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1人で頑張っている気がしてしまう
心に余裕がなくて、イライラしてしまう。
声を荒げたくないのに、朝から娘ちゃんに怒鳴ってしまった。
「やめなさい!!!!!!」
まさか、口の中でもぐもぐしたパンを吐きだして、それをパソコンのキーボードになすりつけるなんて思わなくって。子どものやることは本当に奇想天外だ。心に余裕があるときならおおらかに現実を受け止めることができるのだけど、今日のわたしには無理だった。キーボードの隙間に入り込んだべちゃべちゃなパンがなかなか取れず、余計にイライライライラした。
最近は、夫の帰りがとても遅い。繁忙期らしく、帰宅するのはいつも夜遅くなってから。なので、毎日わたしのワンオペで過ごしている。体力が有り余るイヤイヤ期の2歳児を毎日ワンオペでお世話するのは、なかなか大変だ。家事をこなしながら、毎日数時間散歩に連れ出し、イヤイヤする娘ちゃんになんとかご飯を食べさせ、毎日頭を捻りながら室内遊びを編み出し、
晩ご飯を作り、お風呂に入れ、絵本を読み……。
それでも、「6月中旬まで繁忙期だから」と言われていたから、まぁ、少しの間なら……と思って耐えていた。そしたら、「6月末まで忙しい」と繁忙期が延長された。まじか……と思いながらも、仕方がない、6月末まで耐え抜こう、と思い直した。今月が終われば、もう少し楽になるはず。あと少し。あと少しで今月が終わるから。
「繁忙期は6月までやんな?来週からはマシになる?」
今日何気なく聞いてみたら「7月8日までは忙しい」と言われてしまった。どんどん、遠のいていく。ここまで耐えれば……と思っていたものが、目の前でどんどん遠くになっていく。はぁ。
仕事なのだから仕方がない。彼だって毎日疲れて帰ってきているし、残業したくてしているわけではないはず。だけど、思ってしまう。ちょっとくらい早く帰って来てくれたらいいのに。仕事をしているのは、わたしだって一緒なのに。
フリーランスで働くことを選び、娘ちゃんを自宅保育している今、わたしが仕事に充てられるのは、娘ちゃんがお昼寝をしているわずかな時間と、みんなが寝静まった後の深夜。
お昼寝の時間は日によってまちまちだし、いつ起きるのか分からないから、終わりの時間が分からないまま仕事をすることになる。娘ちゃんが起きたら、めちゃくちゃ集中して原稿を書きまくっていたとしても、中断しなければならない。日中にできなかった分は、みんなが寝静まった後の深夜にやることになる。でも、作業部屋などない我が家。お布団を敷いたリビングの隅っこでパソコンをカタカタしていると「うるさくて眠れない」とクレームが入るので、洗面所で洗濯機を机代わりにして作業することになる。劣悪な作業環境の中、眠いのをこらえながら仕事をする。
心に余裕がないから、思ってしまう。
「どうしてわたしばっかり」と。
娘ちゃんを保育園に預けない選択をしたのは自分。会社員を辞めてフリーランスの選択をしたのも自分。今の現実は、わたしが選んだことなはずなのに。それでも、思ってしまう。「わたしだってもっと○○したいのに」と。
怒りたくないのに、怒ってしまう。イライラしたくないのに、してしまう。毎日ニコニコと穏やかに過ごしたいのに、トゲトゲツンツンしてしまう。周期的にホルモンバランスが乱れる時期だから仕方がないと思っているのだけれど、そんな自分に嫌気がさす。
毎日がハッピーで楽しく過ごすことができたらどれほどいいだろう。でも、そんな毎日ばかりじゃないのが現実。
娘ちゃんのことも、夫のことも、もちろん大好き。家族でいられる時間を、もっともっと大切にしたい。でも、なかなかうまくやれない現実に、心が折れそうになることもある。
簡単じゃないね。難しいね。
何を思おうと、時間は止まってくれない。だから、ネガティブな感情を抱えようが、イライラしようが、毎日を乗りこなしていくしかない。
いつか「こんなこと考えてた時期もあったわ~」と笑い飛ばせる未来がくるだろうから、その時に今を思い出す材料として、ありのまま感じた今の気持ちを、ここに書き記しておく。
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