What is your core? 呼吸でコアトレ。
先日のオンラインクラスのメモ。
よく、コアを使って!とか、コアを鍛えよう!と耳にする。が、その存在を具体的に知らないと、いや感じられないと、単なる“雰囲気“風味でしかないものだ。雰囲気風味なんて言葉があるかどうかはわからないが、うわべだけのムーブメントなんて、いらないよね。ということで、この日は核心=コアにせまってみた。
お腹のディープな場所の筋肉、インナーユニットとは?
カラダの深層の筋肉の中でも体幹部分に位置する4つの筋肉の総称がインナーユニットだ。なぜ、体幹の深層の筋肉だけインナーマッスルではなく、「インナーユニット」と呼ばれるのか? インナーユニットには上肢と下肢をつなぐ役目はもちろん、呼吸でも使われる。その時に4つの筋肉がそれぞれに独立して働くのではなく、すべてが連動して働く。だからインナーユニット(unit=結合)と呼ばれるのだろう。
多くの人が腹筋!というとシックスパックを思い浮かべると思うが、それは表層の腹直筋。アウターマッスルの一つであるが、こちらの目に見える筋肉ばかりにこだわりすぎても、残念ながらインナーユニットが使えているかどうかはわからない。インナーを使わずして、アウターばかりを使ってしまうということもあるからだ。インナーをオンにしてから、アウターで補強するように体幹を使う....この連動が強くてしなやかなボディの動きを生み出す。
吸ったり、吐いたり....インナーユニットはどう動く?
ノートの右側に、呼気と吸気、それぞれの時にオンになる(使われる)筋肉を書いた。詳しくはそちらを見ていただくとして........ざっくりと緑の箱の形と→の方向をチェックしてもらいたい。緑の箱部分は、腹部全体をコルセット状に包 み,腹壁を凹ませ腹腔を狭小化し,体幹筋と共同しながら腹圧を調節している。とくに...今回は骨盤底筋膜を感じながら行うPelvic Floor Breathing(結局....横隔膜の呼吸、腹式呼吸をすることになるが)を後半でおこなうので、箱の上の蓋にあたる横隔膜と、下の底辺にあたる骨盤底筋膜を動きをおさらいしたい。横隔膜と骨盤底筋膜は呼吸のたびに仲良く同じ方向にダンスする。
腹筋がなかなか入らないのは、姿勢のせい?
4つのそれぞれの筋肉がバランスよく収縮すれば、腹圧は逃げるところ がないため、腹腔は広がらず、腹腔内圧が 高まり、腰背部にある筋膜も適度な張りを 得ることができるため骨盤周囲の安定性が 高まる。それがニュートラルな姿勢だ。
ニュートラルの正しい姿勢の緑の箱は安定している。上の3つはすべて骨盤前傾の場合。箱の形がすでにさまざまで、横隔膜と骨盤底も平行にならない。筋肉の弱い部分に腹圧が逃げるのが想像できるだろう。不安定な骨盤底にかかってしまえば、尿失禁や子宮脱などの可能性もあるし、腹圧が腹の前側に逃げて反り腰に拍車がかかれば、腰のヘルニアにもなりかねない。
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