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織田信長という人

染谷将太さんが信長ってイメージじゃない…

という理由で「麒麟がくる」を見ないというのは、かなりもったいない。

新しい信長像を表現するからこそ染谷将太さんだったのだなと、ドラマを見てきたからよくわかる。

承認欲求の塊、いつまでも子どものままである信長。ドラマ視聴者として感じていたこと、そのままのインタビュー記事を見つけた。

https://www.cinematoday.jp/news/N0120334

私は逆に、魔王的な演出をされがちな信長のほうに違和感があった。恐ろしい人、感覚がぶっ飛んでいる人というのは実際存在するとは思うけれど、信長がかくあるという、その背景が全くわからなかった。

無邪気だった信長も少しずつ歳をとり、表現も、既存イメージの信長に近づいてきた。背景が、経緯がきちんと描かれているから、もう染谷将太さんの信長には説得力しかないのである。切れ者で人を魅了する力のある、無邪気で承認欲求の強い男が、親子関係において満たされず刻まれた傷を持ったまま成長した結果、という信長。

かくいう私も染谷将太さんの演技は好きで期待もしつつ、果たしてしっくりくるのか不安に思っていたクチではある。今ではすっかり納得させられている。

物語は最終章。
本能寺の変に向かって走り始めた。

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