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なんかスキ

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よくわからないけど、スキだと直観的に感じた記事を集めてみた。  何がスキなのかは、集めているうちに気が付くかもしれない大笑。
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2023年10月の記事一覧

高尾山に登り、もうこれさえあれば人生にこわいものはないと思えた話 (後編)

前回までのあらすじ。 《前編》 今後の人生に悩んでいた僕は高尾山に登ることを決心してスポーティな同期に憤慨してマイナスイオンを浴びて愛するあの子に連絡してとろろ蕎麦を食べて夫婦の形を知って帰りにお土産買って帰ることにしていざ高尾山に足を踏み入れた。 《中編》 20年ぶりの山登りで洗礼を浴びて山失すぎるおっちゃんの健闘を祈って御朱印もらってスナックのママ思い出して女坂で山美見つけて山頂で力水飲んだあと失恋して違和感の正体に気付いてムササビにテンション上がってケーブルカーには

マッコールさんは人を殺す理由を探しているのかもしれない【イコライザー3の感想】

この記事はすべて僕の妄想に基づいています。 ジョン・ウィックとの共通点 イコライザーを観てきた。 ジョンウィックと並んで注目されている作品だ。 なぜこの2つが並べられているんだろうか。 ジャンルが同じだからじゃない。 構造が同じだからだ。 ジョンウィックもイコライザーもそうだけど、主人公が悪党たちから舐められている。どう見てもただのおじさんに見えるからだ。 もちろんキアヌ・リーヴスはただならぬおじさんに見えるけど、そういう設定なんだから仕方ない。ちなみにデンゼル・

おだしやミックスジュースやお好み焼きやだしまき、そして、てっちり 田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』

かわいいという言葉に違和感を感じることやときがある。 かわいいという言葉に「対象物を下にみる」意味が時に含まれているような。 とは、ちいさきもの、みたいなところからの連想かもしれないが。 例えば「あのおじいちゃん、かわいー」とかに「ん?」ってなったりすることも少なくない。いや、悪い意味じゃなく褒め言葉やよね。でも。あ、言い方かな、それだけかな。せやな。 ほな「かわいげ」はどうだろう。 これも、上とか下とかが付いて回る? かもなあ。せやな。 なのに、なんでやろ、おせいさん、 田

アナログ派の愉しみ/本◎ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)著『怪談』

その瞬間、わが家の 表札が砕け散ったわけ 30年前の晩秋11月の午後、わたしの母は東京・小平市の自宅のトイレで倒れた。救急車で最寄りの公立病院の集中治療室(ICU)へ運ばれて、脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血と診断されたのち、ベッドで人工呼吸器をあてがわれたまま約2週間後、心停止に至った。享年57。 この間、脳死判定を下された母はいかにも穏やかに眠っているように見受けられたのに、若い医師が「もう脳は腐りかけているのです」と説明したものだから、家族・親族は激昂して、病院に

自由人の自由詩

この記事を読んでコメントしたくなった内容。  あやのんさんは、自由詩は書かないんですか?  短歌は、まあ、形式詩ですよね。  形式詩は、わたしは、おおむね文語でないと成り立たないといふ気がしてます。  でも、一般に、最近の短歌は口語が多いですね。  あやのんさんの短歌、そして今後の日本の短歌が、どんなふうになっていくのか、楽しみにしてゐます。  形式主義者のわたしは短歌・長歌などが大好きですが、 自由人の自由詩って、読んでみたい気もします。  近代詩の場合、現代語、口