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「アート」を仕事にする私がひらく、「幸せの表現」としてのビジネス

コロナ禍で生き方を変えました。

と、書くと「お前もか」感があると思いますが、はい、私もです。

2020年は、長い長い内省期間だったように思います。内省を続ける中で、自分の中に眠らせていた「やりたい」ことの種に水を与えることができ、いくつかが芽吹きはじめています。新しいシーズンに向かうワクワクする春のような時期を迎えた今、この場で改めて、今後の構想とともに手がける事業について伝えさせていただきます。

アートの個人オフィス「office ayatsumugi 」

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office ayatsumugiは私の個人事業主としての屋号です。この屋号を使い始めてからもう10年。これまで、ライター、編集、広報や付帯するコンサルティング業務などを委託されて、「アートと社会のあいだで、さまざまな『つたえる』を」と掲げて活動してきました。2021年からは法人化を念頭に置いて、下記の5本の柱で事業を展開していきます。

□ アート販売
アート販売事業をスタートします。2021年秋に展覧会を予定。オンラインでの開催を予定していますが、タイミングが合えばリアルでの展示とのデュアルでの開催も視野にいれています。スペースをお持ちの方はお声がけください。問い合わせ先:https://www.ayatsumugi.net/

□ 文章力をあげるライティング・コーチ
アートライター歴10年超の経験と、これまでの依頼で培った文章を教えるコツを体系化し、ライティングスキル診断を併用しながら個々人に合わせたフルオーダーのコーチングを提供中。小学生からシニアまで、理想とする文章を「書ける」自信と書く楽しさを、短期間で手に入れるべく並走します。
詳細:https://www.ayatsumugi.net/writing-journey

□ メディア運営・出版

・ブログ運営
生活を豊かにするアートと美味しいものをテーマに編むブログ「Giardino da mangiare おいしい庭」を更新中。
詳細:https://www.ayatsumugi.net/blog-1
・電子書籍の出版
noteにまとめた旅行記などを再編集し、2021年春に2冊出版予定。
・ポットキャスト「書くこと、聴くこと」
「聴く」こだわりを持つライターMichiと二人パーソナリティで運営しているポットキャスト。自分自身の本質と仕事が合致している人にインタビューし、その人の生き方と活動の源泉を、ありのままに聴いています。
詳細:https://anchor.fm/tomo-michi

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2021年春に出版予定の旅行記。書影は仮レイアウト

□ プロセスワーク・コーチング
「組織開発理論」と個人と集団を扱う心理学「プロセスワーク」を融合させたコーチングメソッドをクライアントに提供します。創造性と自由なフィールドでクライアントのフロー状態を誘発できるのがプロセスワークの魅力。現在は国際認定資格習得中のため、実際にプロセスワーク・コーチングを体験してくれるモニターを募集しています。気軽に問い合わせください。
問い合わせ先:https://www.ayatsumugi.net/

□ 心身を整える スパイス&ハーブの販売
オリジナルブレンドのスパイス&ハーブ ティーを販売を準備中。オンラインでの販売も検討しています。

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アートを真ん中においた生活の豊かさと創造性

上記であげた5本の柱は、「心と身体」、「五感」、「創造性」で通底しています。このあたりが私の叶えたいビジョンといえますが、私自身の中でも、まだぼんやりとしている全ての事業のつながりを、ここで丁寧にお話ししてみたいと思います。

20代前半にアートギャラリーで勤め初めてから、紆余曲折ありつつも現在まで常にアートの仕事を手がけてきました。そして今年、アート販売事業の立ち上げることに、最も意欲を燃やしています。20代の頃の仕事のほとんどは、アートギャラリーでの作品販売事業でした。作家の感性が詰まった作品を売り買いすることの魅力と不思議さ、アートマーケットの特異なあり様を、2件のアートギャラリーで体験し、大いに修行させていただきました。一度は「株券」のように作品価格の上下のみに注目しがちなマーケットに、少々うんざりしたこともありましたが、今ではこの価格変動の特異性もまたアートの魅力だと気がつくことができました。きっかけは株式投資を始めたこと。アートもまた長期的な投資にロマンを与えてくれる、魅力的な対象なのです。

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アートギャラリーでの修行時代

30代は、3331 Arts Chiyodaの立ち上げ時に広報を勤めたのをきっかけに、フリーランスでライター、編集、広報を仕事にしていました。小さい頃からの夢であった「書く仕事」を叶えたのが30代です。美術手帖をはじめ、多くのアートとカルチャーの媒体や、先進的なアートプロジェクトで仕事をしてきました。そうした経験値が活きているのが、2本目と3本目の柱、ライティング・コーチとメディア運営です。この10年は地域での芸術祭や市民協働型の小さなアートプロジェクトが日本全国で勃発していて、とても面白いシーンでした。ファインなアートギャラリーを飛び出して、年の近いアーティストと一緒に汗を流しながらプロジェクトを走らせた体験は宝です。自らもシーンの一部となりながら、この新しい流れをどう「伝える」ことができるのか、模索しつづけた10年でもありました。いわば、現場で磨いた叩き上げのスキルが、そのままこの二つの事業になっています。現在の関心事は「伝える」から「まざりあう」に移ってきています。

4本目の柱は、2017年から学んでいるプロセス指向心理学をエグゼクティブコーチングに応用したものです。プロセスワークを学び始めたきっかけは、アートプロジェクトの現場でアーティストと協働する市民が、創造的で自由なアーティストに感化されて、どんどんその人らしく輝いていく姿を見てきまたこと。その変容する姿の美しさに「いったい、アートやアーティストは、人にどんなインパクトを与えているんだろう」と、研究したくなったのです。心理学分野(とくにユング派)には、人の心の深い部分を語り出す独特の言葉があります。そこで語られるあり様は、アート周辺で起こる「創発」的な現象とほぼイコールだと感じています。現在は不確実性の時代といわれ、過去に例を見ないほど、創造性や感性に光があたっています。プロセスワークは創造性を喚起してフロー状態を生み出し、その人の人生の流れに沿った方向にスムーズに進める様、促せる手法です。幼い頃に感銘を受けたベネトンの創始者ルチアーノ・ベネトンの言葉「人生を消費せず、クリエイトする」ことを、サポートできるのが、プロセスワーク・コーチングだと考えています。

5本目の柱はもまた、心理学の学びと紐づいています。プロセスワークを学び、心と身体の結びつきに面白みを感じたのがきっかけです。人は変容期を迎えると、過去のトラウマが活性化して痛みを伴うこともあることが、体験を通じてうっすらと理解できてきました。変容の呼び水がアートであれ、コーチングであれ、感性のチャンネルから自らの人生に変容を呼び込もうとする人の姿は美しいものです。一方で、手放してしまいたいトラウマと向き合うことの痛みにもまた、深い共感を持ちます。そんなとき、心の痛みにそっと寄り添える、小さなお守りとしてのお茶があるといいなと思ったのでした。スパイス&ハーブ ティーの事業は、折々に小さく展開していく予定です。

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2019年に米オレゴン州ポートランドでプロセスワークの5週間講義を受講


「仕事をがんばれば幸せになる」から、「幸せなことを仕事にする」に

振り返ってみれば、これまでの私は燃え尽き症候群に陥る常習犯でした。社会的に意義のある素晴らしいプロジェクトに120%コミットしては燃え尽き、また楽しいプロジェクトに出会っては燃え尽き、を、繰り返していました。私が仕事を選ぶポイントはクリアで「社会的に意義があるかどうか」であり、「誰かを幸せにできることがやりたい」と思っていたのです。結果、自分の幸せは随分とおざなりにしていたんだなと今更ながらに思います。

20代からいままで、「好きなことを仕事に」してきました。それなのに幸せではないのだとしたら、仕事の仕方を根本的に変えなければならない。2020年のコロナによる社会変化は、私にそんな気づきをもたらしてくれました。必要なのは、先に自分を幸せにすること。

そうして、私自身が幸せになれること、得意なこと、特殊さ、誰にも頼まれなくても続けていることなどなどから編み出されたのが、office ayatsumugiの新しい5つの事業です。5つの事業は互いに影響し合い、全体として私らしい世界観を織り成していくよう、育てていきたい。まだ絵に描いた餅の部分も多くありますが、暖かく見守っていただけると嬉しいです。

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事業計画を練っていた昨年、訪れた福島の温泉地に可愛い池がありました

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