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なんかスキ

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よくわからないけど、スキだと直観的に感じた記事を集めてみた。  何がスキなのかは、集めているうちに気が付くかもしれない大笑。
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#映画

たったひとり、いや、たった一言だけでよいのかもしれない

いい人 が出てくる映画が苦手だ。 その理由は単純明快で、要するに 僕自身がちっともいい人ではないからだ。 だから、あの国民的アニメが映画化されて、 「◯◯を燃やせ!」 というあの有名なセリフが出てきたときも、劇場にいるほとんどの人は感動して泣いていたけれど、僕はまったく泣けなかった。 むしろ突然、自分の周りに現れたたくさんのいい人たちの姿に怖気付いてしまっていたかもしれない。 でも、そんな僕でも安心して観られて、かつ、毎回、観るたびに必ず号泣できる映画がひとつ

酔いから覚めて愛を歌う -チャップリンについての随想

【木曜日は映画の日】 映画史の中で、チャップリンは、現在でもその作品が多くの新しいファンの心を掴んでいるスターです。 彼はいわゆるサイレント映画時代、映画草創期からの一大ヒットメイカーです。と同時に、音声付きのトーキー映画に対応できた、数少ないスター兼映画作家でもあります。 彼のライバルだったコメディ映画のスター、バスター・キートンや、ハロルド・ロイドの作品は、トーキー以降、質も量もかなり厳しい状態になりました。 それに比べると、トーキーでも代表作『独

人生以上の「推し」 -傑作メロドラマ映画『忘れじの面影』

今は、アイドルへの「推し活」というのが盛んですね。noteにその推し活の記録を付けている方も、いらっしゃいますね。 私はXやnoteで人の推し活を見るのは好きなのですが、自分では、アイドルにはまったことは、今まで一度もなかったりします。 以前書いたように、デヴィッド・ボウイのようなアーティストの作品や思考、生き様に刺激を受けたりすることはあっても、それは「推し」とは違う気がする。グッズとかを欲しいと思ったことはないですし。 なぜ自分はそうなのかを考えてみると

マッコールさんは人を殺す理由を探しているのかもしれない【イコライザー3の感想】

この記事はすべて僕の妄想に基づいています。 ジョン・ウィックとの共通点 イコライザーを観てきた。 ジョンウィックと並んで注目されている作品だ。 なぜこの2つが並べられているんだろうか。 ジャンルが同じだからじゃない。 構造が同じだからだ。 ジョンウィックもイコライザーもそうだけど、主人公が悪党たちから舐められている。どう見てもただのおじさんに見えるからだ。 もちろんキアヌ・リーヴスはただならぬおじさんに見えるけど、そういう設定なんだから仕方ない。ちなみにデンゼル・

サイコ2のおっちゃん

休日。 車の窓からぼんやり外の景色を眺めていたら、黄色の塗料でベターっと塗られた古い建物が目に入り、急に映画のシーンを思い出した。 『サイコ』か『サイコ2』かどちらか忘れたが、主人公が古いモーテルを真っ黄色にペンキで塗っていくシーン。 「狂ってる...」と狂気を強く感じてゾッとした。 中学生の頃、自宅で友達(5人くらい)とホラー映画を見る会をよく催していた。当時はビデオテープの時代だったので、レンタルビデオ屋さんのホラー映画のコーナーを徐々に制覇していた。 ある日『サイコ

(連載65)映画からインスパイアされた服を売るシネマ・ブティック:ロサンゼルス在住アーティストの回顧録:2010年

前回は2010年にやった絵の個展の話でしたが、今回もこの年にやったことです。 ( (( シネマ・ブティック )) ) 当時は深く考えてなかったですが、今、こうやって思い返してみると、 まーなんで、自分は、こう、あれやこれやと、いろんな事やってたんでしょうか? 自分でもわかりません。 あちらと思えば、またこちら。グルグルぐるぐる、、、、バンドやってたかと思ったら、ファッションショー。ゲリラショップやって、絵の展覧会やって、って、本当にめまぐるしいです。 これ、全部、仕