「写真は生きる糧になる可能性を持っている」
僕は結婚式の撮影が好きだ。
涙、哀しみ、寂しさ、切なさ
幸せ、笑顔、喜び、祝福、感謝
こんなにもいろんな感情が溢れ
愛しい時間を切り取ることのできる撮影は他にはない。
今月末に、僕は写真の事業をはじめる。
このnoteでは、僕の人生のルーツ、フォトグラファーになったルーツ、そして写真と人に向き合い続けてきた中で見えてきた「写真の価値」について、思いを込めて書いていきたい。
『あやとさんに撮ってもらえて本当に良かった。ありがとうございました!』と直接感謝を伝えてくれる人達がいた。
あーーーこのお二人の為に、自分という存在が力になれて本当に幸せだ。
大切な日、瞬間を自分に託してもらえるってこんなにも嬉しい事なんだ!!!
と感じられる、結婚式の撮影が好きだ。
ウェディングフォトグラファーとして、
僕でなければ撮れない写真を追求して
ひと組ひと組に寄り添い、
お二人の幸せの形を残し続けたい。
そんな事を思い始めて、はや5年が経った。
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こんにちは。株式会社PIXELの小澤 彩聖です。
僕のことを見守り、支え、
応援し続けてくれている皆さん
いつもありがとうございます。
先日、インスタのストーリーズにも
投稿もしましたが
PIXELの新しい写真事業に関して
このnoteに綴りたいと思います。
少し長くなりますが
僕がフォトグラファーになった背景から
改めてお話させてください。
僕の人生のルーツ
6年前、僕はアメリカのフロリダ州にあるWalt Disney Worldで働いていた。
パーク内に日本館というものがあり、その中の鉄板料理屋さんでウェイターとして、ディズニーキャストとして働いていた。
目の前のゲストをどうエンターテインすれば、『ここに来てよかった』『あなたに出逢えてよかった』と感じてもらい、笑顔と幸せを届ける事ができるか。本気でそんなことを日々考えながら過ごしていた
泣いて喜んでくれたり、ハグしてくれたり、家に招待してくれるゲストがいたり、笑顔でレストランをあとにするゲスト達が僕を幸せにしてくれた。
その時間に、その場所に、確かに僕は存在していて、自分自身が誰かの人生に彩りを添えられることの喜びを、ちょうどこの時に覚えた。
アメリカにいる時に、CRAZY WEDDINGを創った山川咲の存在を知った。
日本からアメリカに遊びに来る友人に『幸せをつくるシゴト』を買ってきてもらい、本を読んだ。
本を読むのが苦手な僕が一瞬で読めた。読み終わって一番最初に思ったことは『僕は、この山川咲という女性に帰国したら会いに行かなければならない。そしてこのCRAZYという会社に携わりたい。』
これが僕のルーツのはじまりだ。
フォトグラファー人生の始まり
それと同時に、カップル、家族の出張撮影サービスをしているラブグラフの存在を知り、私も大切な人の幸せな瞬間を残す志事がしたいという気持ちが強くなり、帰国後直ぐに、CRAZY WEDDINGのキャストになり、ラブグラフが開催しているカメラのワークショップ、"ラブグラフアカデミー"という講座にも参加した。
カメラというツールで、まずはCRAZY WEDDINGのフォトグラファーとして、目の前の人の人生を少しだけ彩り、幸せを添え、カタチに残し続ける為に動き出そうと思ったのは、2016年7月に恩師との面談だった。
『いま、目の前にある環境でやり切れ。やり切った先に、自分納得のいく写真が撮れなかったり、フォトグラファーになれなかったら、また違う道を選んでみたらいい。』と背中を押してもらった事をきっかけに、フォトグラファーとして生きていく事を決めた。
この5年間、結婚式を撮影する上で大切にしてきたのは
とにかく二人のことを知ること。
そうやって二人のことを知れば知るほど残すべき写真が明確になる。
二人にとって、二人の周りにいる大切な人達にとって、心に残る、一枚を増やしたい。そして願わくは、結婚式から始まる関係性を増やし、そのお二人、家族に訪れる幸せのカタチを切り取り続けたい。そんなフォトグラファーになる事を目指していた。
僕がシャッターを切る理由
昨年、コロナにより全ての結婚式、前撮りの撮影が延期。改めて、自分が撮影することで、写真を残すことで誰かの人生を彩ることができているのか、深く考えた。
僕がシャッターを切る理由
写真を残す意味とは
写真の価値について、、、
結婚式で残す写真は
どのくらい見返されるのだろう…
プロフィールムービーを見て、感じるあの懐かしむ感情にもっと浸れる時間が欲しいな…
前撮りを撮影する意味
ってなんなんだろう…
結婚式以外に自分自身の親と家族写真を残す機会って当たり前にあるのかな…
写真について、結婚式について
僕がフォトグラファーとして、どう関わっていくべきか、この一年とにかく考えた。
そして、気づいたことは
『結婚式』も『写真』も、大切な人を大切にし続ける為に必要な機会なんだと。
そして写真は、『見返す』事にも価値がある。
昨年、会いたい人に、会いたくても、会えない苦しみを知った。
何度もあの日、あの時を見返した。
この時、楽しかったな。
意味もなく笑っていた時間が恋しいな。
またこうやって、みんなで…
先日、愛犬が亡くなった。
伝えられる時に想いを伝える大切さを知った。
もっと会いに行けばよかった
もっとハグしてあげればよかった
もっと目を見て会話してあげればよかった
自分にとっての家族、そんな存在がこの世の中からいなくなった時に、こんな後悔が自分の心の中でよぎった。
けど、これらの感情は僕の人生を豊かにしてくれた。あなたと出逢えて良かった。あなたと過ごした日々が僕の人生を彩ってくれていると気づかせてくれた。
大切な存在をさらに愛しく想う為に
自分のあの時の気持ちと誰かと繋がり直したり、繋がり続ける為に
この人生において、出逢えた喜びを噛み締める為に
『ありがとう。』『また会おうね。』とその大切な存在への感謝の気持ちを抱き続ける為に
僕はシャッターを切り続ける。
そして、この世の中で生きる全ての人達に
少しだけ彩りを添える写真を世の中に増やす為に、はじめます。
わたしたちは
どうして写真を残すのだろう
ふたりのルーツをめぐる旅。
その旅を写真に残していく旅。
ありふれた日常も
わたしたちにとっては
たしかに特別な時間
これまで歩んできた道と
これから二人で歩んでいく道
ふたりで行きたい場所がある
となりで見ていてほしい景色がある
あなたに知ってほしい人がいる
一緒に笑っていてほしい人がいる
このさき、何度だって見返して
何度だって笑いあえる
何度だって思い出そう
あの日、あの時、あの場所で
あなたがいてくれてよかった。
大切なひとを
大切にし続けるための写真
Roots&Routes
新たな始まりを見届けてほしい
2021年5月31日 / 6月1日 13:00-21:00
PIXELの写真事業『Roots&Routes』
のお披露目の場として写真展を開催いたします。
場所はCRAZYが作ったIWAI OMOTESANDO
この場所でやる事は僕にとって、とても意味がある。新たな門出を大好きな人たちが作った、この場所で開催する事が本当に嬉しいです。
これまで歩んできた道と、これから歩んでいく道を見届けてくれませんか。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
株式会社PIXEL 小澤 彩聖
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