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永遠のライバルで。埼玉西武ライオンズと福岡ソフトバンクホークス【パ・リーグファン】

2021年シーズン、福岡で3タテして始まった対ソフトバンクホークス。
二周目に入る第4戦から第6戦。1勝1敗1分。

私は18歳。物心ついたときから野球をみるのもプレーするのも好きで、地元の埼玉西武ライオンズは応援している。自分の現役時代、がっつり応援できる機会は少なくっている時期もあったがそれでも情報はチェックしていた。

あのチームの応援をしてみたくてグッズを買って観戦したこともあるが、心の底から応援していたのは埼玉西武ライオンズだった。

先程も述べたが、私は18歳ということもあり埼玉西武ライオンズを認識し始めたのはやはり、2008年の日本一、アジアチャンピオンになったあの時期である。そして翌年の2009年のドラフトで菊池雄星投手を獲得したあの時期ぐらいに埼玉西武ライオンズをしっかり応援し始めたと認識している。

ということもあり、たかが10年そこらだが応援をしている。

それでも、親や今まで指導してもらった恩師やらに西武黄金期の話や平成前半のライオンズの話を聞くのは定番で、今の時代便利なのはネットを探せば過去の動画や画像、記事が出てくる。また西武黄金期があったこともあり、ベースボールマガジンでは時々特集が組まれることもあるので、そういった情報を頼りに球団の歴史を遡る。

またプロ野球が世代を越え愛される所以には、昔のスター選手が同じチームで監督やコーチにとなりチームを育てていることにあると私は感じている。
「辻っていう選手はセカンドで…」のような会話が親子の間で展開されることは想像がつく。

そんな私が心の底から思うことは埼玉西武ライオンズと福岡ソフトバンクホークスは永遠のライバルであってほしいということだ。

昭和、平成前半のプロ野球をリアルタイムで知らない世代である私からすると、西武とダイエーはライバルで、実力のパと言われる所以であったと感じている。またこの二チームは93年に秋山幸二やらの3対3トレードで電撃トレードを成立させたり、翌年には現ホークス監督の工藤公康がFAでダイエーに入団したり。

またもう少し遡れば、西鉄ライオンズ時代の本拠地は福岡の平和台球場だった。その後球団売却やらでライオンズは西武が買い現在に至るわけだが、当然、当時の西鉄ファンは今も福岡にいることもあり、ライオンズクラシック(過去のライオンズのユニホームを着て試合を行う)ではホームゲームだけでなく福岡ソフトバンクホークスの本拠地である当時のヤフオクドーム(現在はPayPayドームと名称変更)でも西鉄ライオンズのユニホームを着て試合を行ったこともある。

当然、福岡ダイエーホークスが福岡で誕生したことに、西鉄ライオンズを失った当時の福岡のプロ野球ファンは喜んだと話を伺っている。
またダイエーホークスの前身は大阪を本拠地としていた南海ホークス。
この西鉄、南海は1950年代のパリーグを盛り上げ、南海最強時代と言われており、西鉄と南海はデットヒートを毎シーズン繰り広げていた。
詳しいことはこちらから↓

https://www.seibulions.jp/expansion/history/lions_classic/index.html

その後、ライオンズは埼玉へ、ホークスは福岡へ本拠地を移し、話は90年代から2000年のことだが、ここでもライオンズ、ホークスは良きライバルとしてパリーグを盛り上げていた。その時に実際に西武球場のスタンドから西武ダイエーの試合を観ていたことをテレビで話していたのが、埼玉県朝霞市出身の福岡ソフトバンクホークスの中村晃選手だ。

また西武からダイエーへトレードで移籍した秋山幸二、FAで移籍した工藤公康は当時はまだBクラス常連だったダイエーを王貞治監督と共にチームを変えていき、後の小久保裕紀、松中信彦、城島健司、井口資仁、川崎宗則など常勝軍団を作り上げていく。(引退後、2005年から二軍監督に就任し2009年から監督に就任2014年まで務めた秋山幸二2015から現在まで工藤公康が監督を務めている)

この両チームは2000年代後半、つまり私もリアルタイムで観ていた時期にもライバルとして熱い試合を繰り広げており、2011年には1位ソフトバンク、2位西武のクライマックスシリーズファイナルステージでは秋山監督率いるソフトバンクが西武を3連勝で破り、日本シリーズで中日も破り福岡ソフトバンクホークスとして初の日本一に輝いた。

その後も福岡ソフトバンクホークスは2000年代を代表する常勝軍団になったが、18年19年は埼玉西武ライオンズがリーグ連覇を果たすなど、両チームは良きライバル関係とも言えるパ・リーグを代表する球団である。

またライオンズファンとして苦い思い出ともなっている、18年、19年のクライマックスシリーズファイナルステージにて福岡ソフトバンクホークス相手に4連敗を許し、2年連続で日本シリーズ進出を逃していることも。

2020年は福岡ソフトバンクホークスの圧倒的強さでリーグ制覇、日本一を達成しライオンズは20年度シーズンを3位で終えた。

18年、19年の大敗でライオンズ指揮官の辻監督は、選手層の厚さを実感し、ここ近年のドラフトやフロントの動きを観ても投手野手共に育成を徹底し21年度シーズンが開幕。ライオンズは開幕戦の4番、5番、6番が怪我で離脱するもののルーキーをはじめとする若獅子の活躍によりスタートダッシュに成功している。

何を隠そう、21年度シーズン初のソフトバンク3連戦で15年ぶりの敵地福岡での3タテをし、例年の借りを返そうという意気込みが伝わってくる。

そして本日を含めた3連戦では1勝1敗1分となりソフトバンクが息を吹き返しつつある。(西武4勝1敗1分)

互いの球団のDNAと歴史。偶然ではない必然として受け継がれてきたパ・リーグの常勝軍団二チームは、21年度シーズン史上最高にパ・リーグを日本球界を盛り上げてくれることだと私は感じている。

そしてこの二チームが永遠のライバルであり続けることを私は一プロ野球ファンとして、一埼玉西武ライオンズのファンとして祈り続けたいと思っている。

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