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『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』を小学生向けにアレンジしてみた(さらにやさしくしてみた)

2 年前に作成した「ゆめのせっけいず」の見直し

2年前に作成した「ゆめのせっけいず」

突然ですが、↑この写真は、2年前、娘が小学校2年生の時に今の夢(目標)が叶う為に「やるべきこと」「達成すべきこと」をマンダラ方式で作成したものです。マンダラチャートといえば、大谷選手の事例が有名ですよね!
2年ほど経った今、当時2つあった夢に濃淡ができ始め、より「お医者さんになりたい(心のお医者さん)」という気持ちがどんどん大きくなってきたようです。

そこでこのマンダラも、刷新することにしました。

ここまで「これがやりたい!!」と強く思えるのは、正直とても羨ましいです。大人になると様々な邪念のために、本当にやりたいことなどが見えづらくなると思います。
私も定期的に「本当にやりたいことって何だろう…」という悩み?が浮き上がり、その度に自己分析などをしたりするのですが、少し前に中田敦彦さんのYoutubeで紹介されていた八木仁平さんの『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』という本を読み、私の大好きな本の1冊になりました。

八木 仁平(2020)『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』 KADOKAWA

この本では「好きなこと」×「得意なこと」×「大事にしていること」の交わりから「本当にやりたいこと」を導き出せると紹介されています。
「好きなこと」×「得意なこと」の2軸掛け合わせのフレームワークはこれまでも見たことがありましたが、そこに「大事にしていること」= 価値観を掛け合わせる方法が、個人的にはとてもしっくりきました。

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本格的に本当にやりたいことを見つけたい方は、専用のプログラムもあるみたいです!!
八木仁平さんの「やりたいこと探しを終わらせる」ジコリカイプログラム

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将来の夢が本物か、確かめ算をしてみる

そこで、娘の新マンダラチャートを作成する前に、「このフレームワークを通しても、本当に“心のお医者さん”と言う職業に辿り着けるのか」「娘が本当にやりたいことが他にもあるかもしれない!」という思いから、娘にもこの『「やりたいこと」の見つけ方』を実践してみることにしました。

この本の中では、「好きなこと」「得意なこと」「大事にしていること」のそれぞれを導き出す為に、様々な問いかけが用意されています。
ただ当たり前ですが、小学生では経験値も言語の理解力も少ないため、小学生用にアレンジが必要です。

特に「大事にしていること」= 価値観は、価値観という言葉自体も9歳の娘にはピンと来ないようで、娘が答えやすい質問に変換しなければなりません。そこで、小学生にも答えやすいような下記の質問を用意してみました。

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「好きなこと」
① 楽しい、ワクワクすること
② 何でも願いが叶うなら?

「得意なこと」
③ 自慢できること
④ 私ってどんな人?インタビュー
⑤ ほめられること

「大事にしていること」
⑥ すごいなと思う人、尊敬する人
⑦ これだけは許せない!
⑧ こんな人になりたい
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『「やりたいこと」の見つけ方』には、得意なこと=スキル(後天的に身に付くもの)ではないことが明言されているのですが、9歳の娘にはその違いを理解させるのも難しかったので、一旦その辺りは深く考えず、自分が思うままに書かせることにしました。
(実際に得意なことの群には、「動画編集が上手なところ(スキル、後天的に身についたもの)」 と「人の気持ちがわかる」(本当の得意、先天的な性質)などが混同しています><)

小学生ならではの“とんちんかん”なキーワードが含まれることも加味し、複数の答えを書けるよう、このフレームワークもマンダラ方式で書いてみることにしました。

マンダラのように、1つの軸で複数記載しなければならない状況にすることで、改めて「私の好きなことって何だろう…」と深く考えることができたようです。

意外に楽しく取り組む娘
全部埋めてみた

「これだけは許せない!」に「ハト🐦」があるのは、最後の苦し紛れの回答だったのか、さすがにとんちんかん過ぎますが(苦笑)

一旦要素を全て出し切ったら、それぞれの軸で出た内容をグルーピングしていきます。ここは流石に子どもだけの力では難しいと思うので、私も一緒に考えていきました。

すると、娘が出した要素は大まかに下記に分類されました。
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「好きなこと」
- 絵
- 料理
- ピアノ
- 平和

「得意なこと」
- 気持ちの切り替えが早い
- 観察力が高い
- 新しいもの(特にITツール)をすぐに習得できる

「大事にしていること」
- 人を元気にしたい、救いたい
(人を傷つけたり、ルールを守れない人は許せない)
- 新しいものを作りたい
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マイルールですが、得意なことや大事にしていることの中に、「好きなこと」に挙げたキーワードが含まれている場合は、「好きなこと」のレベルが高いとし、その要素のポイントを上げました。

3つの掛け合わせから、ミッションを考えてみる

それぞれの要素が洗い出せたので、掛け合わせを考えていきます。
例えば…

ピアノ ×  IT  ×  新しいものを作りたい
⇨サウンドエンジニア など

料理 ×  観察力  ×  人を元気にしたい、救いたい
⇨オーダーメイドの料理人 など

 ×  IT  ×  新しいものを作りたい
⇨デジタルアートディレクター など

そして…

平和 ×  観察力が高い / 気持ちの切り替えが早い  ×  人を元気にしたい、救いたい
心のお医者さん など

一番最後の掛け合わせは、心のお医者さんになる…?^^
(無理矢理でしょうか…苦笑)

娘は、自分の「得意」をわかって、心のお医者さんになりたい!と思ってはいなかったようですが、「観察力」は心のお医者さん(臨床心理士など含む)には備わっていた方が良い力だと思いますし、たくさんの方の悩みを聞くお仕事なので、気持ちの切り替えが自然にできることは長く仕事を続けるためには必要なことかもしれません。

娘も、どうして自分が心のお医者さんになりたいと思ったのかをこの逆算で確かめることができ、安心していました。また、自分の本来持っている素質が、なりたい職業に活かせる可能性があることも喜んでいました。
一方、別の掛け合わせの例で出した「サウンドエンジニア」や「デジタルアートディレクター」は初めて聞いた職業のようで、「これはどんな仕事をするの?」と興味津々でした。
今後、これらの仕事にも興味を持つことがあるかもしれませんね!

いよいよ最新の「夢の設計図 マンダラチャート」の作成をスタート!

『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』を子ども向けにアレンジし実践したことによって、夢の設計図 マンダラチャートを自信を持って作れる準備ができました。
実は、新しいマンダラチャートはこれまでとは一味違うものにしたいと密かに妄想をしています…!
次回は、新しいマンダラチャートを作る取り組みについて、書いていこうと思います。

(まとめ)『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』の小学生向けアレンジ

①小学生にもわかりやすい質問に変換
②とんちんかんな答えが出ることも踏まえ、複数の答えが書けるように工夫
③得意なこと = スキルでもよしとする
④キーワードを分類したり、掛け合わせするのはお母さんも一緒に頭を捻る

(おまけ)今ある職業や仕事以外からも、新しい可能性を考えることが大切そう

「子どもがなりたい職業」で答えている職業は、実際に存在する職業のほんの一握りであることも今回の取り組みで実感したことです。

自分の娘にはもちろん、子どものうちから色んな職業、仕事、“可能性”があることを伝えたいたいなあ…
そうしたら、夢を持って過ごせる子どもももっと増えるのかなあ…

そんなことを考えながら本屋さんを回っていたところ、たまたま出会ったこの2冊の本は、まさに今、私が求めていた内容がたっぷり詰まった本でした。

上村 彰子 (著), 「今ない仕事」取材班 (著), 澤井 智毅 (監修), ボビコ (イラスト)(2020) 『大人は知らない 今ない仕事図鑑100』講談社
上村 彰子 (著), 「今ない仕事」取材班 (著), 澤井 智毅 (監修), 宇野カオリ (監修), ボビコ (イラスト)(2021)『SDGsでわかる 今ない仕事図鑑ハイパー 自分の才能発見ブック』講談社

この本では、SDGsを軸に今はないけれど、今後できる可能性がある仕事や職業をバラエティ豊かに紹介してくれています。

<「今ない仕事」の中で私が気に入ったもの>
- 空の不動産屋さん(空を利用する権利を売買)
- エネルギー刈り取り業(音、光など見過ごされてきたエネルギーを電気に変える)
- 多様性コミュニケーター(多様性が増す社会で全ての人が個性を尊重されるように調整)
- メイクアップデータアーティスト(プリントアウトして顔に貼るだけですむメイクシートのデザイン)←シート欲しい!!
- プライバシーセキュリティー官(ビックデータの活用で知らないうちに不正取引されている個人情報を取り締まる) などなどなど

娘の心のお医者さんに近いものだと、このような職業として提案をしてくれています。
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【人型ロボットカウンセラー】人間と共存する人型ロボットからトラブルや悩みを聞いて課題を集積。改善方法や人間へのアドバイスを検討。

【人間幸福カウンセラー】AIやロボットが普及した社会で、「人間」であることの幸福をどう追い求めるかなどの心の相談を受け付ける。
(デジタルデトックスが必要になるだろう未来を見越した「人間幸福カウンセラー」はなかなか思いつかないです!)
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こうして、子どもも強みを活かせ、今はないかもしれないけれど、将来的に活躍しそうな仕事や職業を親子で一緒に見つけていく作業って、子どもの自己肯定感もものすごい上がるし、社会的にもものすごく価値のあることだと思います。これからも、親子で定期的にやっていきたいなと思いました。


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