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切迫早産で緊急搬送🚑入院の記録(2)羊水除去処置

2023年5月に出産予定の妊婦です。

現在MFICUに入院中3日目です。
入院当日の検査の内容について書きます

▼入院までの記録はこちら▼

丁寧なエコー検査

緊急搬送されて1時間ちょっとコロナの陰性が確認できたので入院確定。

エコー検査による赤ちゃんの詳しい状態を確認。
青い服に手袋をしたお医者さんたち5名と看護師さん助産師さん数名にぞろぞろと取り囲まれる。

とにかくお腹が大きくて、仰向けがただでさえ苦しいのに救急車に乗る前からかれこれ3時間程横になっている&点滴の副作用による動悸とパニックでスーパーハイパー情緒不安定なわたし。

ただただ赤ちゃんの無事を祈るのみ

次々と聴こえてくる「大脳OK」「そこも問題ないね」「うん正常値だ」「それにしてもよく動くなあ」「運動性も高い」という声に「(だろ?だろ?うちのチビは元気なんだから)」安堵しながらエコー検査が終わるのを待つ。

途中で何度も助産師さんが「体勢はきつくない?パパはそろそろ着きそうだね。何でもいってね」と声をかけてくれるのがありがたかった。

京都からとんぼ返りの夫到着

検査がちょうど終わったタイミングで、青い服の医者たちが部屋を出る。助産師さんと2人になったところで「頑張ったね」と言われて声を出して泣く。

うえええん。ずびっ。ぐす。うええん。

ずっと溜め込んでた緊張や恐怖がひとの優しさによって溢れた瞬間だった。


夫が病院に到着した。新幹線で京都について1時間弱でまた京都から東京に帰ってきたらしい。

ここでさらに緊張がキレて涙がポロポロ。

お医者さんが今後の治療方針を打ち合わせしている間、束の間のふたり時間。

このときはまだ入院期間がどれくらいになるのかも分娩場所がどこになるのかも何もわからず、とにかく夫に会えた喜びと、長期入院になるのであればこれが最後だと思うと複雑な感情でいっぱい。

大好きな人の顔がみれるってほんとに嬉しい

さてこの辺まで昨夜ぽちぽちしてたところでなんと

入力内容が全てとびました、、、心折れてまた書き直し。

検査結果「赤ちゃんが・・・」

まもなくしてまたゾロゾロとお医者さんたちが書類を持ってやってきた。

お話の内容

・羊水過多で破水の危険があるため今すぐに羊水除去の処置が必要とのこと、そのリスク
・羊水過多の原因として胎児の十二指腸閉鎖の疑い(羊水を上手く飲み込めず増え続ける)
・十二指腸閉鎖の子は出生後手術が必要(NICU)
・他の合併症やダウン症のリスクが30%みられるが生まれてみないとわからない
・羊水検査をすると2週間後に精密な検査結果がわかる(10万円位)
・このまま逆子の場合など帝王切開になった場合の輸血や手術の説明

一通り聴きながら頭の中はぐるぐる。副作用でふらふらなのもあり、途中からはこれは思考で理解できん。夫に任せようと、目配せする。

心の中は「なんで」「どうして」という気持ちと、「うちの子は絶対大丈夫!」と確信してるのだか思い込んでるのか、とにかくぐちゃぐちゃな感じ。

説明の後、手の届かないような細かい確認を夫が先生に聴いてくれてとても助かった。論理的に重要事項をまとめてくれる夫がいてくれて本当に助かった。

入院書類や同意書を書くので、また夫と2人に

信じるしかない、羊水除去

2人ですぐに話し合って

・羊水除去はする
・精密検査は受けない
(何か障害があったとしても産むこと育てることに変わりはないからね)

書類を書く。お互い手が震えてた。一生懸命説明してくれたお医者さんたちを信じる。全て信じる。わたしも赤ちゃんも大丈夫。

「人ひとり生まれるのに、こんなことがあるんだね」「ほんとだよ」「すごい体験をしてるね」「ふっつーに産むと思ってたのにね」ふっつーってなんだろう。そんな会話をお互いが心の状況をひとつひとつ理解するようにした。

途中助産師さんが様子をみにくる。
「いつまで入院になりますかね」と聴いてみると、「そればっかりは赤ちゃんとお母さんの状態だね。でも助産院では厳しいと思うな」とまだ状況が理解しきれてないわたしに苦しまぎれにそっと伝えてくれた。

そして書類を提出してすぐにオペの準備。もうすでに点滴に2回の採血、コロナ検査や経膣エコー、子宮内の細胞採取など痛い思いを散々してるので、お腹に麻酔を打つ前からバクバク。

お腹にイソジンをたくさん塗られて、おへその横にチクリと麻酔。その数分後に針をさして羊水を抜いていった。エコーで赤ちゃんの位置を確認しながら針を動かして吸っていく。怖いので目隠ししてもらった。

「相当な量なので恐らく2〜3ℓは抜きますよ」と耳元でお医者さんが教えてくれた。

ズズズズズズッと吸引される音が聴こえる。30秒くらいたって「20mlです」と声が。(え。そんなちょっとなの?3ℓってどんくらいかかるん?うええ、がんばれ〜)祈るのみ。

赤ちゃんはどかどか動き回るもんだから、お医者さんも慎重に針を支えて処置に。

「おお、動くな動くな」「お願い、針に近寄らないで〜」「針をおもちゃだと思ってるのかな」「握ろうとしてる!だめだめ!」「大変じゃない?処置変わろうか?」そんなお医者さんたちの会話や処置をしてるお医者さんの汗を拭いたりする術中の様子を耳で聴いていた。

「(さすが我が子。もっとやったれ)」と親バカ炸裂しつつも仲のいい医者チームだなとちょっと安心。前回の記事でレイプされた気持ちとか失礼なことを感じた相手に暖かな気持ちが芽生えてる。信頼って大事だ。

わたしのお腹もどんどん小さくなってるみたい。

しかし1ℓ超えたあたりからどんどん冷や汗が出て、背中の痛みもピーク、吐き気や眩暈もすごく、脳貧血のような間隔、、、さすがに助産師さんに「やばい。気持ち悪い。無理。倒れそう」と弱音がどばーと溢れる。
アイスノンを首に当ててくれたり、体勢を変えてくれたりたくさんケアしてもらった。

何分だったか覚えてないけれど30分くらいたって、1600mlを超えた辺りで「よし、ここらにしよう」との声が。


助かった〜〜と開放感。

長くなってきたので、また次回。

▼次回 羊水除去の効果は?(3/31更新)▼

まだまだドキドキでいっぱいです。
まだわからないことも多いなか、こうやってリアルタイムに発信することに躊躇もありましたが、いまわたしにできることに迷いなく向き合っていきます。

みなさんからのスキがとっても励みになります。よろしくお願いします^ ^

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