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大切にしていること、デイケアで得たもの(統合失調症と診断された私が、結婚・出産し、公務員になった話その5)

私が一番大切にしていること。

それは、常識や世間がどうであろうが、他人がどうであろうが、自分が自分を好きであるという気持ち、自分が誰よりも自分の味方であり、家族であり、仲間であるという気持ちを、けして忘れないことです。

私は、障害者にも健常者にもなりきれない、グレーゾーンの人間です。しかもこんこんちきの個性派で、すぐに環境に馴染めたり、仲間に入れようとしてくれる人が簡単に現れたりする人間ではありません。どのグループにも、分類にも、入りにくいのです。

おかあさんといっしょにいられますように
そう七夕に願ってくれる娘がいるから
辛いことあっても生きていられる。


障害者のグループにも、健常者のグループにも、ママ友のグループにも、職場のグループにも、そうそう簡単に馴染めません。コミュニケーションのコツもよくわからないパッパラパーです。

パラパッパッパー


それでも、不思議と、いつ、いかなる時も、私には私の味方になってくれる人、支えになってくれる人が、ほんの少数ですが存在します。それは天の恩恵というか、守護の人のおかげだと思います。

そして、冒頭でもお伝えした、自分自身が自分の一番の味方であり、統合失調症だろうが、不当な扱いを受けようが、誰かに嫌われようが、自分が自分を好きであるという気持ちを一番大切にしています。

それが私の尊厳であり、生きる術だと思います。

結婚してるから、出産してるから、公務員だから、私は私を好きなのでは、けしてありません。

条件は何もありません。統合失調症と診断されたことがあったとしても、ただひたむきに、健気に、悪いことをするわけでもなく、今日も生きている。それだけで、私は私にハナマルをあげたいのです。我が子のように、頭をくしゃくしゃに撫でてやりたいのです。

外見とかも、です。美人じゃなくても、痩せてなくても、若くなくてもいいのです。ただ自分であるだけで、私は私が一番なのです。


この境地に立てたときに、私は私の不調の大半が治まりました。まだ疲れやすさや朝の寝起きの悪さなどはありますけどね。だけど、鬱っぽさとか、過剰な思考のぐるぐるとか、そういう悩まされていた症状は瞬く間に消えていきました。

この境地に立てた最初の転機。それは東日本大震災が起きた、2011年頃でした。私は精神科デイケアに通って、二年目でした。

デイケアで精神疾患の人たちと過ごしていて、私はその人たちから癒しや安らぎを得ていたと、今振り返ると思います。まるで森林浴をしている感じでした。私にとって、精神疾患の人たちは、癒しであり、安らぎでした。デイケアの空間が、白くもやがかってるような、不思議な空気感がしたのをありありと思い出せます。

霧雨の降る森林のようでした


ただ生きているだけで、素晴らしいことなんだ。生きづらさを抱えている人たちが、ただ生きているだけで、奇跡なんだ。私は奇跡に立ち会っているんだ。私が生きていることも、奇跡なんだ。一つ一つ吸って吐いて、呼吸しているだけで、奇跡なんだ。

常識や世間は、高学歴になりなさい、とか、いい仕事をしなさい、とか、様々な価値観や条件を押し付けてくる。だけど、全て、本当はどうでもいいんだ。どうってことないんだ。常識や世間は、うるさく何度も何度も言ってくる。だけど、それに囚われること、ないんだ。

デイケアで過ごす二年間、私はそんなことに気づきました。ただ精神疾患の人たちと、楽しく過ごしていただけでした。その人たちが、体調が悪いことと付き合いながら、生きようとしている。自分自身も同じように生きようとしている。それを見れただけで、私は何かが変わり始めていました。


親にも、学校にも、世の中にも、無言の圧力で、基準のようなものを押し付けられてきたような気がします。そして統合失調症と診断され、あなたは基準外だと、跳ね除けられた私。跳ね除けられたことに傷つき、基準内になりたい、と、もがいていた私。確かに、デイケアを卒業してからは、結婚し、出産し、就職し、基準内のレールに乗ろうとはしてきました。だけど、デイケアでの二年間は、基準外だろうが基準内だろうが、ただただ人が生きることの有り難さとか、ただただ生きることの価値とか、そういう気づきを得ました。

ただただこういうアイスを考えたりしてるだけでいい

2011年のデイケア、2015年の結婚、2017年の出産、そして2020年のコロナと公務員採用。これが私の目醒めていく転機でした。地球のスピリチュアル的な流れとも連動しているのは実感しています。

今回は、私が一番大切にしていることと、デイケアで得た気づきを書いていきました。何か参考になれば幸いです。


落書きが、おしゃれ

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