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BTS「Love Myself」×宮沢賢治「よだかの星」

こんばんは。今回は世界的スターはBTSの「Love Myself」を記事にしました。
この曲はLove Myself -自分を愛する-ための苦難を明るいメッセージと共に表現してくれる曲です。
世界的スターへとの階段を登ってきたBTSでも私たちと同じように悩み苦しみながらも今、世界を動かすほど輝いていると思うと勇気が湧いてきます。

そして、この曲は星の表現がよく使われ、その美しい歌詞が宮沢賢治「銀河鉄道の夜」に入っている短編小説「よだかの星」のアンサーソングでは!?と思い、今回は、宮沢賢治「よだかの星」の内容に対する歌詞を紹介しながらの彩佳論(=私が導き出した答え)を記事にしました。

自分を好きになりたいのにそう出来ない、、、、、自己肯定感が低い方にぜひ読んで頂きたいです。

〈補足〉
よだかの星の解釈は私の解釈でお話しています。他にも「食物連鎖」に対する宮沢賢治の「生死観」が詰まっているなどの解説もあるので、ぜひ調べて見てください。


また、歌詞紹介をしているInstagramのアカウントで’’日々繰り返される日常に心響く歌詞’’を発信していますので、合わせて見て頂けると嬉しいです。

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1.簡単な解説


「よだかの星」は切ない話だという意見が多くありますが、私はよだかが自分の輝ける居場所を見つける美しいお話しだと思います。

そう思わせてくれたのはBTS 「Love Myself」の歌詞がまるでよだかの話をしているように思えるからです。

【よだかの星】簡単な解説
よだかはとても醜い鳥でした。他の鳥たちから馬鹿にされ、鷹からも「鷹の名を使うな」「明日までに改名しなければつかみ殺すぞ」と言われてしまいます。

失意の彼は、「遠くの遠くの空の向うに行ってしまおう」と心に決めます。
よだかは太陽に「灼け死んでもかまわないからあなたのところへ連れて行ってほしい」と願いますが、太陽からは「お前は夜の鳥だから星に頼んでごらん」と言われてしまいます。

そこでよだかはオリオンやおおいぬ座の星に「どうか私をあなたの所へ連れてってください」と頼みますが、相手にされません。

行き場を失ったよだかは悲しみのままどこまでもどこまでも飛び続け、やがて青い美しい光を放ち夜空を明るく照らす星となり、今でも夜空で燃え続けています。


2.彩佳論

私がBTS「Love Myself」と宮沢賢治「よだかの星」から感じたこと、そして伝えたい持論が2つあります。

①彩佳論1

もって生まれたものは自分で決めることはできない。
しかし、それを輝かせられる場所は必ずある。
そして、生まれ持った自分の個性をどう生かすかは自分で決めることができる。

この持論を「Love myself」の中の歌詞と合わせて解説していきます。

馬鹿にされ、たくさん拒絶され行き場を失い、苦しんだよだか。

あなたもよだかのような心情を抱いたことはありませんか。

自分で自分を受け入れられず、だからこそ誰かに自分を認めてほしい、愛してほしいと感じたことが、、、。そんな心情を表してくれた歌詞です。

정답은 없을지도 몰라
正解はないのかもしれない

어쩜 이것도 답은 아닌 거야
きっとこれも答えじゃないんだろう

그저 날 사랑하는 일조차
ただ自分自身を愛すことでさえ

누구의 허락이 필요했던 거야
誰かの許しが必要だったんだ

난 지금도 나를 또 찾고 있어
僕は今も自分を探している

しかし、よだかが輝く場所は鳥が暮らす青い空ではなく、もっともっと高い夜空でした。
そして、最後は自分の羽で空をのぼってのぼって、自分の輝ける場所を見つけます。
星になる直前、よだかが「こころもちはやすらかに」「少しわらって」いたのは、自分の力で自分居場所を見つけられたから。

そして、その居場所で ”今でも燃えつづけています"。

誰もが必ず輝く個性を持ってます。それを殺すか、生かすは自分次第ではないでしょうか。
その為には、誰かからの愛を求める前に、自分で自分を受け入れ、愛することが大切なのです。


지금 날 위한 행보는
この自分のための歩行は

바로 날 위한 행동
他ならぬ自分のための行動

날 위한 태도
自分のための姿勢

그게 날 위한 행복
それが自分のための幸せ


②彩佳論2

輝くためには、その分の影がある、苦しみがある。
傷ついたからこそ、その分輝くことができる。


よだかは誰からも受け入れてもらえず傷つき苦しみ、遂には力つき地に落ちて行きました。

あなたもよだかのような経験をしたことがありませんか。
自分がまるで何も出来ない無能で、生まれてきた価値がないように感じ落ち込んだことが、、、。

차가운 밤의 시선
冷たい夜の視線

초라한 날 감추려
みすぼらしい僕を隠そうと

몹시 뒤척였지만
激しく寝返りをうったけれど

저 수많은 별을 맞기 위해 난 떨어졌던가
無数の星に出会うために僕は落ちたんだろうか

저 수천 개 찬란한 화살의 과녁은 나 하나
数千もの煌めく矢の的は僕一人


しかし、最後は苦しみながらも誰よりも真っ直ぐに飛び、よだかは遠い夜空の星となりました。
空高くに存在している星は何億年もをかけてやっと星になり光輝きます。
光は影がなくては成り立たない。輝くためにはそれだけの苦しみや影が必要なのです。

そして、その影を受け入れることで光へと自分を導いていけるのです。

슬프던 me
悲しんだ自分

아프던 me
苦しんだ自分

더 아름다울 美
もっと美しい美(me)

그래 그 아름다움이
そうさ その美しさが

있다고, 아는 마음이
あることを知っている心が

나의 사랑으로 가는 길
自分の愛へと向かう道


合わせて、BTSのリーダーRMはドキュメンタリー映画「BREAKTHESILENCETHE MOVLE」の一部のコンサートで話していたことが、とても心に響く言葉だったので、紹介します♪

光と影を同時に考えてしまうんです。
だから、幸せだったことを思い出してもつらかった記憶も一緒についてくる。
(省略)
何かの感想を話す時、単に「幸せでした」と言うのは自分として釈然としません。それだけではないから。
(省略)
それよりもう少し具体的なことを自分自身に問いかけてほしいです。
「僕は今幸せか」ではなく、例えば「僕は今愛しているか」とか
最近、SNSなどを見れば完璧すぎる姿ばかりですよね。経済的なことや外見的なことライフスタイルも。その上にはもっと完璧な人がいてその人よりさらに完璧な人がいる。自分はずっと何か欠けている気がする・・・。
慰めの言葉としては「今のままで大丈夫」と。
完璧もいいけど世界に見せつける完璧な姿じゃなくて、それを受け入れて。


いかがでしたでしょうか。私自身、自分を愛するって聞こえはいいけど、どうしてもポジティブなことだけだとは思えず違和感を感じていました。

このBTS「Love Myself」と宮沢賢治「よだかの星」の出会い、やっと自分を愛する意味を理解でき、実行できるようになってきています。

そして、「Love Myself」の歌詞の一部の【I’m learning how to love myself」(学んでいる途中さ 自分自身の愛し方を)】のように、私もこれからも迷いながら少しずつ自分を愛せる人生を歩んでいこうと思っています。

最後まで読んでくださりありがとうございます😍

この記事を読んでくださったあなたが今の自分をちょっぴり受け入れ、少しづつあなたらしく輝くことを心から願っています。


3.参考文献

◆BTS「Love Myself 」歌詞

ぜひ全部の歌詞も見てみてください♪


◆よだかの星



A small awareness to you -小さな気づきをあなたに-

Ayaka Inaba




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