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24時間営業を辞めたコンビニ〜11月の販売数値の動向〜「デイリー品」


 好きだからやっている・・・「仕事は趣味」である人の強さ

 


 皆さんこんにちわ、あやすけです。

 
 
 ・・・イーロン・マスクさん、元気ですね(笑)

 
 
 突然ですみません。Twitterを離れて半年以上が経った自分ですが、そんな私でも世間に「話題」を立て続けに提供し続ける「この方」の噂が耳に入って来るほど元気な方ですね。

 
 沢山ある話題の中で私が一番気になったのは、「長文投稿」というキーワードでした。

 
 これが実現すると何が起こるのかなぁと個人的に気になったんですが、いろいろ調べてみた結果、結論は「Twitter辞める人増えそう」でした。そして代わりに、「新たに始める人」も増えそうですね。


 ・・・私もまた使ってみようかなぁ・・・

 

 それでは、デイリー品における当店11月の販売数値の動向です。



1.基礎数値

・日販
 前年比103%(107%)
 コロナ禍初年度比103%(103%)
 24時間営業時比90%(92%)
・客数
 前年比97%(99%)
 コロナ禍初年度比95%(92%)
 24時間営業時比79%(80%)
・客単
 前年比106%(109%)
 コロナ禍初年度比109%(112%)
 24時間営業時比114%(115%)
・買上点数
 前年比100%(100%)
 コロナ禍初年度比102%(104%)
 24時間営業時比103%(105%)

※当店における時短営業開始時はコロナ禍初年度です
※( )は前月の数値です            

 10月の販売数値をもって、「客数の回復度合いはコロナ禍2年目の昨年並みに留まる」ことを確定した当店の経営陣ですが、11月の数値を視ると「客数」は前年比割れの度合いをより強くしています。コロナ再流行が原因か、インフレによる購買意欲減の影響か、あるいはそもそも全く別の理由によるものか・・・分かりませんね。経営上一番マシだと思える原因は「コロナ再流行」です。これが原因であれば、ある程度の期間経過で数値は戻るでしょうから。

 まぁ、戻ったとしても、「昨年並」なんですけどね。

 一方、「客単価」の推移を視ると、11月の106%、10月の109%、9月の103%、8月の107%、7月の106%となっており、その上昇度合いは頭打ちとなっている状況に変化なしです。国が公表している消費者物価指数の上昇度合いを考えると、当店の客単価は随分頼りない数値ですね。そして、右肩上がりが数年間続いていた買上点数の数値が前月に引き続き横ばいであることを考えると、今後の客単価の推移にはあまり期待は持てないという結論となります。

 
 以上のことから、「客数」と「客単価」の今後の推移が見立て通りであった場合、「日販」の前年比の数値は徐々に下降していくことが予想されます。その数値が落ち着く水準は、前月の記事と同様に、コロナ禍初年度であった「一昨年並」でしょう。繰り返しにはなりますが、コロナ禍以前には戻らないということになります。
 
 
 今後も引き続き、これまでと同様に「客単価」への取り組みを重要なポイントとしつつ、廃棄額のスケール縮小をメインとした「経費のスリム化」を同時進行で取り組んでいく方針に変更はありません。つまり、「撤退戦」を今後も継続していくという事になります。


 ・・・またいつの日か、反転攻勢できる日が来ることでしょう。そんな大きな事件が起こるとすれば、それは「3強の中でどこかが消えて無くなる事」くらいしか思い付きませんが・・・兎にも角にも、今は「生き残ること」を最優先に、その来たるべき日まで気長に待つことにします。


2.前年比upした分類

◯米飯→前年比110%(122%)
・「おにぎり→up」
・「チルド弁当→大幅up」
・「弁当→大幅up」
・「寿司→大幅up」
・「御飯→大幅up」
・「こだわりおむすび→大幅down」

※( )内は前月の数値

 前月と同様、状況に変化はありません。「客単価」と「付加価値」を重視した取り組みが数値に表れています。地区平均と比較しても大幅に優位な数値であることも変化なしです。一方で、「弁当」&「寿司」については、販売額に対する廃棄額の割合が大きかったです。この点は今後の課題ですね。

 現状と今後の当店の経営状況及び周囲の商圏環境を考えると、重要となる視点は「販売額と廃棄額をどのスケールまで小さくするのが妥当か」となります。



◯ペストリー→前年比107%(113%)
・「菓子パン→up」
・「惣菜パン→大幅up」
・「NBパン→大幅down」
・「ドーナツ→大幅up」

※( )内は前月の数値

 8月から前年比の数値が改善し始めた状況は今月も継続中です。「惣菜パン」の数値が好調であり、分類全体の数値を押し上げている状況も変化なしです。地区平均の数値と比較しても、前年比の数値は同水準となっています。

 今後も引き続き、地区平均と同水準の数値を維持できれば良しとします。伸び代が無いと判断した「NBパン」は前月と同様に今後も捨てます。反対に数値が継続して好調な「ドーナツ」に注力します。お払い箱にした本部準備のどデカい什器も復活です。



◯スイーツ→前年比105%(98%)
・「チルド洋菓子→大幅down」
・「チルド和菓子→大幅up」
・「チルド洋菓子NB→大幅up」
・「プリン、ゼリー→大幅down」
・「ヨーグルト→大幅down」

※( )内は前月の数値

 フライヤーと同様に、立地的に弱い分類である「スイーツ」を自店の強みにする取り組みを6月から開始していますが、前月の前年比割れの数値から今月は回復しました。地区平均の数値と比較しても上ブレです。

 8月から経営方針を一部変更したことに伴い、「自店の強みとする取組」と「経費のスリム化」という2つのバランスを取ることに失敗した前月でしたが、11月はそのバランスの修正に成功しました。「チルド洋菓子」の廃棄額抑制の度合いが強すぎた前月の反省を活かした結果となりましたが、それでも理想とする販売金額には程遠いですね。

 今後は「チルド洋菓子」のバランスの調整を継続しつつ、「チルド和菓子」の販売金額の上昇に注力することを目標とします。「廃棄額をチルド洋菓子で抑えつつ販売額をチルド和菓子で稼ぐことで、スイーツを自店の強みとする」という基本方針に変更はありません。



◯デリカテッセン→前年比118%(118%)
・「サラダ→大幅up」
・「惣菜→大幅up」
・「食事サラダ→大幅up」
・「主菜→大幅down」
・「副菜→横ばい」

※( )内は前月の数値

 前年比の数値が大幅にupしている状況に変化なしです。健康志向の高まり&中食という「現在の流行り」も継続中。一方で、廃棄額については少し予算を超えています。特に「惣菜」の分類において、販売額に対する廃棄額が多すぎる状況です。

 今後の伸び代は少ない可能性を頭に入れながら、買上点数を下支えする要素の強いこの分類の「現在の流行りに乗る」スタンスを継続していく一方で、やはりここでも重要となるのは「販売額と廃棄額をどのスケールまで小さくするのが妥当か」となるでしょう。



◯麺類・その他→前年比100%(84%)
・「カップ麺→up」
・「スパパス→大幅up」
・「グラタンドリア→大幅up」
・「うどん焼きそば→大幅down」

※( )内は前月の数値

 地区平均と比較して大幅に劣後していた前月の数値から今月は改善しました。地区平均の数値と比較して同水準です。前月数値の不調原因となっていた「スパパス」の数値も大幅に改善しています。

 前月の数値が不調だった原因は、8月から経営方針を一部変更した、販売額の維持&経費のスリム化という2つの方針のバランスを崩してしまった事でした。私のスイーツの分類と同様に、親父オーナーも今月に入って修正してきましたね。

 ここでも今後重要となる視点は上記と同様です。「どの水準まで全体のスケールを小さくするか」となります。

3.前年比downした分類

◯調理パン→前年比88%(96%)
・「サンドイッチ→横ばい」
・「ロール→大幅down」
・「ブリトー→大幅up」

※( )内は前月の数値

 前年比の数字が割れている状況は今月も変化なしです。9月に地区平均と同水準にまで回復した数値は前月まで改善傾向が見られましたが、今月は再び下ブレしました。

 分類の内訳を視ると、「サンドイッチ」が改善&「ロール」が低迷という状況は前月から継続しています。今後の数値がどのように推移していくかは分かりませんが、もしこの状況が続くようなら「サンドイッチ」に注力するのが得策かも知れません。「付加価値」という視点から視ると真逆にはなりますが・・・

 前月と同様に、行楽客やスポーツ関連イベントの客層割合が他店と比較して高いロードサイド立地の当店の状況を考慮すると、この分類の前年比の数字が割れるという状況はしばらく続くという見立てに変更はありません。



◯フライヤー→前年比97%(111%)
・「フライヤー→横ばい」
・「中華まん→down」
・「おでん→取扱い無し」

※( )内は前月の数値 

 前年比の数値がいよいよ「100」を割りました。8月から経営方針を一部変更した「経費のスリム化」による仕込み数の減が原因となります。

 8月の141%、9月の121%、10月の111%と推移したのち、11月は97%となりました。「販売額」と「廃棄額」のスケールをどの水準とするのが妥当かという視点から試行錯誤を繰り返してきましたが、このあたりが妥当な水準なのかも知れませんね。

 今後は前年比100%を数値目標としながら、地区トップレベルである現状の「販売額の数字」を死守することに注力することとします。


 


 それでは今日はこの辺で。
 
 このクソッタレな世界と戦う皆様と明日もともに。

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