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自分から感謝の気持ちを伝えるはずだったのに

1週間の折り返しの水曜日。今日は半期に1度の評価面談の日。

今日の面談でおおむねの冬の賞与の額が決まるから、そこそこ準備をして臨んだ。事前に自分がこの半年でしてきた取り組みや、立てた目標に対するその成果をまとめて、簡単に面談の際に説明するというもの。

こういう時、自分の仕事のやり方に対して一切謙遜とかはしないタイプの人間なので、堂々と全ての項目に自己評価Aを付けて提出した。頑張った自分に良い評価をつけるのは当たり前だと思っている。あとは上司が判断してくれればいい。

そして何よりも、今回の面談では伝えたい感謝の気持ちがあった。

こんなご時世に妊娠したこともあって、早いうちからわたし1人だけを完全に在宅勤務にするというイレギュラーを受け入れてくださって、本当にありがとうございます。

とにかく上司に伝えたいのはそれだった。わたしの家から今の職場までは片道約50キロの距離。電車賃は片道940円。通勤にかかる時間は1時間半強。これを妊娠中の安定しない身体を抱えて、なおかつ流行り病にびくびくしながら通うなんて、本当に出来なかった。
在宅だったからこそ朝もゆっくり出来るし、途中でしんどくなってしまってもすぐに横になって休憩が出来る。毎日のMTGもわたしが参加できるようにTeamsに切り替えてもらった。わたし以外の人は全員出社しているから、現地ですぐに話せば済むことを、全てオンラインでわざわざ繋いでもらって全ての情報を共有してもらった。本当にありがたい環境すぎる。

こうやって配慮いただいているからには、産休に入るまでの残り2ヶ月弱も引き続き頑張りたいという気持ちを持っているということも併せて、感謝の言葉を伝えた時、返ってきたのは意外な返事だった。

「むしろこちらこそ、完全に在宅でもこんなにも存在感を発揮してこんなにも仕事が出来るんだっていう実績を作ってくれて本当にありがとう」

意外だった。遠隔だからこそ、やっぱり出来ることは限られるなってすごく思っていたし、わたしが足手まといになってるんじゃないかって考えたこともあった。だけど、上司からは全然そんな風には写っていなかったみたいで。むしろ現地にいないのにここまで色んなことを見て、先回りして、放っておいてもどの業務もちゃんと出来上がっていることがびっくりだったようで。

わたしが所属しているチームはテレワーク推進みたいな部分も担っていることもあって、そのチームの一員であるわたしが一切出勤をせずに完全に在宅で何か月も特に問題もなく順調に業務を遂行しているという事実自体がとても貴重なものだったらしい。今まで誰もやったことのなかった前例をどうやらわたしが作っていたみたい。

これから先、わたしに限らず色んな働き方を希望する人が出てくるんだろう。そんな時にかつてはこんな人もいたよ、っていう実例として、自分の経験が誰かの参考になればいいなと思っている。

そして面談の最後にこうも言われた。

「育休から復帰したら、絶対うちの部署に戻ってきてよ!」

こう言ってもらえるのってすごく嬉しい。わたしはおそらく部署を選べる立場にはないから、実際のところは全く同じところに戻ることが出来るかといえば分からないんだけれど、こうやって言ってくれる上司がいるところには戻りたいなという気持ちになった。

産休に入るまで、泣いても笑っても残り2ヶ月弱。
今日の面談を通じて、最後までちゃんと手を抜かずに頑張りたいなって気持ちになった。

 

そんなわけで、今日もおつかれさまでした。

 

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