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【クラリネット】低音を綺麗に出す方法をご紹介!

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

大学も、在学生を優先的に入校している為、研究書物に触れられずにもどかしい日々を送っております。。

この時期もまだまだマスクが手放せなく、乾燥肌の私ですら群れて鬱陶しさを感じる時期でございます(^^;
最近はウレタン素材のマスクや、水着素材のマスクも登場し、レパートリーが増えてきましたね!
私はこの前、生徒さんから手作りマスクをいただいちゃいました!!

洗って何度も使用でき、おまけにサイズぴったりで涼しい!!!!!
私の周囲の人々は本当に素敵な人ばかりで、このご縁にいつも感謝感謝です、、、、( ´∀`)

はてさて、前回はクラリネットの高音域の奏法についてご紹介してまいりました!
今回は、【低音域も華麗に操ってしまいましょう!】って事で、クラリネットの低音域についても触れてまいりたいと思います♪
クラリネットって音域が幅広いので、本当面白さが尽きないですよね(⌒▽⌒)

<クラリネットの低音域はどこからどこまで??>

これは以前の記事で詳しく述べましたが、クラリネットは約4オクターブ弱の音域が存在しております。
特に、今回取り上げる低音域は、通称【シャリュモー音域】とも呼ばれており、ト音記号読みの譜面でいうと、「5線譜下のミ」から「5線譜内のファ」までの範囲の音を指します。

<シャリュモー音域の特徴>

この音域は、重厚で深みがあり、木管楽器特有の温かみのある豊かな音色が特徴的です。吹いた時の抵抗感は強く、振動を指やアンブシュア(口の形)で受け止めながら息のコントロールをしていくのです。
このクラリネットの低音域を好む奏者も多く(私もその一人♪)演奏の際に、あえて1オクターブ下げて演奏される方もいらっしゃいます。
しっとりした音色感は、歌謡曲やバラードなどにもよくなじむ音域で、クラシック演奏以外でも大活躍しているのです。

<クラリネットの低音域、具体的にイメージできていますか??>

低音域は、楽器を始めてまもない方ですと、最初は抵抗感が苦しいと感じ、十分な響きが得られず苦戦される方も多いのではないでしょうか。
特に、余分な力が入ってしまい、少し吹いただけでもすぐに疲労を感じてしまうと、練習する気力さえも奪われてしまいますよね。
まずは、吹く前に【クラリネットの低音がどのくらい響くのか】具体的な音色を耳にいれておくと良いでしょう。
吹く前に【聴いてみる】のです。
どんな音を出したいのか?どんな共鳴があるのか?それらをイメージしているのと、やみくもに音を出しているのとでは先の結果を考えると雲泥の差が生まれてくるのではないでしょうか。
マイナーかもしれませんが、クラリネットの低音域がよく出てくる楽曲として、ストラヴィンスキー作曲の『3つの小品』で、存分に活用されております。
冒頭の1楽章からしっとりした雰囲気で曲が始まっていく様は、あっという間に世界観に引き込まれる楽曲となっております。
是非とも聴いてみてください♪(A菅ですが、、汗)

ご視聴はこちらをクリック♪

<低音域がうまく響いていないと感じる原因>
実際に吹いている時に、「思ったより鳴らない」「合奏でいつも音が小さい!と指摘される」と心当たりある方には特に注目してみてください。
なぜそのような現象を招いているのか?今回は、4つに絞ってお伝えしてまいります!

<その① 無理やり口と喉を開けようとしている>

たっぷり吹き込まなくては!(それも大事ですが)と意気込んでアンブシュアが崩れてしまい、必要以上に口と喉が開いてしまうケースも考えられます。
吹いている最中に、口腔内をチェックする事はほぼ不可能ですが、喉を開きすぎることによって、下唇が浮いてきてしまうでしょう。
そうなると、アンブシュアの支えも不安定となり、響きが揺らいでしまうでしょう。まずは、息が自然に吸える無理のないフォームを心がけて吹いてみて下さい。

<その② 顎でなんとかコントロールしようとする>
低音域は、振動が口に伝わって受け止めております。支えよう!しっかり噛まなくては!と考え過ぎてしまうと、顎からマウスピースを押し上げるようなケースを一定数お見受けします。
顎でなんとか絞めつけ過ぎようとしてしまうのでは、結果的に下の唇に歯が食い込んでしまって、すぐに口が痛くなりますので、練習が長続きしません。
確かにアンブシュアがゆる過ぎるのもNGですが、必要以上に噛みしめ過ぎないように【練習が長続きするような】痛くないフォームを探っていきましょう!
※とはいえ、プロ奏者も長時間吹くと、口とリードがへたれます(笑)

<その③ 体勢が前倒しになっている>

クラリネットは、前に構えて自身の手で支えて演奏していますね。
また、譜面が目の前にある事で、譜面にかじりつくような前屈みの姿勢で練習されているケース、多いのではないでしょうか?
ある程度致し方ない部分もありますが、無意識のうちに猫背になり、巻き肩になってしまって、腰にも負担をかけて練習している可能性が出てきます。
それは、視線や意識が前へ前へとつたれることで起こるとも言われております。
または、楽器の重量につられてしまう事で、構える位置も徐々に下がってしまうケースも否めません。
対策としては、『楽器』に自身が合わせにいくのではなく、【自身の体勢を整えて、そのポジションに楽器を持っていく】ような、自分の位置に楽器を持っていきましょう!

<その④ 角度をあまり意識していないか、角度にこだわり過ぎでいる>
クラリネットは不思議なもので【数ミリの差で音色や響きに変化のある】楽器とも言えるでしょう。
人間も、一括りにできず、体格や歯並びによっても吹奏感に個体差があります。よって、この角度じゃないとダメ!という正解は、実は存在しないのです。
楽器の角度に関しては、実際にお会いして聞いてみないことには、一概に言えない部分があります。
ただ、練習時に響きを探るポイントとして【ロングトーン】の時なんかは顕著に現れやすいのではないかと思います。
クラリネットを支えている右手を活用して、ぜひロングトーン時に特に注意深く耳を使いながら、楽に響かせる事ができる角度を発見してみて下さい。
ご自身で気が付きにくい場合は、周囲の方にお願いして聴き比べてもらっても良いでしょう。

<楽器で分かりにくい場合は、自身の口で発音を確認してみよう!>
楽器を始めてまもない方にとって、いきなり吹きながら音色をイメージする事に、ピンとこないケースもあるのではないかと思います。
そんな時は、普段コミュニケーションでのイントネーションや、口の形で振り返っていただく方法もありなのではないかと思います。
●丸くて柔らかい発音を出したい時●
口の形は「ア」や「オ」。
その形のまま、ロングトーンで響きをキープして耳を澄ませてみて下さい。
(※アーーーーーーー またはオーーーーーーーーーーーー)
口が開いた状態なので、角が取れたような丸みのある発音になるのではないでしょうか^o^

●響きがあって太い発音を出したい時●
楽器で言えることは、「十分な息が入る流れを作る」準備が必要になります。
マウスピースをくわえる際は「強く噛みしめ過ぎない」のと同時に「必要以上に肩に力を入れ過ぎない」事を心がけてみて下さい。
楽器なしで取り組む場合は、口の形は「イとエの中間くらいの形」をイメージしてみて下さい。
こちらも声でロングトーンを行なって、響きをチェックしていきましよう♩
『丸くて柔らかい音』と『太くて響きのある音』に共通して心がけていただきたい事があります。
それは、【息の量を多く、息の通り道を広く、息の到達距離を遠く】イメ-ジして吹いてみて下さい。
息のコントロールとイメージで音色は変化します。これは演奏でも常に活かすことが出来ますので、そのポイントは絶対に抑えておきましょう!

さて、以上を踏まえまして、ここからは具体的な楽器の仕掛け方法と具体的な練習方法をお伝えしてまいりましょう!

おっと!長くなりそうなので、今回はここらへんでひとまず区切ります!
次回、【後編】で続きをお伝え致しますので、次回もよろしくお願いしますー(´∀`*)

ごきげんよう♬

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