「おめでとう」の言葉が、こんなに幸せに思えるなんて
「妊娠しました」そう告げた人は、みな、目を細めて言ってくれた。
「おめでとうございます」と。
祝福の言葉、おめでとう。この5文字が、こんなに幸せなことなんて、今まで思ったことがなかった。
今まで何かお祝い事があって「おめでとう」って言われる度に「いや~そんな大したことじゃなくって……」みたいな気持ちになることが多かった。大学に合格したときも、就職が決まったときも。
だけど、今回の「妊娠」という自分の人生におけるビッグイベントについては、なんだか素直に周りの祝福を受け入れている自分がいる。今までみたいに「いや~別にそんな大したことじゃなって……」なんて思わない。
だって、とってもとっても大したことだって自分で自覚しているから。
そしてこれは、自分ひとりだけの問題ではないから。
今までの大学合格や就職先決定は、自分で選んだものだった。自分で挑戦して、自分で選んで、自分の手でつかみ取ったもの。
でも、今回の妊娠に関してはそうじゃない。旦那さんがいて、そして色んな奇跡と偶然が重なって、わたしのお腹に小さな命が宿った。自分とは別の生命体が自分の中にいる。
明らかに自分だけではどうにもならない事実。どこをどう切り取っても、1人じゃなし得なかった大層なことなのだ。
その事実に対して「おめでとう」と言ってくれる人が周囲にいること。誰一人として嫌な顔をせずに心から喜んでくれるということ。それが、こんなに幸せなことだったなんて思ってもみなかった。
お腹の中の子は、みんなに祝福され、みんなに誕生を心待ちにされる幸せな子だ。
どうか、どうか、健康に元気にすくすく育って欲しいと、願ってやまない。
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