると思うけれど、面会制限が週1回15分に緩和されるためにわざわざ打つのであれば、しなくていいと夫に伝えた。夫は一応準備はするらしい。

まだ心臓がドキドキしていて、何に安心していいのか、何に気をつけたらいいのか、これからどうすればいいのか、お互いよくわからないまま、とにかく正産期まで安静に過ごそうと決心。

「がんばろうね」そう手を握ってくれた夫と別れる。

「頑張ってね」じゃなくて、「頑張ろうね」の言葉がとっても嬉しかった。

体重18kg増

妊娠前のわたしの体重はおよそ40kg。身長は158cmなのでBMIに換算すると16。これは痩せすぎを通り越して拒食症や月経停止を伴う数値だった。

それでも生理不順とは無縁の生活だったし、生理痛の薬を飲んだり婦人科系のお世話になることは今までほとんどなかった。体重も高校2年生の部活を引退して筋肉量が減った頃からほとんど増減がない。

痩せすぎを気にして、食事量を増やしたり、筋トレをしたりデブエットに励んだことも何度もあるけれど、一才効果はなかった。

羨ましいと言われることの方が多かったけれど、ぺちゃぱいはコンプレックスだったし、久しぶりに会う人に「痩せた?」「痩せすぎだよ。もっと食べなさい」と毎度言われたり心配マウントされるのが嫌だった。

話は逸れたが、そんなわたしなので妊娠してから順調に体重増加していくことは喜ばしいことだった。

妊娠中における痩せ気味の人の理想的な体重増加は12〜15kgとされている。体重管理は今はそこまで厳しくみられておらず、もともと痩せているので+15kgに達したときも妊娠を機に標準体型に近づいたのかなくらいにお気楽に考えていた。

身体への顕著な負担

ただ元々40kgだった身体がおよそ半年で15kg以上重くなっているのだから、足腰にはかなりきていた。

安定期を超えてから毎日ふくらはぎはパンパンになるし、腰も背中も痛くて、肋骨を圧迫し肋間神経痛を引き起こしていた。
妊娠後期に入ってからは、立ち上がるだけで息切れし「ふぅふぅ」いいながら動き回っていた。

それでも、もともとじっとしていられない性格で、仕事もあったのでゆっくり過ごすという感覚がわからず、いつも通りに過ごしていた。

そんな普通のペースで歩いていいの?
また今週も出かけるの?
そんな走りなさんな!

周りから驚かれることもたくさんあった。

通常max800mlとなる羊水に対して、1600ml抜いたにも関わらず、まだ子宮内には基準値よりも相当多い羊水が溜まっているという。

今思えばそんな身体で動き回ってここまで破水しなかったのは奇跡だとお医者さんにびっくりされた。

神社の階段登り降りしたり
妊娠8ヶ月で滑り台もしてた

初産なものだから、この身体の重さも足腰の悲鳴もこれが普通って完全に信じ込んでたし、わたしは元気な妊婦(そうであることは確かなんだけど)ということをアピールしたいのか、ばんばん外に出かけて遊びに行っていた。

こんなお腹ってふわふわなの!?

夫と別れ、車椅子でこれから入院することになる個室へ。広くて綺麗でどうやら快適そう。個室の中にトイレもある。よかった〜

灰色のコンクリート、学校みたいな雰囲気の病院が苦手なので、そういう意味では最新医療が備わっている大学病院のMFICUは高級ビジネスホテルみたいで嬉しい。

すでに食事が用意されていたのでさっそく食べる。

おいしくはない


品数は揃っているけれど、普段知り合いのご縁で一等級のこしひかり100%を食べているわたしにはなかなかショックな病院食だった。

※院内の写真のSNS投稿が原則禁止のため、みせられないのです。残念!

食事を終えて横になる。羊水除去した後をちろっとみてみる。ほとんどわからない。どこに刺したん?くらいの傷。
おなかを触って、、、、感動。

ふわふわすぎる〜

こんな柔らかいお腹、妊娠してから、いや産まれてから一度も触ったことない。やわらけえ〜。きもちいい〜。赤ちゃん触れるやんけ〜。どこに足があって頭があるかめっちゃわかるやんけ〜。

これが普通なんか。
(恐らく羊水が多いのと、羊水抜いたぶん広がっていた子宮に対してポチャポチャ度も高くなってるのかな)

今までのパンパン妊婦はなんだったんだ。どうりで色んな人から「ずいぶん大きいね。双子?」「痩せてるからかな」と声をかけられるわけだ。

仰向けに寝ても、背中も腰も痛くない!寝苦しくない!嬉しい!!

そんな感動も束の間

溢れる不安と涙

まだまだ解決してない問題は山積み

十二指腸閉鎖ってなんだ
ダウン症の可能性
このまま逆子だったら帝王切開やだ
搬送費用、入院費用恐ろしすぎる
とりあえず打ってもらった点滴の中身
全然目処のたっていない入院期間

ふとしたときに涙がポロポロでてくる

続き▶︎入院初夜、胎児は知っている(4/1追記)

ここまで読んでくれてありがとうございます。まだまだ続きそうな入院生活。皆さんのスキがとっても励みになります。

この記事が参加している募集

この経験に学べ

応援と感謝の連鎖を広げていきましょう。意義のある資金に使わせて頂きます。