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テレビの中のおにいさんおねえさんたちを、どうしても生で見たくて

子どもが生まれてから、耳にする音楽や目にする映像がまるで変わった。

テレビは常にNHKを見ていて、その中でも特に、やっぱり、『おかあさんといっしょ』が断トツで面白い。季節やテーマによって、毎日ちがう曲がかかる。おにいさんおねえさんたちによる趣向が凝らされた演出。番組編成も飽きることがない。さすが、幼児を虜にする長寿番組だ、と思う。わたしの中で推しのおねえさんまでできて(まやおねえさんが好きです)、番組が始まるとどうしても目で追ってしまう。

そんな、毎日親子共にお世話になっている『おかあさんといっしょ』の出演者たちに、会える機会がある。

それは、毎年夏に開催される「おかあさんといっしょスペシャルステージ」という名の大きなコンサート。

昨年初めて見に行って、目の前に見慣れたおにいさんおねえさんたちが歌い踊る姿を見て「本物だ……!」と、我が子よりも興奮してしまったわたし。今年も、絶対に見に行きたい。何があっても、見に行きたい、絶対に!!と、思っていたはずなのに、なんと、チケットの先行抽選に申し込むのを忘れてしまっていた。なんという失態。気づいた頃には、もう申し込みは締め切られていたどころか、抽選の結果まで出ていた。ちなみに、先行抽選が行われていた事実は、Xのトレンドに「スぺステ」という単語が入っていたことから知った。スぺステとは、スペシャルステージの略。おかあさんといっしょ自体は「おかいつ」と略されるそうなので、「おかあさんといっしょスペシャルステージ」は「おかいつのスぺステ」となる。知っていないと解読できない。

先行抽選の機会を逃してしまったので「これはもう、一般発売にかけるしかない……!」と腹をくくった。先着順の一般発売チケット。阪神タイガースの甲子園開催の公式戦で、枚数の少ないボックス席のチケットを入手しまくったわたしに、取れないはずがないのだ!と、自分を鼓舞し、一般発売日を迎えた。

当日、色々とバタバタして、初動が遅れてしまった。チケットぴあのサイトに入ろうとするも、「アクセスが集中しております」の文字。全然繋がらない。幸先が悪い。そうこうしているうちに、チケット販売時刻である12時になってしまった。これはまずい。何度画面をリロードしても繋がらず、「やばい、これはチケット取れないかもしれない」と焦る。何度も何度も挑戦し、やっとつながるも「連続したお席が確保できません」の文字。わたし、夫、娘ちゃんの3人で行きたいのに、3席ともバラバラになる座席しか表示されず「2歳児が1人でコンサートなんか見れるわけないやん!!!!!」と、画面に向かってなんとも言えない気持ちになる。

第一希望だった日程と時間と座席は諦め、「とにかくスペステに行くことさえできたらいい」と、路線を大幅に変更。普段だったら取らないであろう夕方の時間帯の公演を狙い、間近で見られるS席ではなく、ステージからは少し距離の離れたA席に狙いを定めることにした。

そして、画面を何度も何度もリロードし続け、20分が経とうとした頃、ようやく3席連番でのチケットの確保に成功した。

いやぁ、危なかった。今年は見に行けないかと思った。無事にチケットが取れて本当に良かった。

今年も無事にテレビの中のおにいさんおねえさんたちを直接見られる機会を得られたので、家族みんなが十分に楽しめるよう、しっかりと予習をして当日を迎えたいと思う。

今年のスぺステ、楽しみだなぁ。



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