【妊娠生活】これまでと今、これから【自己紹介⑥】
略歴
saoと言います。
34歳、都内在住の女性です。
大学卒業後、新卒で大手メーカーへ就職、駐在等を経験したのち、都内の別のメーカーへ転職し、企画職として働いてきました。
プライベートでは、アプリで出会った今の旦那さんと23年に結婚、入籍を機に不妊治療を開始しました。
奇跡的に約1年後に顕微授精で一人目を授かることができ、今は産休に入っています。
あと1−2週間で産まれるはず・・・!
ソワソワしながら過ごす毎日です。
これまで
※妊娠に至るまでの経緯はこちら↓
妊娠超初期の仕事との両立問題
妊娠陽性判定の喜びも束の間、海外出張どうする問題に直面しました。
周囲へ妊娠報告するには時期尚早な妊娠超初期、皆さんどのように乗り越えているのでしょうか。。。
結局、妊娠6週目に5日間の弾丸アメリカ出張を決行し、どうにか無事に帰ってくることができました。
※そこそこボリュームがあるので別記事にまとめました↓
クリニック卒業と産院への転院
帰国後の検診で無事3回目の心拍も確認でき、8週目をもって晴れてクリニックを卒業することができました。
紹介状を持って産院の初診を受けたのは、その翌週のことでした。
私の産院選定のポイントは2点、自宅からの距離と無痛分娩に対応していることです。
どちらも満たす産院は一つしかありませんでした。
昭和の雰囲気漂う個人病院ですが、院長先生に診ていただきクリニックとはまた違うアットホームさも良いなと思い、そこにお世話になることに決めました。
良かったのは、その産院と医療連携している別のレディースクリニックがもっと通いやすい場所にあると判明したことです。
そちらのクリニックであれば夫の職場からも近く、一緒に検診を受けることもできます。
34週まではレディースクリニックに通い、その後産院に戻ることになりました。
快適なマタニティ生活
妊娠生活は、かなり恵まれていた方だと思います。
遺伝のおかげか、つわりがほとんどありませんでした。
後になって振り返ると、多少疲れやすかったり酸っぱいものが食べたくなったりという変化はありましたが、せいぜいその程度でした。
おかげで妊娠前と変わらず仕事に打ち込み、夜や休日も目一杯(もちろん配慮はしながら)楽しむことができました。
お腹もあまり大きくなるタイプではなかったようで、安定期に入り周囲に報告するまで、ほとんど気づかれなかったと思います。
妊娠報告までをどう乗り切るか
個人的に悩ましかったのは職場や友人との付き合いでの振る舞い方でした。
アルコールや生物は避けなければいけないけど、まだ伝えたくない微妙な時期を乗り切るのに苦労しました。
つわり等の体調不良もある人は尚更、難しい局面があるように思います。
私の場合、ダイエットや体質改善を理由に無理やり押し切りましたが、きっと多くの妊婦さんが悩むところなのではと思います。
(それとも皆もっと早くにカミングアウトするのかな)
キャリアへの葛藤
決して仕事第一!なタイプではないのですが、妊娠したことで、私にとって働くことがいかに大切か、気づかされました。
仲間と連携し共通のゴールを目指し進むこと。
自分の居場所と役割を持ち、頼り頼られる関係を築けること。
給与という形で成果が可視化され、それを意のままに使えること。
そういった、働くからこそ得られる価値が、自分のアイデンティティを形成する大きな要素の一つになっていると感じました。
妊娠により、否応なくそれらを一定期間奪われることが、とても苦しく悔しいと感じました。
妊娠報告をギリギリまで引き延ばしたかったのも、こうした葛藤からきているのだと思います。
仕事への未練
女性は妊娠・出産で一時退場を余儀なくされるのに、男性は我が子が産まれても変わらず働き続けられる。
なぜ女性ばかりが制限を課せられるのだろう。
出産までを担うのが女性なら、出産後の育児は100%男性、というような分担は成り立たないのか。
いっそのこと私が男性だったらよかったのに!
そんな思いが、産休に入るまでずっと心の片隅に残っていました。
安定期に入り上司に妊娠を報告した際も、体調の許す限りぎりぎりまで今まで通り働きたい旨を伝えました。
それに応え過度な配慮をせず、最後まで業務をやり切らせてくれたことにとても感謝しています。
結局、有休消化もほとんどしないまま、会社規定の32週まで目一杯働ききって産休に入りました。
そして今
やりたいことをやり切った産休生活
産休に入り、出産まで残された時間は予定通りいけば約8週。
とにかく手持ち無沙汰になることと、社会から孤立することが怖かったので、休み初日にやることリストを作り、仕事のようにこなす毎日を送りました。
慌ただしい側面もありましたが、性には合っていたと思います。
身軽な今しかできないことを、悔いなくほぼやり切ることができました。
※何をしたのかは、また別記事に記録に残したので、もしご興味あれば↓
臨月の盲点
誤算だったのは、臨月の予定の入れづらさでした。
予定日の40週はあくまで目安で、臨月に入れば実際いつ産まれてもおかしくない状況です。
現に、私の母は第一子である私を38週1日で産んでいます。
となると当然、臨月には込み入った予定は立てられないですし、友人とのランチのような他者が関わるような予定も入れづらくなります。
つまり気兼ねなくやりたいことができるのは、臨月前の4週間しかないということに、遅ればせながら気づきました。
まあ、ちょっと考えれば明白なことなのですが・・・。
そんなわけで臨月に入った今、noteを執筆するという数少ない残された「やりたいこと」を黙々とやっているわけです。
これなら誰にも迷惑をかけずどこでもできるので、臨月終盤の過ごし方として悪くはなかったかな、と思っています。
これから
ここ1、2週間で前駆陣痛などの予兆が現れ始め、いよいよ出産が近づいていることを実感しています。
正直今はまだ、楽しみより恐怖の方が大きいです。
時が来たら覚悟を決めて、まずは心身ともに、母子ともに無事に健康に産めるよう全力を尽くしたいとは思っています。
そして産後の生活について。
寝不足や疲労、自分の時間がなくなる、ワンオペ、産後クライシス等、“失われるもの“にばかり目がいってしまうのが、率直な気持ちです。
育休復帰後の仕事も不安です。
当然これまでのようには働けないだろうし、育児との両立はどうするのか、職場での立ち位置はどうなるのか、どんな仕事を割り当てられるのか、見当もつきません。
そもそも、私自身の仕事に対する気持ちがどう変化するのか、それすらも見通しが立ちません。
ネガティブな気持ちばかり連ねてしまいましたが、それは、まだ見ぬ我が子がもたらしてくれるであろう幸せがどの程度のものなのか、今の私にはまだ想像がつかないというのが一番の理由だと考えています。
子供は、もちろん私達夫婦の意思でこの世に生を受けるわけですが、だからといって、私達の為に存在し生きるわけではないので。
子供が幸せに育つことをいかにサポートし、サポートすること自体を自身の幸せと思えるか。
これまでは自分のために自分の人生を生きてきましたが、また新しいフェーズに入るのだな、と身が引き締まる思いです。
産後はこれまでの人生観や価値観が一変するとよく聞きます。
そんな自分の変化を前向きに楽しめるよう、気負いすぎず過ごしていきたいと思います。