郁 香

📚本屋『かみつれ文庫』の店主

郁 香

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  • かみつれ

    忘れたくない小さな心の動きと無常な日常の記録。言葉で心がつながる瞬間がひとつでもあると嬉しいです。

  • かみつれ文庫が出来るまで

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郁香という名と共に

小学生の頃から、友人の親御さんにも、担任の先生にも、地域の方々にも初見で名前を正確に呼ばれた試しがない。 それなのにひらがなで綴ってしまえば、ありふれた名前になってしまう、そんな不思議な名に身を包んで今まで生きてきた。 初めまして、「郁香」と書いて 「あやか」と申します。 1998年生まれ、関西在住。 大学時代には教育学を学び、現在も大好きなお寺や神社を訪ねることに夢中になりました。 2021年に強迫性障害とうつ病という精神疾患を抱えたことをきっかけに、大学卒業後から

    • 「 自然でいること、あること 」 わたしとかみつれ文庫の共通言語になっていきそうな予感...!

      • 『心緒物語』お取引をはじめます

        昨年の今頃、かみつれ文庫はまだ生まれていなくて、商標登録をしたり、オープンと同時に発刊したzine『ただ、わたしを待っている』の校正に勤しんでいた。 ▼拙著『ただ、わたしを待っている』はこちら 正直まだ1年しか経っていないのかと驚くほど、2024年は濃い時間を過ごしている。 そのzine『ただ、わたしを待っている』、そして日記zine『風立つ日』(こちらは有難いことに完売)は、かみつれ文庫のみで届けている。 ぴゅーんっとすぐ売り切れる!みたいなことはないけれど、1冊ず

        • 10/10 たおやかに

          模様替えをして数日。 お客さまとはタイミングだから、仕方ないのだけれど、模様替えをした後のお店に来て欲しいなと浮かぶ方が何人もいて、日々そわそわしている。嬉しいそわそわ。 以前は大きな机をお店の真ん中にどーんっと構えていた。これもこういうものだろうというわたしの勝手な思い込みによるものだけれど、思い込みなりに心地よく場を一緒に作ってくれていたなぁと思う。 よくお客さまに「よかったら座ってくださいね」と声をかけるのだけれど、今まで実際に床に座ってゆったりと本を選んだ方は片手

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        郁香という名と共に

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          5本

        記事

          メモのかけら

          10/9 安心感、素朴さ....... 眠りにつく前に手に取りたい本は、それらを内包しているような気がする。取り繕いとか八方美人とか、そこじゃない何か。身をぐっと委ねる感覚。

          メモのかけら

          一度言葉にして、「これだな!」となった後に「なんか違うなぁ」ってなることが多すぎる。なぜ。中核にあるのはきっと言葉にならないふにゃふにゃの何かなのかもしれない。

          一度言葉にして、「これだな!」となった後に「なんか違うなぁ」ってなることが多すぎる。なぜ。中核にあるのはきっと言葉にならないふにゃふにゃの何かなのかもしれない。

          必要以上、でもたいしたことないかもしれない

          10/2 半月前、2階のギャラリーさんが移転されることを聞いて実感がなかったのだけれど、今こうして2階にいないんだなぁと思うと心細くなった。 ギャラリーさんとは互いにお店の雰囲気は異なるけれど、異なるからこそ互いの良さが交わっていたような気がしている。みすゞさんの「みんなちがってみんないい」が沁みる。そんな2ヶ月だったように思う。それぞれがそれぞれの心を大切にできたらいいなぁと、ひとり呟いた10月の初め。

          必要以上、でもたいしたことないかもしれない

          ひとつひとつ

          10/1

          ひとつひとつ

          身軽になりたい晩夏

          9/24 今日は定休日。実はいろんな予定が重なって、1日ゆっくりできる休日は1ヶ月ぶりだった。

          身軽になりたい晩夏

          家族

          9/22 この日は父の誕生日。 朝のまどろみを少し抜け、電話をかけると、両親は出かけている途中だった。しばらくして父に「誕生日おめでとう」と伝える。

          もうひとつの祈り

          枕元に置いて一緒に眠りたい本 このひとことを、かみつれ文庫の軸の言葉として数日前に置いた。 しかし、もうひとつ軸としての言葉があることに早々に気づいてしまった。こういう、心の奥の大切にしている何かみたいなものはずっと変わらないけれど、言葉の形や表す言葉は変化していく感じ、わたしそのものだなぁと思う。 軸はきっとひとつではなくて、複雑に絡み合っていることで、ひとつに見えているのだろう。わたしにはその見える軸のようなものもふたつあるようだ。ふたつの柱でこのかみつれ文庫という

          もうひとつの祈り

          言葉にできなかった祈りのひとこと

          かみつれ文庫がオープンして、もう2ヶ月半が経つ。あっという間のような、じっくりと煮詰めた時間のような。 オンラインからを考えると、12月で1年になる。もうなのか、まだなのか、それもわからないけれど、嬉しいと純粋に感じる。 しかし1年近くが経つにもかかわらず、このお店のいわゆる「コンセプト」というものをはっきり言葉にできずにいた。 友人にロゴを作ってもらったときも、誰かに尋ねられたときも、その都度言葉にしてきたけれど、今先ほど、ようやくすとんとこれだと思える言葉が繋がった

          言葉にできなかった祈りのひとこと

          加減

          9/21 頬にそよそよ風が触れる。 まだ夏だなんて思っていたけれど、日に日に短くなる昼と同じように、空気もゆっくりと秋へと変化していたようだ。 昨日した寄り道を今日はせずに行く。くるりと心境が変わったわけではなく、ただ単に今日はそんな気分だった。 お店に着いて準備をして、オープン。音楽をかけて、キャンドルをつけ、お香も焚いちゃう。 何よりも自分が深く呼吸ができる環境を作ってひらいていく。

          寄り道

          9/20 朝お弁当を作る。もう2年目に突入したお弁当づくり。卵焼きはノールックでも作れるところまで到達してきた。 しかし、丁寧にお弁当を作っていたあの頃を思い出すと、いささか今のお弁当作りは効率的で合理的なものに偏ってきている。 夫より少し早く起きて窓を開け、空気を身体中に取り込んで、暮らしのYouTubeを流しながら、卵焼きをくるくる巻いていたあの時間が恋しい。あれこそ支度するという言葉にぴったり合うのでは? そんなことを悶々と考えながら、洗濯物を干した。

          暮らしに縋る夜

          9/18 今日はまどろみの世界を生きている、と思って過ごしていた。 昨日の晩、ひょんなことから眠れなくなって久しぶりに不眠の夜を過ごした。

          暮らしに縋る夜

          かみつれ文庫は声と相性が良さそう、と最近は思ったりする。

          かみつれ文庫は声と相性が良さそう、と最近は思ったりする。