佐藤文香『そんなことよりキスだった』(左右社)のためのプレイリスト10*RIP SLYME「GALAXY」 /ASIAN KUNG-FU GENERATION「君という花」/PETROLZ「雨」 #そんキス
『そんなことよりキスだった』、10話目は「高木くんは年下」。9話目「小泉くんが気になる」、36話目「小森さんでいいのか」、そしてこの話が、主人公が大学生という設定です。
大学生のころも相変わらず2コマ空けばカラオケに行くような日々でしたが、今思えばなんでそんなにカラオケが好きだったのかわからない。いや、わかる。自分が歌う以上に、好きな人が歌っているのを聴くのが好きだったんだと思います。
RIP SLYME「GALAXY」(2004)を初めて聴いたのはたぶんカラオケで、かしこい人がこんなチャラい歌を歌ってもいいのか…! と思いました(いいに決まってる)。
Oh What a funk-a-ful earth!!
闇夜照らす スターダスト
体で表現 この情熱大陸
ぶっ飛んで天の川まで会いに行く
夢中で君の目の前で踊って
無重力リクライニング
さぁ 行くぜ 本格的に
今夜素敵に Cosmic dance fever
ーRIP SLYME「GALAXY」
歌詞は→こちら
「情熱大陸」とか、なんかもう何言ってんだかわかんなくて最高。 「本格的に」と「今夜素敵に」の韻はとてもうまい。歌詞でなにかを伝えるんじゃなくて、歌詞も音で、曲全体が雰囲気で、それがいいんだな。
ASIAN KUNG-FU GENERATION「君という花」(2003)は、当時の元彼・恋人ともに歌う曲だった気がしますね。MVも好きで、自分でも歌ったり踊ったりしました。
つまりただそれ
砕け散っただけ
ーASIAN KUNG-FU GENERATION「君という花」
歌詞は→こちら
「つまりただそれ」の、深く感動させようとしないところに、深く感動しました。ほかに感動したのはくるり「街」のサビ「この街は僕のもの」。俳句で思いを伝えることへの抵抗感は、このあたりから強くなったかもしれません。
その後、けっこうな時が経ち、久しぶりに会ったその人が教えてくれたのが、PETROLZ「雨」。
気持ち、めっちゃ伝える曲やんか! そして素晴らしい。一時期この曲ばっかり聴いてました。伝えるのも、ありやんか。
2014年、PETROLZとPermanents(田中和将・高野勲 from GRAPEVINE)の対バンを聴くために、私が名古屋まで行ったことを、君は知るまい。
次回は、Flipper's Guitar「Camera! Camera! Camera!」/フジファブリック 「若者のすべて」/YUI「summer song」/木村カエラ「Yellow」です。
イベント、やります!音楽の話します。↓
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