デンマーク アーティストインレジデンス(AIR)について
今滞在しているアーティストインレジデンスはデンマークのヴィボー(Viborg)という街にあります。平たくて朝は白い鳥がたくさんいて、のどかで良い場所です。鳥の声まねがうまくなりました。
そもそもアーティストインレジデンス(AIR)とは何か、簡単に言うと「アーティストが一定期間滞在・制作をする活動、またその活動を支援する制度」普段とは違う場所で交流・生活をすることで、新たな刺激を得て、制作できます。
私はここで1年間アニメーションの制作を予定しています。
このAIRはOpen Workshopと呼ばれていて、
VIA Universityという大学 のアートコース The Animation Workshop (TAW)と同じ建物に制作場所が設けられています。
同じ敷地内に制作会社が入った建物もあるので、学生は卒業後のビジョンを描きやすいかもしれないなぁ...と思ったり思わなかったり。
学生に交えてイベントやプログラムにも参加できるので、絵を見せてもらったり、話したりとこちらもすごく刺激を受けます。
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プログラムに参加したり、イベントに参加したりなんだか大学のようだなぁ...とは思っていたのですが、
AIRが大学の敷地内にあるのだということを、私は来て2週間目に気がつきました。
質問:自分は何を見ていたのだろうか。(答: AIRの内容しか見ていなかった。)
学生のときはアトリエに居つかず、自宅作業をし、
学内イベントはほぼ参加しなかった人間がここにいていいのだろうか
人は好きだが人が多いのはつらい!一人が好きだがぼっちは嫌だ...!!
と、学生と他のレジデンス滞在者との距離感にあたふたしましたが、
「音楽ガンガンかけて作業するのが好きだから、制作場所じゃなくて住居先(Housing)で作業している」
「家族で来ていて子どもを見ないといけないから、Housingに普段いるよ」
というレジデンス滞在者もいるので、自分が制作しやすいようにほどよく人と関わっていこうと思います。
さて、
Open Workshopの話しを....
Open Worksopにはデンマークの人はもちろん、各国から人が集まり、それぞれのプロジェクトを進めます。
そして希望する人には住居先(Housing)を提供していただけます。
向かって左が住居。右が制作場所が入っている建物。中庭を挟んで100mくらいの距離。
Housingには12個部屋があり、単身はもちろん家族づれで滞在しているアーティストもいます。
そして、現在Open Workshopでは30人以上(!)のアーティストがプロジェクトを進めています。
私はワーホリビザを使用しているため1年滞在予定ですが、普通はマックス6ヶ月。1週間だけの滞在者もいるので、
既に出会いと別れをくりかえし、その度に嬉しくなったり寂しくなったりして対人関係で心がゆらゆらしています。
(だから関わりたくないんだよ...! 別れるとき寂しいじゃないか! )と、
自分に喋りつつ、新しい人を見るとつい笑顔で突進していってしまうのをどうにかしたいです。
プロジェクトはアニメーションだけでなく、イラストやコミックなどなど...
そして興味深かったのは自分のポートフォリを制作するためにOpen Workshopを利用できるというところ。
そして、近くのデスクの人は「独学で学んできたけれど もっとちゃんとアニメーションを学びたくて来た」と、作品を制作するのではなく、こつこつとアニメーションのモーションを勉強していました。
今までアーティストインレジデンスは「制作する場所」と思っていたのですが、
それぞれのプロジェクトを進めて行く場所なのだなぁ...と。
自分がやりたいことをサポートしてくれる良いところです。
ものを出したばかりの作業デスク(手前)
隣の人のデスクを圧迫しているのでもう少し整頓します。本当...ごめん..
以下、OWのサイトになります。
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