見出し画像

「自分解放度」について

先日、北海道に行ってきた。とにかく大自然を求めて道東へ。1人でレンタカーをして、窓を全開にして大音量で音楽をかけながら、ほとんど信号がない広い道を走るのは予想以上に爽快だった。6月頭の道東は新緑の季節。草木が春だ春だと盛り上がっているとしか思えないほど、緑がパワフルだった。

そのドライブ中の開放感に、めっちゃええわぁと声に出して言って、ふと思ったのだ。

開放もそうだけど、解放だ!

自分を解き放つ。まさにその感覚だった。今、解放度何パーセントだろう? 7、80%は行ってるぞ。絶好調だ。しかも旅の最中だからというのではなく、今の生活、今の自分がちょうどいいんだ。会社員時代は何パーセントだっただろうか? 20%くらいだな…。ストレスがあまりにも恒常化しすぎて、自分のパワーがどれだけ下がっていたか認知できていなかった。毎日人と働くというのは難しいのだ。ほどほどにバランスを取れればよかったんだけどなぁ。やっぱり同じ会社でずっと働くより、1、2回は転職した方がいいよな。環境を変えることは自分の働き方や生き方を客観視するチャンスとなる。私は同じ会社で気づけば20年働いた。特に最後の10年間は息継ぎなしでずっと潜水して泳いでいたようなものだ。

自分探しの旅に出たつもりではなかったが、北海道のおおらかさが良い思考を届けてくれた。そして、「自分解放度」というコンセプトが気に入った私は、大阪へ戻ってから、会う人会う人に「今、自分解放度は何パーセント?」という質問を唐突に振っている。

40代50代60代の友人たちの多くは、私と同等の60〜80%と答えた。飲み屋で話した30代前半の働き盛りの人たちの答えは10%! 確かに、若手は色々と我慢したり葛藤したりする毎日なのだろう。私もそうだったように。

自分解放度100%は逆にヤバいよね、という話にもなった。100%になるのはトイレの中くらいじゃないですか、という鋭い意見が出て、そうだそうだとその場にいたメンバーで大笑いした。

何パーセントが正解という話ではなく、今の自分にとっての理想的な度合いがあるのだと思う。もしその度合いでないのであれば、無理をしているのだ。無理をして自分を頑張らせるべき時期もあるけれど、無理が続き無意識のうちに無理をすることが癖になってしまったら良くない。

自分を解き放つ。
日常の中で、その自由時間を自分に与えてあげることは大切だなぁと改めて思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?