見出し画像

読書メモ The Joy of Living 2

Part One: The Ground - Chapter 2 - The Inner Symphony

心(mind)というのはどこにあるのか。科学も仏教もこの問に答えられない。

食べ物が美味しいとかまずいとか感じるのは脳かと思うが、そう単純ではない。

経験を繰り返すことにより脳の働きは変化させることができる。例えば犬は怖い、から犬は可愛い、と変化させられる。このように仏教の教えでは不幸へと導く考え方の癖(mental habits)を無くそうとしている。

脳は脳幹、大脳辺縁系、新皮質の3つに分かれておりこの順に発達した。大脳辺縁系の海馬と小脳扁桃(amygdala)は記憶などを司っており、以前の経験とその反応を結びつけている。

科学でも人間の心を司る器官は発見されていないが、仏教では、人間の心(mind)は個別の物体ではない。それは永久に展開される経験である。自分の心に映る思考、感情、感覚を全て観察していると我という幻想が消え、より広く穏やかで静かな悟りが開ける。経験が変わると脳のニューロンの構成も変化する。

私は自分の心の中で起こっていることをただ眺めるとことで、パニック障害を克服した。(Simply looking at what was going on in my mind actually changed what was going on there.)

すぐできる練習としては、背筋を伸ばして座って呼吸に集中する。様々な思いが浮かんでくるが、それを追わずになるべく呼吸に意識を戻すようにする。時間はかかるが、短いサイクルでこれを繰り返すことでニューロンの接続を変化させることができる。最初は混乱を感じるかもしれないが、混乱は理解の始まり、本当の幸福(real well-being)への道である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?