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やりたいことはたくさんあっても、わたしの身体はひとつしかないのだから

小さい頃からやりたいことがたくさんあるタイプだった。
好奇心が旺盛で、気になったことはとりあえずやってみたい。やらずに終えてしまうとずっと心の中でもやもやが残ってしまう、そんな感じの子どもだった。

有難いことに、わたしが「やりたい!」と言ったことは無理のない範囲で叶えてもらえる環境に育った。小学生の頃から、そろばん、ピアノ、水泳、公文、進研ゼミ、と習わせてもらった。親から「これをやりなさい!」と言われたものはひとつもなく、全部自分から「これがやりたいから習い事通わせてほしい」とお願いしたものだ。
放課後は毎日何かの習い事に行っていたから、小学生のくせにそこそこに毎日忙しかったのだけれど、全部自分がやりたいことだったから毎日が楽しかった記憶が残っている。あまりにも習い事をしすぎて物理的に時間がなくて、本当はやりたかったけれど出来なかったのがソフトボールと空手。今でも小さい頃にやりたかったなってちょっとだけ思う。

そうやって小さい頃から同時並行で色んなことに挑戦してきた。やりたいことをたくさんやってきた。そんな時、小学生だったか中学生だったか忘れてしまったけれど、公文の先生との三者面談の時に先生に言われたことがすごく心に残っている。

「あやめちゃんは色んなことを同時にやりすぎているから、全体的な成長のスピードが遅い。何かひとつ頑張るものを決めた方が、他のものも一緒についてくるよ」

今となっては納得できる言葉なのだけれど、当時のわたしには全く理解ができなかった。やりたいことがたくさんあって、その全部を100%で頑張っているわたしの、一体何が問題なのだろう?どれかひとつ頑張るものを決めるって、他のものは100%では頑張らないってこと?自分がやりたいことなのにどうしてそんなことをしないといけないの?
ずっともやもやしていた。

でもきっと、先生が言いたかったのは「優先順位をつけなさい」ということだったのだと思う。やりたいことがたくさんあるのは良いこと。全てを頑張ろうとする姿勢も良いこと。でも、人生は有限で、1日は24時間と決まっていて、誰だって身体はひとつしかない。そんな中であれもこれも全部全部ってなってしまうと、そのうちキャパオーバーになってしまう。
たくさんのことに挑戦することは悪い事ではないのだけれど、自分にとって今一番大切なのは何なのか、それを忘れてはいけない。

今のわたしも、あの頃と変わらず、やりたいことがたくさんある。まだ始めてないけれどこれから挑戦したいこと、現在やっていることの中からさらにレベルアップしたいこと。何歳になってもやりたいことだらけで、いくつになっても1日が24時間じゃ足りないって思うし、身体が1つしかないことがもどかしい。
でも、学生を卒業し、社会人になってもう6年も経つ今のわたしになら分かる。どれが優先してやるべきことで、何に重きをおくべきなのか。
たくさんのトライアンドエラーを繰り返し、たくさん失敗してきたからこそ、色んなことを学んできた。
優先順位の付け方を失敗したことも、思った通りの物事が進まないことも、何が一番大切なのかわからなくなったこともたくさんある。

でも、そんな過去の経験の積み重ねの上で出来上がった自分だからこそ、出来上がった価値観があって、考え方があって、行動の仕方がある。

いつだって今が一番若いって思っているから、これから先の自分の人生が楽しみで仕方がない。だって今この瞬間の行動で未来の自分が変わるんだもん。

これからも、やりたいことをやって、楽しく生きていくって決めている。だから、自分なりの優先順位とペース配分を大切に、これからもがんばりたい。

 
そんなわけで、今日もおつかれさまでした。

 

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