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満月のメンタルヘルスデー

10月10日、満月の今日。

まだ少し低い気圧が原因なのか、頭痛と強烈な眠気に襲われ、起きては寝落ちして、みたいなことを7時から4度ほど繰り返した。

鬱々とした気持ちを抱えつつも、ベットから這い出て、数週間前に申し込んだイベントの視聴ページを開く。

今日、10日10日はスポーツの日でもあり、世界メンタルヘルスデー

塩谷舞さんがパネルディスカッションに登壇されるということもあって申し込んだ「デジタル時代のメンタルヘルス」というイベント。

精神疾患を持っている私にとっては、あまりにも近い話題だったこともあって、どんなことが語られるんだろうと寝ぼけ眼を擦りながらイベントを視聴した。

まず、厚生労働省がそんなにいろんな取り組みをしていたことを知らなかった。落ち込みが一番酷かった時に、藁にもすがる思いでいろんな検索をしていたはずなのに。知ったつもりって怖いなとしみじみ思う。

そして何よりも、他のイベントとの違いのようなものを、登壇者の方々が「苦しみを乗り越えた人」という立場ではなかったことに感じた。

「今もしんどい」「波がある」「乗り越えたわけじゃない」

そんな等身大の言葉がどれほどの人の心に、柔らかく優しく届いただろう。

手元のノートには、たくさんの走り書きという名の、私にしか読めないミミズ文字が蓄積されていく。

「乗り越えた人」ではなくて、この世界を生きる「同志」のような立場で言葉を紡がれている姿と、その言葉に心を向けていたら時間はあっという間に過ぎた。

「心が弱ったときは、何か強いものにすがりたくなる」という言葉には、かつての自分を重ねて少し目頭が熱くなる。

そんなこんなで学びを全身で浴びた尊い時間を過ごせたのだけれど、メンタルヘルスデーということで、少し自分のことも。

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かみつれ

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