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小学校の先生が広告業界へ転身した話

初めてのnote!記念すべき第1本目は、私のキャリアについて書こうと思います。この記事を読んでくれた人にとって、少しでも次のキャリアへ挑戦するきっかけになれたら嬉しいです!


1.小学校の先生時代

大学卒業後、まずは6年間、八王子市の小学校で担任をしていました。実は、教員採用試験は受けておらず、現場での実習を積んで教員になった私。お勉強は得意じゃないので、とにかく現場で覚えるタイプです。
1年間の実習でたくさんの経験をさせてもらった私は、少し自信をつけて教員1年目(1年生担任)になったものの、ウルトラスーパー怖い指導教官にあたり、あえなく撃沈。相談の仕方も分からず自分の考えで進んでいったら、学級も上手く回せず…てんやわんやの1年3組でした。

2年目以降は、1年目の反省を生かして子供にも周りの先生にもしっかりと向き合えるようになり、自然と学級経営も楽しくなりました。1年生→1年生→3年生→5年生→6年生→3年生と進んだ八王子時代。最後の2年間は、教科の中で一番楽しいと感じていた外国語の授業について研究する機関にも所属し、スキルを付けていきました。

担任する学年によって、その1年間の出来事は様々。ハプニングも様々。

2.転職を考え始めた時

八王子での6年間を終え、異動で世田谷区へ。5年生→6年生と担任をさせていただきました。5年生が終わり、次はそのまま持ち上がりで6年生の担任と決まってきた(同時に主任試験を受けないか?と声をかけられた)ぐらいの時期…「このまま先生を続けていて良いのか?」と、強く思うようになりました。

じっくり自分の気持ちに向き合ってみると、
・学校という狭い世界にずっといるより、外の世界を見て視野を広げたい
・このまま現場にいて管理職に進んでいきたいと思う気持ちはあまりない
・子供との時間も良いけど、授業や行事の計画、準備をしている方が仕事として楽しい
・自分の担任しているクラスをどう築き上げていくかという、学級経営について考え実行していくのが楽しい

もっと視野を広げたい!民間で企画とかやってみたいかも!
という考えに至りました。

思い立ったらすぐ行動!の私は、あまり悩むこともなく、気付いたら転職アプリに登録していました。

3.初めての転職活動

いざ、転職アプリを開いて見ると、全く知らない世界が。求人票を読んでもいまいち業務内容がイメージできないし、そもそも自分がどんな業界で何をしたいのか、検討がつかない!エージェントにも話を聞いたけどなんだか興味をもてるような求人は紹介してもらえず、ひたすら自分で求人票を眺める日々。

いろんな業界・職種を見ていくうちに、「会社のことを全然知らないから、まずは様々な業界に携われる環境が良いかも。広告業界とか!」と思うように。今思えば、広告ではなくても多様な業界と仕事をする世界はたくさんありますが、その時は視野も狭く広告業界って楽しそうという安易なイメージも相まって、広告業界に絞っていくことにしました。職種としては、ビジネスのことを何も知らないのであればまずは営業かな?という何となくの理由で、営業を選択。(後に、教員で培ったコミュニケーション力が生きてきたので、この選択は悪くはなかった。)

そこからは細かいことは覚えていないですが、とにかく色々な会社に応募して、たくさん書類でも面接でも落とされながら、民間の雰囲気を肌で感じていきました。6年担任しながらの就活は、それはそれは忙しかった。今思うと、面接開始時刻を18時とか19時とかに設定してくれていた企業さんたち、きっと業務時間外でしたよね、ありがとうございました。。(職場には、校長・副校長・同学年の先生にだけ、転職を考えていると話していました。)

可愛い子供たちの成長が見られるのは、教員の醍醐味。

4.面接で伝えていたこと

なんせ民間未経験の私は、面接ではとにかく「何も分からないです。教えてください。」というスタンスで臨んでいました。見栄の張りようがないくらい未知の世界なので、なぜ転職したいのか、なぜ広告業界なのかということだけは語れましたが(と言っても今思えば薄い内容だったと思う)、具体的なビジョンなどはまるで語れず。社会人8年目でありながら、大学3,4年生の気持ちで面接を受けていました(周りに活動している人がいない分、就活生より無知だったと思う)。一から教えてもらうスタンスの方が自分にとっても会社にとっても認識齟齬なく関わることができるし、それを受け入れてくれる会社で学んでいこう、と考えていました。

5.内定!・・・コロナ!?

2020年2月。それは、忘れもしない、安倍首相の緊急会見。「全国一斉休校します。」のニュース。職員室のテレビでみんなで見て、「えー!!どゆことー!?」「明日からどうするの?まだ授業もテストも終わってないけど?ってか来月の卒業式は?」と大パニック。管理職の指示を待ちながらバタバタ動いていた矢先、一本の電話。
「ぜひうちで働いてほしいです。」
職員室での大パニックもあって、大興奮でこの電話を受けたのを覚えています。内定の喜びと、目の前の学校の大騒ぎで、頭の中が混乱していた瞬間でした。

一斉休校、分散登校など、学校として初めての対応に戸惑いながらも、なんとか3月に卒業式を終え、無事私も卒業。内定をいただいた新たな職場で4月1日から頑張ろうと思っていたら、「コロナで仕事がストップしていて、少し待ってほしい。」との連絡が。その頃は、内定取り消しのニュースもよく目にしていたので、「私も内定取り消しになるかも。ニートは嫌だ~。」なんて思いながら連絡を待っていたのを覚えています。(その後は無事、5月に入社させていただきました!)

先生はジャージで過ごすことも多かったから、今好きな洋服を着て仕事できるのが嬉しい。
最初は名刺交換の仕方から教えてもらったっけ。
こんな風に外で仕事することもできる今の環境ステキ。※フリー素材です

6.今、振り返って思うこと

まずは、学校を飛び出して良かったなと思っています。不安もあったし、給料はかなり下がりました。それでも、自分の視野が広がったこと、様々な企業と関わりをもてたことは、私にとって大きな財産です。今振り返ると、「もっと企業研究したり色々な人に話を聞いたりした方が良かった」「あの会社に行きたかった」など思うことはありますが、とは言えこの経験は無駄ではなかったと思っています。

学校という特殊な環境は、良くも悪くも向き合う対象が限定的です。やりがいもあるし、続けていけばプロフェッショナルになれる反面、外の情報をキャッチアップしにくいので、自分の視野の狭さやビジネスに対して無知すぎることに、不安を覚えることもあります。先生にとっては”転職”という選択は一大事ですが、ビジネスの世界では”転職”は当たり前の時代。一歩踏み出す環境は、整っていると思います。少しでも外の世界に飛び込んでみたいと考える人には、ぜひ挑戦してもらいたいです!


そんな私は今、新たなステップに進みたく、転職活動中。あの頃の自分では想像できなかったくらい視野が広がり、「こんな仕事をしたい」「こんな会社でこんな人たちと働きたい」「こんな風に貢献できるようになりたい」など、色々な想いをもって企業研究をすることができています。初めての転職活動を経て、現職で様々な会社と関わってきたおかげです。

この記事を最後まで読んでくださったあなた!どんな経験も、無駄にはなりません。仕事で経験値が上がることを楽しみながら、一緒に頑張りましょう!

読んでいただき、ありがとうございました!

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