【小話】携帯の目覚時計の履歴は、思い出ですか？/小さな自己紹介編

皆様は、朝、目覚まし時計を設定して起きていますか？
目覚まし時計の設定に、携帯やスマートフォンを利用していますか？

一緒に旅行をしていた友人と、次の日何時に起きるかの相談をしていた時のことです。

「じゃ、とりあえず9時に一度、目覚ましかけておくね。」　(私たちはチェックインギリギリまで眠りたいタイプです。)
私はそう言いながら、友人の前で自分のスマートフォンの目覚まし時計を起動させました。


「え〜、9時台...」
ぶつぶつと言いながら友人の前で、目覚まし時計の設定画面をスクロールしていると、
「あ！そっちのタイプの人だよね！良かった〜。」
と、友人が一言。

皆様は、どっちのタイプの話か分かりましたか？

どういう事なのか分からなかった私は、友人に何が！何が？と詳しい説明をお願いしました。

友人の話では、
先日会社の同僚と、朝何時に起床するかが話題になり、その際に友人が目覚まし時計の履歴の一覧を見せながら、だいたいこの時間かな…と話すと、
「なんで履歴が全部残ってるの？！」と驚かれたそう。

思わず私は、「その人たちは何なの？！」と友人に食い気味で聞いてしまいました。

どうやら、毎朝の起きる時間だけ平日繰り返し鳴るように設定し、他の時間に設定した履歴は全部消しているらしいのです。そしてその場にいた同僚は皆、履歴は消す派だったようです。

片や私の設定履歴はというと…

朝が極度に苦手なのが見てとれますね。
ただ、伝えたいのはそこではありません。
私の目覚まし時計のスタートはAM2:15からです。そこから3時台、4時台…12時台、13時台...23時台まで続きます。

ちなみに友人の目覚まし時計の設定画面も、私と同じようなものでした。
私は正直、「こんなに大切な思い出を消すなんて...！」と驚きました。

どういうことなのかお話させて頂きたいのですが、
まず前提として、私は通常9時半頃から勤務を開始する仕事で、夜勤や早番・遅番等はありません。

AM2:15のアラーム、余計に、「目を覚ますんですか？」という時間ですが、これは目覚ましです。

会社の付き合いで参加することになった、釣りの集まり。集合時間はAM3:00でした。その時の、目覚まし時計の設定時間の履歴です。

AM3:45
はるか昔、デパートのケーキ屋さんでアルバイトをしていた頃。始発でデパートに向かわなければならなかったクリスマス当日。(もう2度とやりたくない、デパートのクリスマスは言わば戦場でした。

AM4:45
謎の早朝ランニングにハマっていた頃。(形から入る代表の私が購入したランニングウェアは、もう既にクローゼットの奥で冬眠しています。)

PM13:23
駅から徒歩3分の家に住んでいた頃、13:28発の電車に乗るまでどうしても寝たかったあの日のアラーム。

PM15:00
今日はとことん寝る！と決めた日の休日。それでも流石に..という謎の罪悪感があり、起床の限度と設定した時間。

PM22:55
これまたはるか昔、当日の0:00締め切りのレポートが終わっていないにも関わらず、「ちょっとだけ…」と魔の布団へ誘われた大学時代の最低起床時間。

PM23:48
星を見に行く約束をした友達が23:50に迎えに来てくれると言ってくれた日。(仮眠とはいえもう少し早く起きるべきです。もの凄く曇り出して、全く星は見えませんでした。)

…書くとキリが無いのですが、
目覚まし時計として設定した時間全部が
思い出の入り口であり、思い出のひとつなんです。

変な時間帯の目覚ましの履歴を見ると、
あの時は..とクスッと笑えたり、
この時は本当に..と少し哀しさを思い出したり、
あの頃は..と懐かしむことができたり。
簡単にタイムスリップできるような、私や友人にとってはそんな思い入れのある、『アラーム』でした。

もう目を覚ますことはないだろう時間の、役に立つことはないだろう時間のアラームは、その設定時間を見るだけで、ちょっと昔に戻りますよ、という入り口のアラームになっているのです。

私は、明日AM10:00頃に起床！となった時、
ぴったりAM10:00の設定を新規で追加することはほぼありません。

目覚まし時計のアプリを起動して、
どの時間にしようかな、
スノーボードの旅行は行った時の時間かな、
カフェへモーニングを食べに行った時の時間かな、
友達と飛行機で北陸へ行った時の時間かな、
という感じで選びます。
そこで、あ、その友達に久しぶりに連絡してみようかな、なんて思いつく事もあります。

ただ、履歴を残しておくだけで、
目覚まし時計を設定するという行動だけで
こんなに楽しめるなんて、素敵ではありませんか？

とってもとっても、小さなことではあります。
それだけで、目覚まし時計を設定する
という朝苦手勢にとっては最悪のアクションが、
ちょっと最悪、くらいに変わったり、
クスッと笑える時間になったりするのではないかな、と思っています。

友人は、「その履歴、使わないんだから消しなよ〜。」と言われたそうで、少し寂しかったと話していました。
人の価値観の違いを改めて感じさせられた出来事でもありました。


ある人にとってただの邪魔な履歴、
ある人にとっては素敵な思い出。

そのくらい、人によって捉え方が違うこともあると心に留めながら、言葉には気をつけて、色んな人の価値観と触れ合いたいです。

皆様は、携帯の目覚時計の履歴は、消しますか？
携帯の目覚まし時計の履歴は、思い出ですか？

実際のところ、何派が多いのか、お聞きしてみたいです。是非、教えてください。
そして面白いアラームの履歴があれば、是非教えてください。

さて、最後までお付き合い頂いた方、途中で力尽きてしまった方も有難うございました。
読んでくださった方に、
素敵なことが起きますように！

今回は小話でしたが、
皆様の日常に、彩りが加えられますように。

今日も、笑って笑って。

水音　彩加

【自己紹介】noteを創るにあたってのご挨拶と心の中の言葉。｜水音彩加(Ayaka Mizuoto)｜note

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