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「卵焼き器」でつくる朝ごはん

大は小を兼ねるというけれど、小さなものにしかない良さだってある。

私はもうすっかり小さなフライパン…ではなくて、「卵焼き器」にゾッコンだ。こんなに便利で、使いやすくて、ラクできるものがあったのか!

その良さに気付いたのは、ほんの数か月前。レビュー記事のお仕事で『藤井弁当 お弁当はワンパターンでいい!』という本に出会ったのがきっかけだった。

この本の内容は毎朝3品、お弁当のおかずを卵焼き器だけでスピーディーに作るというもの。基本は野菜を茹で、卵焼きを作り、最後に主菜を焼く、という感じ。

卵焼き器は面積が狭いから、水を入れて火にかければすぐに沸騰する。野菜を用意したり、切ったりしていたら、ほんとにあっという間。

野菜が茹であがったら卵焼き器のお湯を捨てて、キッチンペーパーでさっと拭く。そして、次の調理へ。卵焼きを巻いたり、野菜を焼いたり程度なら大して汚れないから、そのまま次へ。…ほら、あっという間に3品完成!

一度も洗い物をすることなく、同じ卵焼き器で流れるようにおかず3品が作れてしまう。慣てくると(あとメニューによっては)15~20分で調理が終わってしまうこともある。…これってすごくない?

そしてこれ、弁当だけでなくて、ひとり分のごはんを作るのにもめちゃくちゃいいのだ。そう、長くなってしまったけど、私はこれが言いたかった。

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まず私の大好物、鶏もも肉をひとり分焼くのにちょうどいい。少量の油でカリッとジューシーに焼ける。ただし、卵焼き器で肉を焼く際は、点火した瞬間の火力に気をつけてほしい。小さな卵焼き器が強火に包まれ、一度だけフランベしてしまった。

これまでは小を兼ねたでっかいフライパンで焼いて、洗うのにも一苦労だったけど、今はちまっと可愛い卵焼き器だけでいい。

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愛用品はニトリで買ってきた1,000円もしないやつだけど、毎日稼働中。もう手放せない。

さて、朝食にぴったりなワンプレートだって、卵焼き器にかかれば朝飯前だ(そうだ、私はこれが言いたかった)。

まず、卵焼き器でお湯を沸騰させる。沸かしている間にブロッコリーとほうれん草、ピーマンをいい感じにカット。基本的に食材は冷蔵庫の中で眠りかけている余りモノを使用する。

湯が湧いたら、ブロッコリーを投入。ゆで時間は1分ちょい。ゆでブロッコリーはシンクに置いたザルの中に、お湯ごと豪快に落とす。このとき、水道が傷まないように水を流しつつ、というのを補足しておく。

次に、ほうれん草の芯側とピーマンを並べるようにして炒める。もちろん卵焼き器で。ちなみに卵焼き器には熱が残っているから、ジュッと気持ちのいい音がし出すのも一瞬だ。

お好みの焼き加減になったら、盛り付けを意識して皿の上に移動させる。ほうれん草の葉の部分もさっと炒めて、盛る。あ、忘れていたけど、野菜には程よく塩を振っている。水気を切ったブロッコリーも皿にうつす。

最後に溶き卵(ほんの気持ち程度の牛乳入り)とたっぷりのバターを用意。さっと拭いた卵焼き器にバターを入れて熱し、溶き卵を投入。ぐるぐると数回かき混ぜて、火が通り過ぎないトロトロのうちに皿へ。

あとは皿全体に振るように塩やブラックペッパーをパラパラ。粉チーズもあったから、パラパラ。ここらへんは台所にあるものを気分で使えばいい。

冷蔵庫の中にあったスイートチリソースに目が止まって、ブロッコリーにかけたいような気もしたけど、今日はその時じゃなかった。かわりにスクランブルエッグの横にケチャップの赤を。

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うん。彩りも完璧!やや緑が多いけど、ヘルシーでよろしい。

ワンプレートごはんで、ベーコンや肉、魚などを焼く場合は、卵系はその前に作るのをオススメする。何度か順番を間違えて失敗したのだけど、卵が薄汚れたような色になって、おいしくなさそうに見える(おいしいけどね、見た目大切)。

詳しくは『藤井弁当 お弁当はワンパターンでいい!』を参考にしてほしい。ちなみに卵焼き器調理、ひとりと言わず、ふたり分までなら対応できるはず。

最後は宣伝みたくなってしまったけど、本当に素晴らしいレシピ本だと思う。そして小さな卵焼き器、最高。これから先も、お世話になります。

余談:下の朝ごはんも卵焼き器オンリー。調理の順番はブロッコリー(ゆで)→スクランブルエッグ→レンコン&パプリカ→ベーコン&トマト。後半ふたつは逆でも良かったかも。


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