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21歳の誓い

"美しく輝く思い出は
時が経てば鋭いナイフになることもある"



このことばを朝ラジオで聞いたとき
あー、深いことばだな〜
と思った






今日は私の21歳の誕生日
20歳から21歳の差って本当に大きくて
ずいぶんとおおきくおおきく、
大人になってしまったように感じる

20歳がおめでと〜!!感だとすると
21歳はおめでとう。感。
なんとなくわかるかな?(笑)


もちろん一歳しか変わらないわけで
中身が急に大人になったわけではないんだけどね
いつまでの子供のような心でいたいもの
無邪気な大人って最高にかわいくない?
ずっと自分の大事なこどもの部分はそうあり続けたいな




話がそれちゃった
そう、ラジオできいた話のこと
それを、誕生日の今日、まさか感じてしまうとは






私の父と母は仲が良くない。
久しぶりの家族3人で誕生日を過ごせる夜
子供心ながらに家族3人ということを楽しみにしていた
何年ぶりだろう、楽しく誕生日迎えられたらいいなぁ
ちょっと喧嘩しないかなぁっていう不安もありながらも、ワクワクしていた



誕生日前日、寝ようとしたら
「あと10分で誕生日じゃん、起きていようよ」と父が言う
「(笑)。うん、じゃあ起きてる。」 
「うん!!一緒にお祝いしようよ」
自分で言うのはなんだか、父は私に溺愛している。
あー、愛されてるなぁって感じながら
母も5分前くらいに起きてきて、合流。

「誕生日おめでと〜!!!」

ちょうどの時間に祝ってくれた
いい誕生日の幕開け

早速プレゼントも、もらって
大事にしようって思いながら
寝た






朝起きる
今日は資格試験の日
まさか誕生日とかぶるとは
まあでも、開放感に溢れるからいいんだけど
資格はいっぱい勉強したけど
比較的難しい問題だったらしく撃沈
でも終わって、嬉しい!





そして夜
毎年誕生日御用達のお店『まいもんずし』
小さい頃から、納豆巻きを花形にしてくれたり
本当に大好きで、最高に美味しいお店
そこに行った


さて、何を飲もうか

その話題からだった
ひょんなことかは父と母が喧嘩を始めた
喧嘩というか、いつもの冷戦

実は朝から父がやらかして母は怒っていた
誕生日の朝からか〜、と思いながら
いつも通り我慢して聞こえないふりを続けた


この我慢はずっと何年前からもあって
私は一人っ子だから、間に挟まれるのは私しかいなくて
ずーーーーっと
1人でひたすら
我慢していた


その蓄積が溜まったのか
誕生日にまで、またこのいいあいを聞かなきゃいけないのか、と
耐えられなくなり
父に怒鳴ってしまった


本当は怒鳴るつもりはなかったのに
想像以上に力の入っていた声に
自分自身驚いてしまって
なんだか感情のコントロールが効かなくなって
泣いてしまった





誕生日に泣くなんてありえない
そう思いながらも
やっぱり2人の仲は修復しなくて
現実にさらされる

私はどうしたらいいのかわからなくなった
とにかく涙がとまらない
ぷつんときれたものは
もう取り返しがつかなくなっていた





ただ、2人が仲良くして
笑いあいながら、ふざけあいながら
「おめでとう!」といってほしいだけなのに
わがままかもしれないけど
誕生日は、期待が膨らんでしまう


そこからもやっぱりずっと涙がとまらなくて
結果的に私が雰囲気を壊してしまった
今では後悔している
けど、やっぱり我慢できなかった







父も母もお互い悩んでいる
父は自分のなおすべきところを長年ずっとなおせないし、
母は父に呆れすぎてもう優しくできない状態になっている
ここまできてしまったら、どう修復すればいいものか?



どの家庭にも抱えている問題はあると思うが
世の中の家庭はどうやって解決しているのか?
見て見ぬふりをしているのか?
ほんとうに聞いて見たい







家に帰る
目の前にある父と母の結婚式の写真
父と母に抱え上げられている私の写真
3人でユニバにいったときの写真
どれも素敵な笑顔
どれも楽しかった最高の思い出


この写真を見て
心になぜかぐさっとささって
また泣いてしまった
今の私にとって、この写真は
ナイフだったのかもしれない







けれど、私はやっぱり
もがき苦しんだとしても
この大好きな思い出を
ナイフにしたくない。





21歳の誕生日、
もう大人になった私
ずっと貯めてたものがぷつんときれて
今日は泣いてしまったけれど
私は、どうしてもどうしても
両親に仲良くなって欲しい

数十年間の叶わぬ夢かもしれないけれど
絶対に、絶対に、
私がなんとかしてみせる
今日と長年の思い出を
絶対にまた3人で笑いながらみれるように、思い出せるように
するから







わたしが
美しく輝く思い出も
涙を流した苦い思い出も
全部全部
笑顔に変える









そう誓った
強く少しほろ苦い
21歳の誓い


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