ITエンジニアからみた女性が活躍するデータサイエンスの世界 #WiDS2020
こんにちは。職業「戸倉彩」です。
普段は、クラウドサービスやオープンソースのテクノロジーを軸にITエンジニアとして仕事をしていますが、2020年3月18日(水)にデータサイエンスにフォーカスしたシンポジウム「WiDS TOKYO @ Yokohama City University」にオンライン参加してみたので、その際に感じたことを皆さんと共有してみたいと思います。
WiDS (Women in Data Science) とは
WiDSは、スタンフォード大学を中心として2015年から始まったジェンダーに関係なくデータサイエンス分野で活躍する人材育成を目的とした活動です。来るべき超スマート社会では、あらゆる分野で、性別を問わず、データサイエンティストによる活躍が大きく期待されています。WiDS TOKYO @ Yokohama City Universityでは、データサイエンス領域で活躍する女性たちを主体とした事例の発表・討論等を通じて、我が国のデータサイエンスの現在を見つめ、次世代のデータサイエンティストを育成することを目的とします。
参考文献: https://wids-ycu.jp/
本イベントは、WiDSのガイドラインに沿ったかたちで日本ローカル版として展開されたものになります。シンポジウムには都合上、第一部(午前中)のみ参加しました。
■プログラム内容
・開会挨拶 横浜市立大学/WiDS TOKYO @ YCU アンバサダー 小野陽子氏
・来賓挨拶 「衛星・海洋・フィールドデータの統合・解析」文部科学省 岡村直子氏
・講演1「従業員のエンゲージメント向上をめざして」 株式会社日立ソリューションズ 伊藤直子氏
・講演2 「サイエンスとファッションの融合」エマ理永氏
・パネルディスカッション
登壇者は全員女性
WiDSの大きな特徴として、「Inspire」「Educate」「Support」の3つの柱で活動が行われている点が挙げられます。今回は、登壇者にデータサイエンスに何かしら絡んだ活動をされている女性だけを集め、他ではなかなか得られない特別なコンテンツと時間を提供していたのがとても印象的でした。またストレートに、専門性を持って活き活きしている女性は、かっこいい生き方をしてる!と思いました。
データサイエンスそのものに男女差はない
セッションの中でも基本的にデータサイエンス自体に男女差はないという話題が出てきました。一方で、データサイエンティストの女性比率が高くないと言われている現状などから、2000年代に米国で始まったSTEM (Science, Technology, Engineering and Mathematics) 教育への女子の参加促進は大切であることを感じました。
「サイエンスとファッションの融合」セッションで紹介された「人工知能によるクリエイトの学習と創造」と題したドレスショーの事例は、目からうろこ的な感じで「データサイエンス」と「ファッション」と組み合わせたところ、結果的に生み出されたのは「女性が幸せになる服」だけでなく「女性の心の豊かさ」だったのはないかなと思えてきました。
データサイエンスはAIエンジニアに必要なスキルの一つに
ここでは「AIを専門にしているエンジニア」に加えて、「クラウドサービスを含めたAIが活用されているサービスの取り扱いや、AIが組み込まれているアプリケーション開発に携わるエンジニア」も含めたかたちでお話したいと思います。AIを適切に用いて技術的な業務を行うためには「データサイエンス」という領域への理解も重要なスキルとなっています。正直、社会人になってからデータサイエンスの知識を習得することは容易ではありません。ワタシの場合は、無料/有料のコース受講やAIコンテストに参加したりしながら継続的なスキルアップを試みています。が、実際の作業は時に孤独感を伴い、地道な努力が必要だと実感します。今回のようなイベントを通じて、データサイエンスのユニークな事例を学び、活躍している同性の存在を知ることができたことは、これからの活力に繋がったと思いました。
最後に
後日全ての動画は公開される予定とのことです。
最新情報は「WiDS TOKYO @ Yokohama City University」サイトまたはTwitter @WiDS_Tokyo をご確認ください。
EoF
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