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四月になれば彼女は。

人は孤独だ。
この世に生まれて生きて、世界に馴染んで流されて、それでも孤独だ。
愛を求めて、それでいてどこまでも愛することができない。
そんな中を進んで、逃げながら進んで、孤独に進むしかない。

そうして生きている瞬間が、時々誰かと重なるだけ。
愛を必然とか運命とか、そんな綺麗な言葉で形容してもいいかもしれないけれど、本質はそんな美しいものでもなくて。
本当に、ただお互いの一瞬が重なった、それだけ。
ほんとは誰でもいいのかもしれない。そんなもの。
出会いうる人にしか出会わない。

人生って、髑髏背負って結局は幸せになってしまうことなのかもしれない、と思った。



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読書感想文

ありがとうございます。貴方になにか届いたのなら、それで幸せです。