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なんかスキ

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よくわからないけど、スキだと直観的に感じた記事を集めてみた。  何がスキなのかは、集めているうちに気が付くかもしれない大笑。
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2023年9月の記事一覧

父の葬儀直後。届いた、やたら大きなギフト。

今日は2023年9月27日です。 早いもので20年以上も前になりますが、明日28日は父の祥月命日なので、思い出話をひとつ。 2001年(平成13年)米国9月11日の朝のこと。 日本のテレビはそれで一色になりました。アメリカ同時多発テロ事件です。 その第一報が入って来た時、私はちょうど父の寝ている部屋のベッドの近くにあるテレビを見て驚き声を上げました。 その声を聞きながらゆっくりと身体を動かしてテレビの速報を見た父は、言いました。 「そりゃぁ、そんなこともあるって」 「もっ

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』昔も今も、あなたをお迎えできるのは光栄です。ウィックさま。

問題は「何者として死にたいか」だ。 コンチネンタルホテルの総支配人ウィンストンの言葉はこの作品の核心を突いている。「復讐」の物語として幕を開けたシリーズ1作目から、10年という長き時間をかけてたどりついた4作目。シリーズを追うごとに戦いの規模が大きくなり、より苛烈さを増しながらこの独特の世界観と、戦いに身を投じる男の生きざまを見せることで、ジョン・ウィックとは「何者」だったのかを追求してきた物語はついにひとつの終着点へとたどり着く。 というわけで観てきました『ジョン・ウィ

ポストカード・コンテストにテングザル

こんにちは、ぷるるです。 今日、部屋の片付けをしていたら、懐かしいものが出てきました。 私は昔、絵本創作の学校に通っていたことがあります。 学校ではちょいちょいイベントが催されるのですが、その一つに「ポストカード・コンテスト」なるものがありました。 1人5種類のポストカードを作成、1枚100円で売り、その販売枚数を競うという企画。 入校したばかりだった私は張り切って、先ほどのポストカードを作成したというわけです。 当時セミエビをモチーフに選んだ人が、他にいなかったから

乳母猫

 わたしは人間としてまったくダメな人間だ。  これは辛い。人生は失敗の連続だった。もう歳だから、挽回のしようがない。  妻に慰めてもらはうと思って 「ぼくの人生は失敗だった」と言ふと 「さうね」 とあっさり肯定する。  そのままではあまりに寂しいので、なんとか少しでもウソでもいいから「そんなことはないでせう」と言ってもらふために、 「誰にも好かれない。一人も友達がゐない」 と言ってみた。  すぐに、 「さうね、ゐないわね、友達」 と返答された。  さうだった。わたしには、友達

天かす生姜醤油全部入りうどんがなんでこんなにも美味いのか書いてみた

 今更天かす生姜醤油全部入りうどんについて語るのは少々恥ずかしくて気が引ける。なぜなら天かす生姜醤油全部入りうどんは流行っているどころか、もう普通にみんな食べているものだからだ。そんなものについて今更書いたって天かす生姜醤油全部入りうどん美味しいですよねなんて読み流されてしまうだろう。だけど私たちは天かす生姜醤油全部入りうどんがこんなにも美味しいかどのぐらい理解しているだろうか。私はそれについていつも2トントラックで突っ込むぐらい深く突っ込んで考えている。今回はその私が天かす

サイコ2のおっちゃん

休日。 車の窓からぼんやり外の景色を眺めていたら、黄色の塗料でベターっと塗られた古い建物が目に入り、急に映画のシーンを思い出した。 『サイコ』か『サイコ2』かどちらか忘れたが、主人公が古いモーテルを真っ黄色にペンキで塗っていくシーン。 「狂ってる...」と狂気を強く感じてゾッとした。 中学生の頃、自宅で友達(5人くらい)とホラー映画を見る会をよく催していた。当時はビデオテープの時代だったので、レンタルビデオ屋さんのホラー映画のコーナーを徐々に制覇していた。 ある日『サイコ