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前世療法の短所(2)

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この記事は私のYouTube動画を書き起こしたものです。
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承前

前世療法の短所その②:「慣れるのに少し時間が必要」。

個人差はあるが、たいていの場合は慣れるのに何回かかかる、初回からズバッと深く催眠状態に入って、自分が必要とする体験をセッションでできる人が少ないという点が、前世療法の短所のその②ですね。

私も人生で初めて受けた前世療法では今一つ体験があいまいで、前世療法中に見聞きしたものがどんな意味があるのか、イマイチ腹に落ちなかった。「私はいったい何を見せられているんだ?」という感じでした。それでも、2時間くらいセッションを進めて、それなりに起承転結のある体験ができたので、人生初めての前世療法としてはまずまずだったんだと思いますが、なかには、初めて前世療法を受けたときは、途中でとまってそれ以上どうしても進まなくなったり、なんだか意味不明な抽象的なものが出てくるばかりでサッパリ意味が分からない、なんていう方もいらっしゃいます。

私のお客様だと、そういう状態でセッションが終わってしまった方はひとりもいらっしゃらないんですが、特に初めての場合は、始まって数分間「何も見えないです、真っ暗で何もないです」とおっしゃって、前世の物語が立ち上がるまでに時間がかかった方は結構いらっしゃいました。

また、私の場合は、初めての前世療法を受けた際、一通りのストーリーは体験できたんですが、「ただの自分の妄想にすぎないんじゃないか」という不安がありました。「え、こんなの、自分が無理くりイメージしてるだけじゃないの?こんなことしてなんか意味ある?」という不安がすごくありました。ただ、明らかに自分の頭では考えつかない、見たことのないものが出てきたおかげで、どうにか信じて最後までセッションを続けることができたんですけども。

慣れてくると、必死で力まなくても、自分の内側からどんどん勝手に必要なモノが浮かんできたり、どんどん話が進んでいくし、あきらかに自分では考えつかないようなものがたくさん出てくるんですが、最初はその「手ごたえ」が薄いので、どうしても不安になりがちなんですよね。

さてこの「自分の妄想に過ぎないのでは?」という不安について。私もだいぶ後になって分かってきたんですが、仮に自分の妄想だったとしても、それでも全然、セッションの効果に問題はなかったということですね。というのは、自分の単なる妄想って、シナリオが無限にありうるわけです。無限の筋書がありうるなかで、なぜいま「その特定の筋書き」を見せられているのか、そこに実は、すでに深い意味があるんです。

たとえば、何百年も前の場末の売れない女性歌手の前世の物語だったとして、なんで「その物語」でなければならなかったのか。農民の話でも、お姫様でも、兵隊でも、船乗りでも、なんでもいいはずですよね、タダの妄想なら。なのに、「その時代のその人のその物語」たったひとつがピンポイントでポンっと出てきた、ということがポイントなんです。無限にありうるシナリオの中から私たちの脳は他でもない「それ」を選んでいるんですよね。あなたがその体験を通じてもっとも腑に落ちるであろう、そういうシナリオをあなたのためにピックアップしてこしらえた貴方の脳の潜在的な力を信頼して、ということ。

えー、この辺はニュアンスが伝わってるといいなあ、と思いながら話しているんですが。

(つづく)


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