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No11『上手くいくNPOは定款でビジョンを語る!』山崎 梨紗



『上手くいくNPOは定款でビジョンを語る!』山崎 梨紗

こんにちは、司法書士の山崎梨紗です。私は学生の頃から、NPOで新規事業の立ち上げや事務局、スタッフマネジメント等に携わってきました。司法書士を仕事にしている現在は、神奈川県川崎市を中心にNPO向けコンサルティングを行う傍らで、ある非営利団体の代表も務めています。これまでに受けたNPOからの経営相談は70件以上です。

日々NPOの相談に乗っていると、
「この情報をもっと早くに知っておけば苦労が半分くらいに減ったのに・・」
「今からリカバーもしていけるけど、正直けっこう大変なんだよね・・」
と思う場面が多数巡ってきます。

NPOの相談に乗らせて頂く際、数々の定款を拝見しましたが、ほとんどの団体は自分たちの魅力や強みを法人という器に上手く落としきれていないという事実がわかってきました。

そこで、「せっかくこれからNPOをつくる方には、はじめから苦労をして欲しくない!」「設立前の段階で出来る最善の準備をしてからスタートしてほしい!」という思いが積もりに積もって、この書籍を書くことにしました。

『上手くいくNPOは定款でビジョンを語る!』より引用


生きづらさを感じる子供に居場所を

母親・子どもをDVから守る

児童労働を廃止する

地方にも教育の機会を届ける

など、素敵な想いをもって活動しているNPO・NGOは沢山あるが、
資金繰りに苦しんでいる団体が多い。

この本でその要因は
「ビジョンを伝えられていない」
ためだと述べている。

ビジネスであれば
この商品やサービスにはどのような価値があって
それを通してどんなことを成したいのか

消費者に伝えるのは当たり前だ。

講演会、セミナー、チラシ、ホームページ、SNS、広告など
あらゆる媒体を駆使して、

伝えて伝えて、伝えまくる。

このビジネス的観点を持ち合わせておらず、
お金や人が集まらずに道が閉ざされるNPO/NGO団体が沢山いるとのことだ。

「ヒト・モノ・金・情報を集める」
「そのためにビジョン・価値を伝え続ける」

これは株式会社でもNPO法人でも個人事業主でも
普遍で絶対必要だ。


「いいことしているのに、世間は理解してくれない!」
なんていうのではなく

「どうしたら伝わるのかな?」という姿勢で
仕事をどんな場面でもしていこう、と想う1冊でした。


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