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決意を固めた人へできることは背中を押すことだけ


その方とは仕事を辞めて以来、久しぶりにお会いした。

現在の職場の状況をお伺いしつつ、お互いの近況の話に。


以前から話は聞いていたけれど、なかなか険しい道を進まれているとのこと。

周りの人の意見で板ばさみになって、最近とくに悩まれていたらしい。


険しい道を進もうとする彼女に対して、意見する人の気持ちも分かる。

でも、結局本人の気持ち次第だとも思う。


気になったので、訊いてみた。

「その道を選んで後悔しません?」


答えは、

「絶対後悔しない。むしろ選ばないほうが後悔する。」

そう言い切られた。

この道の先、もしかしたら彼女が悩む日が来るかもしれない。
そうだとしても、彼女はきっとそれをきちんと受け入れるのだろう。

真っ直ぐとした眼差しに、強い意思を感じた。


そうなれば、私にできることはひとつしかない。

ひたすら背中を押すこと。


どれだけ届くかは分からないけれど、できるだけ気持ちに寄り添って明るい言葉を探して伝えてみた。

すると、だんだんと表情が軽くなっていき、帰る頃には明るい表情に。

言葉や気持ちが伝わるのは、やはり嬉しい。

そのご褒美をもらったような笑顔だった。

彼女にはそんな笑顔がとても良く似合う。


たとえ険しい道だとしても、きっと彼女なら乗り越えられるだろう。

私は話を聞くことしかできないけれど、また立ち止まったり悩んでしまったりしたときは、相談にのりますよ。


この場を借りて、記しておこう。


願わくば、彼女の未来に幸多からんことを。


読んでいただき、ありがとうございました。




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