20代のうちにやっておいたほうがいいことは?
「簡単だよ。やりたいこと。」
以前、ふと見ていたテレビ番組で耳にした言葉。
ゲストはザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトさんと真島昌利さんでした。
インタビューアーである高橋みなみさんに訊かれ、ヒロトさんがそう答えていました。
短い言葉なのに衝撃的でした。
この答えを聞いた高橋みなみさんも思わず涙するほど。
私もポロリと目からうろこが落ちたような、頭をハンマーでガーンと叩かれたような、そんな気分でした。
当時、20代真っ只中の自分にとっては、この短い言葉にそれほどの威力があったんです。
ちょうど道に迷っていた時期でした。
毎日同じような日々の連続で、やりたいことはあっても、今の生活を投げ出して一歩踏み出す勇気がなく、このままでいいのか、という自問自答を繰り返していました。
そんな中で「20代のうちにやっておいたほうがいいことは?」という質問。
どんな答えがくるのか、少し身構えました。
「何をそんなに悩むことがあるのか。そんなの簡単だよ。」
と言わんばかりのあっけらかんとしたヒロトさんの答え。
今まで気を張っていた肩の力が抜けた気分でした。
生きている姿がカッコいい人の言葉
ザ・クロマニヨンズのライブを2回ほど生で見たことがあります。
ただただ、「かっこいい」の一言。
パワーをもらえる音だなと感じました。
歌声はもちろん、音楽全体がエネルギッシュ。
MCで、ヒロトさんの発する言葉もカッコいいんですよ。
思わず歓声が上がるほどに。
でも、可愛らしいところもあって、それが愛されている理由なんだなと思いました。
生き方がカッコイイ人。ステージの上が似合う輝いている人。
そんな人からの言葉だったからこそ、とても重く、心に響きました。
30代になって思うこと
悩んでいた私ですが、あっという間に20代が終わり、30代に突入しました。
20代のうちにやりたいことをすべてやれたか、と訊かれると、残念ながら胸を張って「はい」とは言えません。
でも、あの言葉があったからこそ、出来たこと、行けた場所があるのも事実です。
いざ30歳になってみて、新しく気づいたことがあります。
やりたいことは、20代のほうが“やりやすい”だけであって、30代になっても“やれない”わけではないということです。
やれる状況を自分で作り出せる可能性があるのならば、何歳になってもやりたいことはやろう。
いや、やるべきだと。
人生は一度きりです。楽しんだほうが絶対いいですよね。
そんな意志と相反するように、世界的パンデミックという状況。
動き出すこともできず、生きることで精いっぱいな時代になってしまいました。
それでも、希望を捨てず、前を向くことを忘れないようにしていきたいです。
ひとまずは今、この状況下でやれることからやっていきましょう。
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