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潰瘍性大腸炎の患者がディズニーランドで食べたもの。

潰瘍性大腸炎になって十数年。
前回、前々回のnoteでも書いたように、ここまで病状が悪化したのは初めてでした。
この十数年の間に、ディズニーランドにも何度か遊びに行っているはずですが
チュロス、ポップコーン、ハンバーガー、アイス!好きなものを好きなだけ食べられるときに遊びに行っていたのでしょう。
今回、退院してディズニーランドに行ける!ということがわかったときに、一番不安になったのが、食事の件でした。
ということで、今回は、3泊4日ディズニーランドの旅で私が食べたものを記録します。

はじめに〜ディズニーランドのルールとその時の体調〜

ディズニーランドのルールについて


ディズニーランドは食べ物の持ち込みは基本的に不可です。
特別な病気がある場合、食物アレルギーがある場合や、小さいお子さんがいる場合など、何か理由があるときには持ち込んでもOK!なので
今回の場合も、私は多分事情を話したら持ち込めたとは思うのですが、ホテルとディズニーランドの往復しかしないのに、体に良いお弁当をどこかで入手できるわけもなく…
コンビニでゆっくり選べば、食べられるものはあるのですが(温かいお味噌汁とか。鮭おにぎりとか。ヨーグルトとかあたりは大丈夫なはず)
ディズニーランドのどこでそれを食べよう?という問題にもぶちあたり、
今回は、パーク内でどうにか探してみることにしました。

その時の私の体調は・・?

まぁまぁという感じでした(笑)
前回のnoteでも書いてるのですが、入院中にステロイドの治療をして、
その後リンヴォックというお薬が私には効果が出始めていた時期ですね。
ずーっと血便&下痢が1日に何度も!という1ヶ月を送っていたのに、
退院の頃には、便秘になっていました。これは、一旦病状にブレーキをかけたことによるということで、水っぽくなっていた便を固める作業を腸の中で始めているからだそう。
リンヴィック、リアルダにプラスして、何日も便が出ないときにはマグミットを服用していました。
揚げ物系は怖くて食べられないけど、パスタとかなら食べられるかも?くらいにはなっていた感じ。
むしろ少し油を体内に入れて、便秘を解消したいかも。と思っていました。

ディズニーランドで食べたもの

グランマ・サラのキッチンでランチ


今回の旅行は、3泊4日。
1日目は移動日に当てていました。ホテルの付近で友人に会って、夕方には解散。
2日目がディズニーランド、3日目がディズニーシー、4日目の朝帰宅。という流れです。
ディズニーシーでは、あまりゆっくりとレストランで食事的なことをしなかったので、今回はディズニーランドで食べた話がメインです。

朝からディズニーランドの門の前で並び、アプリで乗り物のパスを取得したり、移動しながら混みそうなアトラクションに並んだり。
まぁまぁ忙しく楽しく遊んで過ごしていましたが、
ちょうど11時前くらいに、子供たちが「お腹すいたー!」と始まったので、
目星をつけていた、パンが食べられるレストランにGO!
パンは、消化がよくないと言われていたのですが、
わたしの大腸に関していえば、最も血便を垂れ流していた活動期でも、
パンは比較的食べても大丈夫なメニューでした。
なので、ディズニーランドでも、とりあえずパン食っとけ!みたいな気持ちでいたのですが、
なんと目星をつけていたレストランはOPEN前にも関わらず50分待ち。
子供たちはもう腹ペコだし、ここは諦めよう!ということで、
空いてるレストランにテキトーに入ることに。
GW真っ只中で、他のレストランは50分待ちなのに、ここがら空きだけど大丈夫?_と一瞬不安になりましたが
ここがわたしの大腸的にも、子供たちの胃袋的にも大ヒットでした!

「グランマ・サラのキッチン」で食べたオムライスです!

https://www.tokyodisneyresort.jp/tdl/restaurant/detail/344/

今は40周年記念アニバーサリーで特別セットなどもあるのですが、
今回わたしが食べたのは定番メニューと思われるもの。
「オムライス、シーフードクリームとカニトマトソース」というのを食べました。
正直、一か八かだったんですよね。食べられると思うけど、
退院してから、油を使った料理をあまり口にしていないので、バター感がたっぷりだと厳しいかな?とか、思っていたのですが、
わたしにはバッチリ!

卵がいい感じにトロトロで、ご飯もちょっとリゾットっぽい感じのオムライスでした。クリームソースもトマトソースもあっさりしていて、全体的にトロトロしているんです。
めちゃくちゃ美味しかったのですが、夫がこのオムライスを食べて
「めっちゃ美味しいけど、おかゆみたいで、病人にぴったりだね!」
とコメントをしたくらいに、優しい感じに仕上がっていました。

ボリュームが結構あったので、夫とシェアして満足!
子供たちはミッキーの顔の形のプレートにオムライスやゼリーサラダがセットになったお子様セットを食べました。可愛いし、ボリューム的にもこちらも満足。

11時頃に入店したときにはお客さんもチラホラという感じだったのに、食事を終えて12時頃にお店を出たときには、外まで並ぶほど人気店でした。
だよね!健康な方が食べても美味しいもんね!
わたしが食べたメニュー以外は結構ガッツリ系のようで、
フライドチキンがオムライスの上にトッピングされているものや、大きなハンバーグが載ってるものもありました。
大腸元気なら、ハンバーグのやつ食べたかったなぁ。

さて。食べている時は美味しくても後から、いきなり下痢をしたり、便意が訪れるのが潰瘍性大腸炎。
お腹に優しそうなオムライスだったとは言え、もちろん油も使っているだろうし、お腹も久々に満腹状態になっていたので、トイレダッシュもあるか?と思っていたのですが、セーフ!
一応、う○ち漏らしちゃった時のために、大きめの生理用ナプキンを下着に装着して挑んでいたので、まぁ最悪どうにでもなれ!なのですが、
オムライスを食べても便意がなかったのは、結構喜びでした。

夕飯はトゥモローランドテラス

夕飯の前に、おやつタイム。ディズニーランドといえば!の、チュロス。
あれはわたしが今一番摂取を恐れている「揚げ物」だから、今回は諦める!と思っていたのですが、オムライスで調子に乗った私。子供が食べているものを2口ほどいただきました。
ん〜!揚げ物!チュロス食べてこんな感想を持つ日が来るとは!と思いましたが、久々に食べた揚げ物がチュロスで良かった。多幸感ありました。
流石に2口くらいでは、下痢になったりもせず。

夕飯ですが、遊びに行った日は風が強くて、あったかいところであったかいものが食べたくなり、トゥモローテラスへ。

https://www.tokyodisneyresort.jp/tdl/restaurant/detail/357/

元気な人は、絶対に、ベイマックスの顔が描かれたハンバーガーを食べるのでしょうが、夜のパレード中にうんぴ漏らしたらヤバいので、
クラムチャウダーで我慢。(公式HPにはクラムチャウダー載ってないのですが、多分ここで食べたんだよなぁ)
でもね、すごい美味しかったです!流石ディズニーランド!これは老若男女に優しいお味!あとはね、量の割りに満足度が高かったです。
体もあったまったし、あとは夜のパレードだけだね!と楽しみに待っていたのですが、
なんと、その日は突然中止に。風が強いからやらないんだって!
せっかく、最前列でみれるチケットを取っていたのにー!と残念でしたが、
まぁ、またもっと元気なときに来て、ポップコーン頬張りながら見ようと心に誓ったのでした。

結局ディズニーランドでは何を食べたらいいか

オムライスもめちゃくちゃ良かったのですが、
これは、私が寛解期に突入していたから大丈夫だったんだろうなぁとも思いました。
もし、もうちょっと悪化した状態でディズニーランドに来ていたとしたら、
厳しかったのかもしれない。
そう考えると、潰瘍性大腸炎患者の、ディズニーランドの食事で、最も食べやすいものは、スープなのかなぁ?と思いました。
私が出会ったスープはたまたま、クラムチャウダーでしたが、
ディズニーランドのHPで「スープ」と検索してみると、ランドとシー合わせて35件もスープ情報が出てきたし、
どのスープも美味しそう!もうこの際スープの食べ歩きとかしてみても良い気がしました。

最後に

色々書いたけど、やっぱりもっと元気なときに、ディズニーランドで美味しいものをたらふく食べたい。
チュロスもアイスも、ハンバーガーも。リトルグリーンメンの饅頭みたいなやつとか、ポップコーンも味くらべしたい!

けど、ディズニー旅行には来れて本当に良かったです。とても楽しい旅行になりました。
何度も言うけど、周りの方々と、医療関係者の皆様に感謝!

潰瘍性大腸炎と付き合っていたら
「日常生活は送れるけど、今は活動期で調子はよくない。」
みたいなことが普通にあります。
そんな時に、ディズニーランドにいくことになった!と言う方がいたとして、
食事のことで諦めることがありませんように。

個人差はあれど、良ければ参考にしてみてください。


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