同僚が髪を切ったら、なんて声をかける?信頼関係を高める方法
わたなべあやかです。
ITメガベンチャーでコーチングや心理学などを取り入れ「人とチームを最大化させる風土作り」に取り組んでいます。
今回は「同僚が髪を切っていることに気づいた時に、信頼関係を高めることのできる声かけ」について解説していきます。
月曜日の朝、ミーティングで集まった時に「あれ、この人髪切ったな」と気づくことって良くありますよね。
「実は週末髪切って…」と自ら話題提供してくれる方もいらっしゃいます。
そういった時に皆さんはなんて声をかけますか?
「似合ってる」とか「いいね!」とか、
別にそう思っていなけど本心と裏腹の褒め言葉を言って、内心ちょっぴり罪悪感を感じている方もいらっしゃるんじゃないかと思います。
このnoteでは、こういった時に「より信頼関係を高める」為にはなんて声をかければ良いのか、という解説をしていきます。
髪を切ったことを指摘した方が良いのか?
同僚が髪を切ったことに気づいた時、それを言葉に出す人もいれば、出さない人もいるかもしれません。
まず、そもそも声をかけた方が良いのかという点について、私は気づいたら相手へ伝えた方が良いと思っています。
声をかけない理由としては
本人が新しい髪型を気に入っていないかも
髪切った気がするけど本当は切っていないかも
自分だったら髪切った話題掘り下げられても困る
とかでしょうか。
そもそも髪を切ったこと自体話題に出す必要がないと思われる方も多いと思います。
しかし、私が声がけをおすすめする理由は
「この人自分のこと見てくれてるんだな」と相手に興味を持っていることを伝えられるからです。
例え、本人が新しい髪型を気に入っていなかったとしても、自分の変化に気づいてもらえるのは嬉しいことです。
また、例え仮に髪を切った訳でもなく、
前日髪を洗っていないから、ヘアスタイルがいつもと違うように見えている、という実は暴かれたくない理由があったとしても、
「変化に気づいてくれる」そのこと自体はポジティブに捉える方が多いのではないでしょうか。
相手をありのまま受け入れたことを伝える
ではなんと答えるのが良いのか。
その前に、少しコーチングの話をしたいと思います。
コーチングで対話する時には「相手との信頼関係を築く」ことがとても大事とされています。
コーチングにおける信頼関係の築き方というのは「この人になら何でも話せる」関係を築くことです。
ちょっと人には言いづらいことも、コーチには話せる。
だからこそ、自分の中にあるものを多角的に見ていくことができ、結果として自身の「やりたいこと」や重要な価値観に気づくことに繋がっていきます
そして、信頼関係を築く上で大事なことは「認める」ことです。
認めるというのは「相手をありのまま受け入れること」
自分の評価や意見を加えずに「あなたは今のあなたで良いんです」と受け入れ、それを相手に示すことです。
その結果「どんなことを話しても、この人は自分を受け入れてくれるだろう。」と相手に感じてもらうことができ、様々な話を引き出しやすくなります。
髪を切った相手への最適な声かけとは?
以上を踏まえて、髪を切った同僚になんて声をかけるか、その正解は…
「髪切ったんだね」
です。
…それだけ?
そう思いました?
はい、これだけです。これでいいんです。
多くの人が「似合ってるね」とか「素敵だね」とか何か褒め言葉を付け加えると思いますが、その必要はありません。
信頼関係を築くのに”評価”は必要ないんです。
もちろん、本当に心からそう思っている場合には伝えて構いません。
しかし、本当に思っていないことは多かれ少なかれ気づかれます。
「あ、この人似合ってるって思っていないけど、社交辞令で言っているな」感がどうしても出てしまいます。
良かれと思って伝えた褒め言葉の結果
「この人は心にないことをいう人だ」
と逆に信頼を損なうことになってしまうのです。
とはいえ、「髪切ったんだね」だけだとあまりにあっさりしすぎていて、もどかしい人もいると思います。
その時は、見たまま感じたままを伝えましょう。
例えば
「かなり短くなったね。10cmくらい切った?」とか
「なんか色も明るくなったような気がします」とか
見たまま気づいたまま、疑問に思ったらそのままを口に出せば良いです。
もし「切ってないです。今日ちょっとベタついてるだけなんです…」と相手がネガティブな反応を示した時も「髪切ったのかな?」と思った理由をそのまま伝えれば良いと思います。
「そっか、ごめんね。いつもよりまとまってて落ち着いた感じがしたから、切ったかと思ったんだ」みたいに。
どうでしょうか?こう言われたら悪くない気がしませんか?
上の言葉はどれも褒め言葉を使っていませんが、「普段からあなたのことを見ているよ。」と相手に興味を持っていることを伝えられると思います。
普段の声がけが、もしもの瞬間を捉える
こうして相手の変化に対して、見たまま感じたままを伝えられるようになると、どんどん信頼関係を構築する力がついてきます。
同僚がなんだか疲れているように見えた時、怒っているように見えた時。
そのまま勇気を出して声をかけてみましょう。
そうする内にいつか、
同僚が自分のキャリアに悩んでいる時、
心折れそうになっている時、
もうこんな会社嫌だと見限りそうな時、
その瞬間を捉えることができるかもしれません。
その人の人生の大きな転機で、あなたがサポーターになれるかもしれないんです。
髪を切っていても切っていなくても、間違っていても構いません。
まずは変化に気づいたことを本人に伝えてみてください。
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