母になることが分かったのは、母の日だった

なんだか最近、ずっと身体の調子が良くない。下腹部がずきずきと痛むし、なんだか気持ち悪い。吐き気はないものの、ずっとむかむかしている状態が続いている。そういえばここのところずっと体温も微熱が続いている。基礎体温高め。胸も心なしか張っていて痛いし、これはきっとそろそろ生理が来るんだろうな。

なんてのんきに構えていたのだけど、いつまで経っても生理はやってこない。お腹の痛みと気持ち悪さだけがどうもずっと続いている。

これは、もしかして。

「妊娠初期症状」って検索してみる。自分の今の身体の状態が、箇条書きの項目に当てはまる当てはまる。でも、まさか。「もしかして妊娠かも……?」って思いながら見ると全部当てはまるように見えるのだけど、それって「血液型別の特徴めっちゃわたしに当てはまってる……!」ってのと同じ現象だし。思い込んだら全部当たってるように見えるやつ。

とにかくしばらくは様子を見てみよう。そう思っていつもの日常を過ごしていたのだけれど、ついに、動けないくらいの腹痛に襲われた日があった。夜になるにつれてどんどん無気力になっていく自分。毎日書いているnoteも、何も書く気が起きなくて、保険のために書き貯めていたストック記事を更新する。お風呂にも入りたくない。というか、お腹が痛すぎて動けない。気持ち悪い。なにこれ。絶対にわたしの身体、おかしい。いつもと違う。

やっぱり頭に浮かんだのは「妊娠してる気がする」だった。

もはや、こんなに不調なのに妊娠してない方が怖い。妊娠してなかったらきっともっと大変な病気に違いない。それくらいありえないくらいお腹が痛い。どうか妊娠であってくれ。

色んな不安ともやもやと抱えながら、ドラッグストアで妊娠検査薬を買った。

結果窓にははっきりと妊娠を表す線が入っていた。陽性だった。

今まで何度か検査したことあったけれど、初めて見た。ここ、本当に線、出てくるんだ。
それと同時に、急に不安になった。今の段階でこんなにしんどいのに、これから先の妊婦生活にわたしは耐えられるのだろうか。自分の身体の中で自分以外の生命体を育てることって、本当に出来るのだろうか。というか、え?わたしがお母さんになるってこと?わたしに子供が出来るってこと?なんか、色々大丈夫かな……本当に大丈夫かな……。
赤ちゃんが出来たという喜びよりも、不安と動揺でいっぱいになった。

トイレから出て旦那さんに結果を見せる。

彼は、わたしの顔を見て嬉しそうに「やったなぁ!」と言ってくれた。その顔を見て初めて「あ、喜んでいいんだ」と思った。それもそうだ。だって、ふたりが望んで出来た子なんだもん。

じんわり、涙が出てきた。何の涙かわからないけれど、色んな感情が混ざった涙がわたしの頬をつたった。


2021年5月9日。わたしのお腹に小さな命が宿っていることが分かった。母の日に、自分が母になることが分かった。


これからきっと、大変なことがたくさん待ち受けているんだろう。

でも、どんなことでもわたしたちなりに乗り越えていきたい。

わたしたちの元にやってきてくれた可能性無限大の小さな命。
絶対、みんなで幸せになろうね。



このnoteは過去に下書きに入れていた自分の気持ちを元に公開しています。現在は妊娠6ヶ月。まだ誰にも言えなかったけれど、その時の私の気持ちを、ちゃんと残しておきたいと思って書いていたnote。

そんな下書きたちをこれからちまちまと公開していくので、お付き合いいただけると嬉しいです。
 

そんなわけで、今日もおつかれさまでした。


 

サポートいただいた分は、なんだかちょっとときめくものとか、心がうきうきするもののために使わせて頂きます。それをまた、noteに書いてみなさんにお裾分けできればいいなって思ってます。読んでくださってありがとうございます。