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『百人一首を自分なりにアレンジしてみた。』No.12 僧正遍昭

天つ風 雲のかよひぢ 吹きとぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ

僧正遍昭(第十二番)

(現代語訳)

空吹く風よ、乙女が行き交うという雲の中にある道を吹き閉じておくれ。この美しく舞う乙女たちの姿を、もう少し下界にとどめておきたいと思うから。

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僕は友人に誘われ、他の女子大の子たちと飲み会をした。
最初は嫌々だったが、彼女を見た瞬間、来てよかったと思ってしまった。
本当に、天使のような人だ。
ほんと、女子大の女の子ってみんなこんな感じなのかな。
それはないかな、可愛すぎる。
そんなことを考えながら彼女の姿を目で追ってしまう。
しかし、時間は限られている。
少しだけいじわるな願いが心のなかに湧いた。
天使が天へ帰らないように、彼女が終電を逃してしまうように。


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