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自分で自分の前髪にハサミを入れた

自分のことだけれど、プロに任せるべき部分ってあると思っている。

何でも自分で出来ればいいのだけれど、もっと他の人に任せた方がうまくいくこととか、結果的に誰かにお願いした方が楽なことってある。

あらゆるものがそれに当てはまると思うのだけれど、わたしがここ数年頑なに自分でやらなかったことのひとつに「自分で自分の前髪を切る」というものがある。

前髪くらい、自分で切れる。むしろ気が向いた時に自分でパパっと切ってしまった方がはやい。かつてのわたしはそう思っていた。

だけど、いつぞやに美容師さんに言われた言葉が、どうも引っかかった。

「前髪は一番顔の印象を左右する部分だから、そんな前髪こそ、セルフで切るんじゃなくて、プロに任せた方が良い」

全く持ってその通りだと思った。

自分で切りやすいくらい真正面にある前髪。ってことは、一番自分の顔のイメージを作る部分と言っても過言ではない。そんなところを、なんとなくセルフカットして「あ、なんか失敗しちゃった~」ってなるのだけは、絶対に絶対に避けたい。

ということで、そんなことを思い始めた数年前から、絶対に自分で切るなんてことはせずに、髪の毛は前髪も含め全て、ヘアサロンでまるっとお願いすることにした。

……のだけれど。

今日、ついに、数年ぶりにセルフで前髪カットをしてしまった。

あんなに頑なに「自分では切らないぞ!」って思っていたのに。どうしてもどうしても、我慢が出来なかった。

わたしが通っている美容院は、東京の銀座にある。ちなみに、今住んでいる場所は大阪。1年前に転勤で東京から大阪に帰ってきたのだけれど、行きつけだった銀座のヘアサロンの担当してくださっている美容師さんを超える方が本当に見つけられなくて。それに、結婚式を控えていたこともあって、そんな段階で他の方に髪の毛をお任せするなんて出来なくて、大阪から東京まで、美容院のために2ヶ月に1度のペースで通っていた。

だけど、昨今のこの状況。大阪も東京も緊急事態宣言で、不要不急の外出は禁止だのなんだの言われている今の世の中。髪の毛を切るためだけに東京まで行くことなんて、到底出来そうにない。

そうやって、美容院に行くのを先延ばし先延ばしにしているうちに、もう我慢が出来ないくらい前髪が伸びてしまった。

わたしは、長い前髪があり得ないくらい似合わない。

webミーティングで自分の顔が画面に映る度に、目の下まである絶妙にうっとうしい長さの前髪の自分に嫌気がさしてしまう。本当に、ちょっと老けて見えるというか、全然可愛くないというか。前髪がほんの数センチ長いだけで、こんなにも日々のテンションに影響が出るなんて。

そんなことを考えていると、もう居ても立っても居られなくなった。

というわけで、数年ぶりに自分で自分の前髪にハサミを入れた。

久しぶりのこの感覚にちょっと緊張。鏡を見つつ、失敗しないように、少しずつ少しずつ短くしていく。

あんまり短くしすぎるのもあれだから、ギリギリ目より上の長さに切りそろえた。

たった数センチ切り揃えただけなんだけれど、鏡に写るわたしは、ちょっとだけ若返ったような気がした。

前髪って、本当に顔の印象を左右する。数センチなんて誤差かもしれないけれど、その数センチが結構大事。

仕事が終わって帰宅した旦那に「見て~自分で前髪切ってん~」って言ってみた。「……?わからんわ」って返ってきた。
別にいいのだ。自分以外の人からみたら、特に何も変わっていないのかもしれないけれど、自分の中では大きな変化なのだ。

短くなった前髪。たったそれだけのことなんだけれど、明日からは、もうちょっと自分に自信を持てそうな気がする。


そんなわけで、今日もおつかれさまでした。




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