タロットカードと仲良くなりたい！
今さらかと思うけど、コロナ自粛がはじまってゆうに半年を越えた10月末。家で過ごす時間がこんなに増えたのだから、何か学んでみてはどうだろう、と考えた。
その時、真っ先に浮かんだのが、英語でも、何か資格を取ることでもなくて「タロットカード」。理由も、きっかけも覚えていないけど（そもそも、ないのかも）、小学生の頃くらいから私のなかでトクベツな存在だった。
意味と図柄の違う色とりどりのカード、それを操るミステリアスな女性（※イメージ）に、無性に惹かれるものがあったのだ。
これまでにもう何度もタロット教本を手に取り、タロットカードも持ってはいたけど、一切マスターできずにここまでやってきた。でも今なら、このありあまるおうち時間のなかで、タロットを学べるのではないか？
今年だって、純粋な興味だけで鏡リュウジの「タロットの秘密」を8月に読んでいて、ずっと気になり続けてはいたのだ。
――へえ、もともとタロットは貴族のカードゲームだったのか、それが歴史のなかで都合よく（？）魔術的な、ミステリアスな存在に仕立て上げられていったのだな、
など、面白い新発見も多くて、この1冊をMy書棚の一員に加えたのだった（ちなみに基はカードゲーム、と知って尚、タロットの魅力はなくならない、むしろますます興味が湧く内容だった、おすすめ！）。
タロットカードと仲良くなるには
私のタロットへの意欲を一層高めてくれたのが、まるごと1冊、タロット特集を組んでいた雑誌「MyCalendar」（マイカレンダー）の10月号だ。
どのページも図解がいっぱいで、文章もやさしく、タロットに興味がある人なら全力でワクワクする内容である、特に私が惹かれたのが「とにかく気軽に引いてみて！デイリーワンオラクルのすすめ」（p.56～）。
カードを買って次にするのは意味を覚えること？ いえいえ、まずは実践！ とにかくカードにふれる機会を増やすことが、上達の近道なんです！
タロットを覚えるのに大切なのは、教本を頭に叩き込むことではなくて、まずはカードを毎日気軽に引いてみよう、という内容。
大抵、タロットは自分の悩みを打ち明ける存在だ。それって友だちに近いし、友だちというなら、自分も相手に心を開いておきたい。気まぐれにタロットを頼って、悪いカードが出たら「所詮、占いだし…」となるなら、それって真の友情が結べていない証拠。上辺だけのタロット愛、といってもいい。
つまり友だちのようにタロットと対話できるレベルまで理解する＝仲良くなるには、どうすればいいのか。それがデイリーワンオラクル、毎日さっと1枚引いて色んなカードと「顔見知りになる」、ということだ。
朝の一枚引きでタロットと顔見知りになる
私の場合、毎朝6時に起きて、30分モーニングページに取り組む。それから最近は箇条書き手帳を開くのだけど、その前にタロットを引くことをはじめてみた。
机の上にカードを広げて、ぐるぐるかき混ぜるといった、いかにもな、大袈裟なことは一切しない。箱からカードを取り出し、手の中で軽くカット。左手から右へ、カードをスライドするように広げて、深く考えずに1枚を選んでめくる。
その絵を見た瞬間、感じたこと、そしてイラストの意味を自分なりに「こういうシーンか？」と想像する。それから教本を見る。
例えば「月」のカードについて、私はこんな風に考えてメモを残している。
Dec.16（Wed.）
―月のカードって不安をかきたてる。深い青、紺色の月夜、見おろす海は白い波を立てるほど荒れていて、その中からのぞく恐ろしいものは潜在意識。月から下を見る女性はうつむいているんじゃない、じっと不安と向き合っているんだ。不安とじっくりと向き合うこと
基本は1日1枚、アドバイスカードとしてもう1枚ひいて、今日の自分（心の状態）についてタロットに尋ねている。たまにもっとアドバイスカードを引きたくなってしまうこともあるけど、それって自分が都合よく解釈を広げたい時が多いから、あまり増やさないよう心がけている。
Dec.4（Fri.）
よくも悪くも自分ひとりではどうにもならないことがある、淡々と今、目の前にあることに取り組もう
Dec.8（Tue.）
私はよく寝たし、働くパワーはしっかりある。やらない理由を考えるのではなくて、地に足をつけて現実に立ち向かう
Dec.22（Tue.）
隠していた本心が明るみに。誘惑の海から抜ける、沈むのではなくてはっきりと自覚する、これが私。悩むことはないよ
こんな感じで、引いたタロットから読み取った内容を、自分の言葉で残すようにしている。はじめて1か月とちょっとの現時点では、まだ全部のカードとは顔見知りにはなれていないけれど、もう教本を引くまでもなく瞬時に意味を察することのできるカードも増えてきた。
タロットと仲良くなりたい。この気持ちが続く限り、朝の1枚引きは続けていきたい（きっと消えてしまうことはないだろう）。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？