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【育児日記】肥厚性幽門狭窄症の疑いと闘った1ヶ月

ある日、私の娘は生まれて3週目でミルクを大量に吐くようになりました。
なぜなら訪れた病院で、肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)という病気かもしれないと診断をされたからです。

この記事では”肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)”という病気と症状について実体験を記しております。

最近ミルクを飲んだ後に大量に吐くんだけど。
これはただのミルクの吐き戻し?
何かおかしい気がする


そんな不安を少しでも解消すべく今、新生児を育てている親御さんに向けて参考になれば嬉しいです。

目次
・肥厚性幽門狭窄症とは
・主な症状や特徴
・気づいたきっかけ
・病院の対応
・治療について
・完治までの流れ

1、肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)とは
中々見慣れない文字、聞きなれない言葉。
パッと見ると幽霊の幽の字が入っているので何かすごく怖い病気だと思いますが、この病気また症状というのが

胃の出口がほぼ完全に閉塞し、腸にが流れる筈の母乳またはミルクが胃に溜まり、次の授乳時に母乳またはミルクを飲んだ直後に吐く症状です。

乳児1000人当たり2~3割の頻度で発生し,5:1の比率で男児に多く,特に長男でよくみられる。生後3~6週で発生することが最も多く,12週以降はまれとなる。

内側の壁が幽門という

我が家は肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)の疑いでした。以外幽門狭窄症と記載します。

2、主な症状と懸念すべき点
・授乳直後に、マーライオンの如く吐く
・鼻から口からも大量に吐く状態
・そのあとまたミルクを欲しがる

“大量”というのがどのくらいを指すのか?
ミルクを全部吐き出すレベル(当時の小児科の医師より)

そういった症状が続いた場合により起きる点
・ミルクが胃に溜まらず脱水症状を起こす。
・腸へ流れず栄養の吸収率も悪くなる。
・それにより体重増加が見込めず低下もしくは停滞をする。

ミルクから栄養が取れないこと。
脱水を起こしてぐったりするもしくは体重が増えないこと。この新生児期の子どもにとって問題である(当時の小児科の医師より)

3、きづいたきっかけ
その2を踏まえた上で、なぜその病気に気づくことができたのか。
(我が家はあくまでその病気の疑い)

ミルクを生後15週目あたりから100mlを飲み
順調に飲み進めていて、生後20週からは110mlにしようかと計画をしていた矢先。
この日を境にミルクを吐き出すようになりました。

今でもつけているのですが、元々夫婦間でぴよログを共有していたので、いつ飲んでいつ吐いたはアプリを見ればすぐに確認出来るようになっていました。

もしかして量が多かったのかな?と思い
今まで飲めていた100mlに戻します。
それでも吐くことが増え、1日に二、三回吐くのと同時に鼻から口から飲んだ量の半分程吐く日が増えていました。

これはよくある吐き戻しなのかな?
ネットで検索をしていてもこの時期の
ミルクの吐き戻しはよく見られる。

対策としてネットでみた情報から、
ゲップを出してしばらく縦抱きにしてから、右側を下にして寝かすと吐きづらくなる。
更に分けてミルクをあげたりすることで様子を見始めます。

そんな対策を講じても、時には深夜のミルクをあげて、しばらくして心配で娘のベットを照らしてみるとミルクを大量に吐き戻し、息がうまく出来なくなっていました。
これはやばいと思い、口の中に手を入れて吐かせ
苦しそうな真っ赤な顔をして吐く姿があまりにも辛く、泣きながら着替えをさせたことがありました。
もし気がつかず寝ていた場合、万が一何かがあったかもしれないとその一件以降、寝る時は不安になり中々眠れずじまいの日々が続いていました。

またある時は私が日中寝ていて、夫が育児をしている最中にリビングからよく『ああぁぁぁー○○きてー』とあたふたして私を呼ぶ夫の声が。
その度に大量にミルクを吐いているのです。
でも吐いてもケロッとしていて、見た目は元気に変わりありませんでした。

ただ、吐く量があまりにも多いことが気になり始め
本当にこれはただのミルクの吐き戻し?
私自身、何かがおかしいといった疑問が出始めるのです。

この間に1週間、そして生後1ヶ月を迎えます。
さらにその翌週に1ヶ月健診が控えていましたが
緊急性が高いのかわからず、いてもたってもいられなくなり総合病院で診てもらうことを決意。

私の場合総合病院で出産をし、同じ病院で診てもらえることが出来ました。

小児科で気になる症状を伝え、超音波とレントゲン撮影をすることに。

そして診断結果を待つことに。

医師から言われたのは
肥厚性幽門狭窄症かもしれない

かもしれないとは?

レントゲンを見てみると、胃の出口がぎりぎりその値に当てはまるかは今の段階では言えないと。
(カメラの写り具合でそうも言えるし、そうじゃないかもしれない)

元々調べていた時にその病名が記載したページを見つけていて、もしかしたらそれに当てはまるかなと頭のどこかにありました。
だからある意味、目の前の医師から診断結果を伝えられて納得できたし、答え合わせが出来安心したのを覚えています。

ただ改めて、『この病気です(疑い)』と言われるとなかなか来るものがあり、さらには確定ではない。
やっと生まれて、めでたく生後1ヶ月を迎えたばかりなのに一気に目の前が真っ暗に。
本当に辛い思いをさせてごめんねと目の前で寝ている娘を見て涙が止まりませんでした。

夫も私も黙ることしか出来ず下を見ることしか出来なかったです。

さて、ここからこの病気に対する治療法を外科の先生から伝えられます。

4、治療方法
治療は二つ
・薬物治療による点滴。1ヶ月の入院(コロナ禍の為面会できない)
・手術

内科か外科のどちらかのアプローチになります。

・内科によるアプローチ
長い入院をしたとて、点滴による治療は劇的に良くなるかは微妙。さらにコロナ禍により面会ができない為、子どもの様子や状態をそばで見守ることが出来ません。
生まれたばかりの我が子と離れ離れになるメンタル面も関わってくる。

・外科によるアプローチ
手術はお腹の下を少し切り、そこから狭くなっている胃の出口の内側を切り通りをよくする。1週間程で退院ができる。
やはり手術での治療がベターだそう。
デメリットとしては全身麻酔の為、万が一何が起きるかはわからない。少なからず傷が残る。

我が家の場合は、医師から伝えられたのは今の段階では未確定なので経過観察のみ。
1週間に1度通院をし、ミルクの飲みや吐く状態を確認し、最終的な判断をするということでした。

なので、夫と私はもし病気だった場合はどうするのかよく話し合いし『手術をする』選択に決めました。

長期の入院をしても回復が見込めないこと、離れ離れになる辛さ。デメリットが多い。
手術は全身麻酔の怖さはあるものの、完治をし回復が早い。

勘違いをしてほしくないのが、『手術をする』ことを勧めている訳では決してありません。
何をどう選択するかは、ご家族の意向や子どもの状態、また医師とよく話し合いを行い、治療法を決めていくのが最善だと思います。

5、完治までの流れ
経過観察が決まり、週一回の通院が始まりました。
段階的にミルクの量を増やしての状況とその後に吐く様子を見ることに。

まず結果としては1ヶ月経過観察をし、肥厚性幽門狭窄症の症状は落ち着き、完治をしました。

理由は
①成長したことにより胃にミルクが貯めやすくなった
②それに伴い胃の出口が開いた?成長したこと
これから先は問題ないと言っていただけました

しばらく経過観察だったという事は、
結局のところ該当せず微妙なラインだったのかもしれません。

そして、娘の状況。
医師からの指導としては
①量を一気に飲まず、ちょびちょび回数を増やして飲む
②ゲップをしっかり出しきる

1週目は、飲む量を減らしてコンスタントにあげるようにしました。それでも吐く回数や量は変わらず。
(80ml飲んで50mlくらい吐いたり)
子どもの成長は早いもので勿論飲み足りなくなる訳で、
飲み切った後に毎回大号泣をして飲ませてーと泣き、求めるのです。

2週目から3週目は100mlから110mlまで飲めるまでに。
完治までの週は安定して吐かずに飲めるまで回復。

発症当時。こまめにミルクを飲ませています。
2週目。一度に飲む量が増えてきました。
3週目。100mlまで飲めるまでに。
通院が終了した週。
やっと110mlまで飲めるようになりました。

以上が1ヶ月に渡るミルクの推移になります。

全体を通して、『この病気であった』と診断されたわけではなくあくまでも、肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)の疑いのまま完治をした。まとめた記事になります。
この病気であった場合、目を通しても解決策にはならないかもしれません。

まずは
①一日に数回ミルクを鼻から口から大量に吐き続けることが続く
②びよログなどメモにミルクの量と飲んだ時間といつ吐いたか、どのぐらい吐いたかををメモ
③吐いた時点で写真に残す(吐いた部分や子どもの姿など)
③不安やおかしいと気づいたらすぐにかかりつけ医もしくは大きい病院へ

これで何も見つからず何もなかったのであれば、それはそれで安心に越したことはないはずです。

現在、娘は生後5ヶ月を迎えて元気に育っています。
まだ離乳食は始めていませんが、ミルクも一度に200ml飲めるくらい食欲も旺盛で動きも活発です。
あんなに吐いていたのが嘘のようです。

生まれて2、3週目あたりで
最近ミルクを大量に吐く。なんで?と不安になった時にこういった病気が隠されているかもしれない、皆さんに知ってほしいと思いまとめてみました

長い記事になりますが、お読みいただきありがとうございました。

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