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世界一わかりやすいコーチング入門Part2「コーチングの基礎はカウンセリング!?」

こんにちはcoachAYATOです。今日もコーチングについて解説していきたいと思います!

さて、前回はコーチングの語源について解説し、なんとなくではあると思いますが「コーチングってこういう感じか」という感覚を持っていただけたと思います。
今回はコーチングによく似ているとされている「カウンセリング」や「コンサルティング」と一体どこが違うのかを解説していきたいと思います。

皆さんは前回の、内容を覚えていらっしゃるでしょうか?「先にコーチはクライアントに行き先を聞く」という部分です。そう、そこでも少し触れましたが、コーチングにおける、動作・行動の中で他の類似するようなカウンセリングやコンサルティングと圧倒的に違うのは先にゴールありきであり、そのゴールはクライアント自身から出てくる内発的な言葉であるという事です。
あ、もうこれで今日の解説は終了してもいいかも知れません。結論が出てしましました(笑)

カウンセリングでゴール設定をするかというと決してそんなことはないでしょう。相手の話に対して共感傾聴しトラウマとなっているものを解決する手段として使われる。
コンサルティングは、あくまでも客観的にクライアントの現状を認識し統計や過去のデータをもとに提案・要望をする。コーチングのようにクライアントの内発的なものをゴール設定できるとは限りません。ただ、近年ではコンサルティングでも変化の激しい時代(VUCA時代)に対応するため、コーチング的手法が取られるようにもなってきています。コーチングでカウンセリング的手法が取られたり、その逆にカウンセラーがコーチング的手法を使うこともあります。
ここが、コーチングとカウンセリング、コンサルティングの違いが一般的には理解されづらくなっている要因ともいえます。

カウンセリングの神様がコーチングの基礎を築いた

また、コーチングの歴史としてカール・ロジャーズの成長支援カウンセリングがもとになったというのもカウンセリングとの違いを区別しづらい理由です。

コーチングはテニスコーチをしていたティモシー・ガルウェイが選手にしたある質問から歴史は始まりました。それまでガルウェイは選手に「ボールをよく見ろ」と指導してきました。しかしある時「ボールはどんな回転をしていた?」と選手に質問したところ、その選手の成績は向上。このことから選手の成長には「問い」が必要であることに気づき、「インナーゲーム」という書籍を出版。その後、ティモシー・ガルウェイはエサレン研究所に招かれることになります。研究所には、心理学の神様・マズロー、カウンセリングの神様・カール・ロジャーズ、物理の神様・ファインマンなどが所属しており、人間のマインドのカラクリを研究する少し変わった研究所でした。

その研究所にもともとあったナレッジとティモシー・ガルウェイの「インナーゲーム」のエッセンスを混ぜ合わせた結果、誕生したのが「It is」というワークショップです。このワークショップはたちまちアメリカで大ヒットしランドマーク社がその後、ワークを買い取り、同社の財務担当だったトマス・レナードはもともとファイナンシャルプランナーだったこともあり、今までの経験から「どれだけお金の知識をつけても、お金の流れを変える心のあり方がなっていなければファイナンスのプランニングをしても意味がない」と考えていました。「It is」はトマス・レナードとの出会いでさらに世の中に広まっていきます。

今流行りのコーチングの流派はファイナンシャルプランナーであったトマス・レナードが「It is」のエッセンスを導入し作り上げたものです。

レナードはその後「カレッジ・フォー・ライフプランニング」というスクールを設立。スクール生にはのちに、CTIを設立するローラ・ウィットワスとICCを設立するジョン・ウィットモアがいました。レナードものちにICF(国際コーチング連盟)を設立します。このことが今でもコーチングの多くの流派が存在する理由です。その後トマス・レナードが47歳の若さで亡くなった時にコーチング業界は大きな変革を迎えました。愛弟子であるローラとジョンは今まで流派ごとにバラバラだったコーチングの品質基準を国際的に統一するため、レナードが行ってきた研究を遡りました。その結果行き着いたのがエサレン研究所で、レナードのコーチングの基礎はカール・ロジャーズの成長支援カウンセリングがエッセンスになっていることがわかりました。つまりコーチングの基礎はカール・ロジャーズの成長支援カウンセリングが元となりコーチングにも応用されているということです。


まとめ

ICFの認定スクールやCTI、ICCに類する流派のコーチングは元はカウンセリングあるが故に、カウンセリングとの区別がつきづらくなってしまっていることがお分かりになられたと思います。冒頭でも述べた通り、コーチングは現在、コンサルティング領域でもその手法は使われるようになってきています。変化の激しい時代だからこそ人間の内面の部分から発せられるエネルギーをもとにビジネスを展開していく。また、今までのようなトップダウンなマネジメント手法ではなく、1on1の重要性や心理的安全性などと言われるような現代において管理職の方がコーチングを学ばれことも増えています。コーチングが世の中に広まり、コーチングマインドを持つ人が増えることに喜びは感じつつも、カウンセリング、コンサルティングとの違いもしっかりと認識し、提供する側も受ける側も適切なタイミングで適切なサービスを受けられる状況を作っていければと思います!

次回もコーチングについて解説していきたいと思いますのでぜひフォローしてお待ちください!

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