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京都・西陣『うめぞの茶房』

金閣寺と、京都府立植物園のちょうど中間あたりで出会った和菓子屋さん。

この店構え。思わずお茶したくなっちゃいました。

1階で注文し、喫茶スペースの2階へ上がると、屋根裏部屋のような、温かみのある素敵な空間が広がっていました。

訪問したのは冬だったので、ストーブで暖められた木造校舎の教室を思い出させるような、匂いと雰囲気が立ち込めていました。梁と漆喰の壁は、経年により、味わいある風合いを醸し出しています。

私がいただいたのは、和栗にローズヒップの酸味がぴりりと効いた、かざり羊羹。小さな羊羹のうえに乗っている砂糖漬けまでがおいしく、細部まで丁寧に作られている様が、思い浮かぶようでした。

3、4組で満員になる空間でしたが、この日はたまたま私たち以外のお客さんはおらず、静かにただ羊羹を楽しむ贅沢な時間を過ごすことができました。

お茶の時間を楽しんだ後、うろうろ歩いたりバスに乗ったり、何だかんだ過ごしているうちに、日が暮れてきました。

京都市内では建造物の高さが制限されているため、空間を遮るビルなどがなく、思う存分、空の移ろいを楽しむことができます。

空は、最も壮大かつ身近な芸術ですね。

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